「救いが取り去られる時」③ ヘブル書10章26節から31節モトイ・トクメイさん　

　2024.06.15

彼女が自分を誇り、好色にふけったと同じだけの苦しみと悲しみとを、彼女に与えなさい。彼女は心の中で『私は女王の座に着いている者であり、やもめではないから、悲しみを知らない』と言うからです。（黙示録18章7節）

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ー黙示録18章7節ー

黙示録17章、18章では世界統一宗教という獣、これは「大淫婦」とか、「大バビロン」と呼ばれる獣なのですが、この獣がキリスト者の血に酔いしれているという状況が展開していて、神に罰せられる場面です。

そして、私はこの女が、聖徒たちの血とイエスの証人たちの血に酔っているのを見た。私はこの女を見たとき、非常に驚いた。（黙示録17章6節）

そして携挙直後からこの獣は登場して、その携挙直後の状態が分かる黙示録18章7節の言葉、今からお読みするここに、彼らが携挙が起こったそのあとに「携挙など起こったはずはない」と開き直っているキリスト者であることが見て取れます。

ですから、ここは大淫婦、大バビロンが罰せられる状況で神によるさばきが語られている場所ですが、そのさばかれる理由の中に、彼女（大淫婦）の言葉の中に開き直りが見て取れます。それをチョット注目してください。

アーメン。『私は女王の座に着いている』『やもめではない』『悲しみを知らない』というこの言葉ですが、「悲しみを知らない」というのは、悲しみが来ている状態。本当は泣いて歯ぎしりをして悔い改めるべき存在なのに、悲しみを知らないとうそぶいている（大きなことを言っている）状態です。

そして自分中心なのですね。「携挙など起こるはずがないだろう。私たちがいるから、そんなことが起こるはずはないんだ」と言っている。自分が王様になっている状態で、「やもめではない」と言っているのです。やもめというのは、他の言葉で表現すると、夫が天国に行って、残された奥さんです。

私たちキリスト者はキリストのからだ、教会として「キリストの花嫁」とも呼ばれ、携挙の時には天に迎えられるのです。「でも私たちは残されたのではない。そもそも携挙などあるはずがないだろう。悲しみの時代などないんだ。なぜなら私たちがここにいるからだ」と女王になっている世界統一宗教の登場です。開き直っているのですね。

「現実的になれよ。携挙など起こるはずがないだろう。そんなおとぎ話があるはずがないんだ。これは宇宙人の攻撃なんだ」と言うのですね。きっとそういうふうになるでしょう。いまのこの瞬間、世の人にとっては、いわゆる進化論的な現実が彼らの根底にあるので、「携挙が起こります」ということよりも、「宇宙人が攻めて来ます」ということの方がよりリアルに感じるのですね。

※ 進化論の惑わしと意図的策略（陰謀）については、拙著（モトイトクメイ著）『進化論が科学だと信じ切っているあなたへ』にくわしく記しました。Google Play（グーグルプレイ）にて無料です。ぜひお読みください。（このブログでは、ブログ後半にこの本のリンクがあります。ご活用ください）

そういう状態で携挙が起こりました。そして泣いて悔い改めるキリスト者が出て来る一方で、それを完全に否定する者たちが出て来るのです。

「いいや、これは携挙などではない。私たちがいるからだ。ウチの教団がここにいるから、携挙などが起こったはずがないだろう。これは宇宙人なんだ。宇宙人のアブダクション（誘拐）が起こったのだ。

われわれが前から調べていたとおり、イエスという宇宙人が仲間を引き連れてやって来たんだ。バチカンの倉庫には、その文章がすでに二千年前からあったんだ。いまこそ、その秘密を開示します」

などというようなことになるのだと私は考えますが、どうでしょうか。彼らはその直前の状態として、いま携挙など起こるはずがないという状態でしょう。それについては、イザヤ書の47章の8節から9節を見て取ると分かってきます。

ーイザヤ書47章8節から9節ー

ここの預言はカルデア人に対する終末預言です。このカルデア人はバビロンの人たちです。そしてバビロンとはこの世の人たちを現す聖書的キーワードです。でも、ここを世界統一宗教になる人たちの携挙前の状況と見て取れる聖書箇所です。

携挙については、新約時代の奥義と呼ばれる教えですが、何度も言うように、その教えと共に旧約聖書を眺めると、あちらこちらに携挙についての預言が旧約聖書の中にもすでに隠されていたということが分かります。そして、ここの聖書箇所はとくに携挙の時に子どもが神の所に引き上げられるということの聖書的な根拠にもなる箇所です。

その子どもが携挙されるということに関しては、ホセア書9章11節から12節とか、イザヤ書26章48節、ヨエル書2章16節などにくわしいので、今日は深入りをしませんが、ご興味がおありの方はその聖書箇所も同時にご自分で見ていただくことをおすすめします。

※携挙の際に子どもが神のもとに取られることの根拠となるその他の聖書箇所には、おもに以下の箇所があります。ホセア書9章11節から12節、イザヤ書26章18節、ヨエル書2章16節

:11 エフライムの栄光は鳥のように飛び去り、もう産むことも、みごもることも、はらむこともない。

:12 たとい彼らが子を育てても、わたしはひとり残らずその子を失わせる。わたしが彼らを離れるとき、まことに、彼らにわざわいが来る。

（ホセア書9章11節から12節）

私たちもみごもり、産みの苦しみをしましたが、それはあたかも、風を産んだようなものでした。私たちは救いを地にもたらさず、世界の住民はもう生まれません。

（イザヤ書26章18節）

民を集め、集会を招集せよ。老人たちを集め、幼子、乳飲み子も寄せ集めよ。花婿を寝室から、花嫁を自分の部屋から呼び出せ。（ヨエル書2章16節）

いずれにせよ、ここは携挙直前の人たちで、とくに大淫婦、大バビロン、世界統一宗教になってゆく、開き直るキリスト者がこういうふうだと見て取れる聖書預言です。こう書いてあります。

:8 だから今、これを聞け。楽しみにふけり、安心して住んでいる女。心の中で、『私だけは特別だ。私はやもめにはならないし、子を失うことも知らなくて済もう』と言う者よ。

:9 子を失うことと、やもめになること、この二つが一日のうちに、またたくまにあなたに来る。あなたがどんなに多く呪術を行っても、どんなに強く呪文を唱えても、これらは突然、あなたを見舞う。

（イザヤ書47章8節から9節）