2012.06.24
「わたしのしもべモーセは死んだ。今、あなたとこのすべての民は立って、このヨルダン川を渡り、わたしがイスラエルの人々に与えようとしている地に行け。あなたがたが足の裏で踏むところはことごとく、わたしがモーセに約束したとおり、あなたがたに与えている。
（ヨシュア記1章1節から3節*）
ｰ続きｰ
ー 士師記6章11節から12節 ー
ギデオンというイスラエルのリーダー（士師）がいますが、彼が神から呼ばれたそのときの最初の神の言葉は、「勇者、ギデオンよ」という言葉でした。でも、そのときにギデオンは何をやっていたのかというと、大きな酒ぶねの中に入って、脱穀していたのですね。少量の、その日だけの穀物を脱穀していた。
なぜ、その酒ぶねの中に入っていたのかというと、イスラエルの国の中にいるのですが、イスラエルは、もうミデヤン人、すなわち異邦の国に蹂躙（じゅうりん：踏みにじられる）されていて、収穫の時期になるたびに彼らがやって来て、穀物を奪ってしまう。
だからギデオンも怖くなって、自分の少量の、その日だけの穀物なのですが、それを脱穀するときも大きな酒ぶねの中に入り、隠れて脱穀する。そのときに、神は、「勇者、ギデオンよ」とおっしゃるのですね。
:11 さて主の使いが来て、アビエゼル人ヨアシュに属するオフラにある樫の木の下にすわった。このとき、ヨアシュの子ギデオンはミデヤン人からのがれて、酒ぶねの中で小麦を打っていた。
:12 主の使いが彼に現れて言った。「勇士よ。主があなたといっしょにおられる。」
（士師記6章11節から12節*）
目に見える現実としては、イスラエルは敵に蹂躙されていて、自分自身も弱くておびえていて、少量の穀物を酒ぶねの中に隠れて脱穀をする。しかし神の現実は、ギデオンのことを「勇者、ギデオンよ」と呼ぶのですね。口語訳聖書では、「大勇士、ギデオン」と言われています。
ギデオンは、隠れて、おびえて、恐れていました。ところが神の現実は、「勇者、ギデオン」なんですね。神の現実に呼ばれて、神を自分の心の中に招いたときに、ギデオンは自分自身の現実から離れて、神を見ることができました。そして、イスラエルに大勝利を呼び起こすことができました。
ギデオンの300人の大勝利は、敵の周りを囲んで、敵に「ギデオンの剣、神の剣」と叫ぶことによって、口の告白によって敵をやっつけたのです。
:7 そこで主はギデオンに仰せられた。「手で水をなめた三百人で、わたしはあなたがたを救い、ミデヤン人をあなたの手に渡す。残りの民はみな、それぞれ自分の家に帰らせよ。」
:8 そこで彼らは民の糧食と角笛を手に取った。こうして、ギデオンはイスラエル人をみな、それぞれ自分の天幕に送り返し、三百人の者だけを引き止めた。ミデヤン人の陣営は、彼から見て下の谷にあった。
（士師記7章7節から8節*）
そのあとにイスラエルは12万人の敵を倒すことになります。その戦いのきっかけであった神の呼びかけは、「勇者、ギデオンよ」なんですが、その時のギデオンの現実は、弱くておびえていて、イスラエルの現実は、敵であるミデヤン人にやられていて、敵に穀物を奪われるという無政府の状態でした。
しかし目に見える現実ではなくて、神の現実を受け入れて神との交わりが始まったときに、イスラエルの勝利は、その時から始まったのです。
:19 ギデオンと、彼といっしょにいた百人の者が、真夜中の夜番の始まる時、陣営の端に着いた。ちょうどその時、番兵の交替をしたばかりであった。それで、彼らは角笛を吹き鳴らし、その手に持っていたつぼを打ちこわした。
:20 三隊の者が角笛を吹き鳴らして、つぼを打ち砕き、それから左手にたいまつを堅く握り、右手に吹き鳴らす角笛を堅く握って、「主の剣、ギデオンの剣だ」と叫び、
:21 それぞれ陣営の周囲の持ち場に着いたので、陣営の者はみな走り出し、大声をあげて逃げた。
:22 三百人が角笛を吹き鳴らしている間に、主は、陣営の全面にわたって、同士打ちが起こるようにされた。それで陣営はツェレラのほうのベテ・ハシタや、タバテの近くのアベル・メホラの端まで逃げた。
（士師記7章19節から22節*）
私たちの現実も、ひょっとしたら、このように目に見えるところでは何も勝利はないかもしれない。でも、私たちはキリスト・イエスにあって、圧倒的な勝利者となるというふうに説明しています。神の現実を受け入れて、そしてその勝利を始めましょう。
ー ヨシュア記3章15節から16節 ー
同じような記述は、ヨシュアの時のイスラエルの戦い方の中にもあります。ヨシュアが荒野の40年を越して、リーダーとしてヨシュアが立って、ヨルダン川を越える際ですね。ヨルダン川は、とうとうと流れているのですね。その流れがあるためにイスラエルの軍団は渡れない。でも、神の言葉がある。
:1 さて、主のしもべモーセが死んで後、主はモーセの従者、ヌンの子ヨシュアに告げて仰せられた。
:2 「わたしのしもべモーセは死んだ。今、あなたとこのすべての民は立って、このヨルダン川を渡り、わたしがイスラエルの人々に与えようとしている地に行け。
:3 あなたがたが足の裏で踏むところはことごとく、わたしがモーセに約束したとおり、あなたがたに与えている。
（ヨシュア記1章1節から3節*）
神の言葉と約束があるので、祭司たちが、まずヨルダン川に足を一歩踏み入れるのですね。そして、神の言葉を信じて、一歩足を踏み入れたとたんに、その水は壁のようになって、遠くで せき止められた。そして軍団は渡ることができた。
:15 箱をかつぐ者がヨルダン川まで来て、箱をかつぐ祭司たちの足が水際に浸ったとき、ーー ヨルダン川は刈り入れの間中、岸いっぱいにあふれるのだが ーー
:16 上から流れ下る水はつっ立って、はるかかなたのツァレタンのそばにある町アダムのところで、せきをなして立ち、アラバの海、すなわち塩の海の方に流れ下る水は完全にせきとめられた。民はエリコに面するところを渡った。
:17 主の契約の箱をかつぐ祭司たちがヨルダン川の真ん中のかわいた地にしっかりと立つうちに、イスラエル全体は、かわいた地を通り、ついに民はすべてヨルダン川を渡り終わった。
（ヨシュア記3章15節から17節*）
目に見える現実は、川が自分たちをせき止めている。流れが速くて、水が豊かにあって、到底渡ることができない。しかし、神の言葉は言うのですね。「これを渡れ。そして、向こう側にある乳と蜜の流れる地は、あなたがたのものである」
神の現実は、そう言うのですね。それを信じて一歩足を踏み入れたら、川がせき止められた。もし現実に打ちひしがれて、現実を自分の現実として受け入れてしまって、いわゆる、神の現実ではなくて、（目に見えるところの）現実を自分の現実にしてしまうと、打ちひしがれて、それ以降、戦えなかったはずです。
でも、神の約束を自分の心の中に入れて、それを受け入れて、一歩踏み出すことによってイスラエルは戦いに勝利しました。神の現実を受け入れること。神の現実を入れて、神と交わることが私たちの圧倒的な勝利の第一歩です。
ｰ続くｰ
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REVELATION 3:8