「繁栄の神学の罠」⑥ 黙示録3章14節から22節モトイ・トクメイさん

　2024.06.09

:34 あなたがたの心が、放蕩や深酒やこの世の煩いのために沈み込んでいるところに、その日がわなのように、突然あなたがたに臨むことのないように、よく気をつけていなさい。

:35 その日は、全地の表に住むすべての人に臨むからです。

:36 しかし、あなたがたは、やがて起ころうとしているこれらすべてのことからのがれ、人の子の前に立つことができるように、いつも油断せずに祈っていなさい。」

（ルカ21章34節から36節）

ｰ続きｰ

では、ひどくむち打たれるのと、ちょっとですむその違いは何でしょうか。これは私の考えですが、携挙直後からはじまる産みの苦しみの中で、どれだけ早く解放されるか。すなわち、殉教できるのか。天に召されるのかという違いでしょう。

責任のある者はひどく罰せられる。教師たちとして逃げ回って、逃げ回って、逃げ回ったあげくにつかまって拷問され、拷問され、拷問され、「コイツは、もうイエスを主だと信じきっている狂信者だ」ということでやっと処刑されるということになる。そういう意味で、ひどくむち打たれるのではないかと思います。

どちらにせよ、むちを打たれるのです。ちょっとだから良かったねという話ではないのです。私たちが今、この方、イエス・キリストとつながりたいと思うその思い、その祈り心、祈りの生活というのは、キリストに対する飢え渇きなので、神学がどうだという話ではないのですね。

それゆえ最後に、私たちがその日・その時に主イエスの前に立てる、携挙に賜ることのできる唯一の条件であるルカの21章36節を含めた34節から36節をお読みしたいと思います。

36節は、いつも油断せずに祈るというたったこれだけ。背教の時代に忘れ去られている祈りの生活について、携挙の唯一の条件として書かれています。その前の34節ですが、携挙直前の惑わしの罠について書かれているので、そこにも注目してください。こう書いてあります

ールカ21章34節から36節ー

:35 その日は、全地の表に住むすべての人に臨むからです。

（ルカ21章34節から36節）

アーメン。いつも油断せずに祈るということが唯一の携挙に携われることの条件です。信仰によってキリストの前にいつも立っている。キリストに対する飢え渇きがいつもある。そのような私たちは、その日・その時（携挙の時）に、いつものようにキリストの前に立つのです。神学の問題ではなく、交わりの問題です。

そして、その日・その時、全地のおもてに住むすべての人に臨むその日の直前の状態として、三つの惑わしが書かれています。「放蕩」「深酒」「この世の煩い（わずらい）」です

「放蕩」「深酒」というのは、この世の人たちの享楽（きょうらく）で神ぬきでなされることなので、こういったこの世的な、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりという、そのようなこの世の生活は、じつは私たちの心を沈みこませる罠なんだということが分かるでしょう。

でも「この世の煩い」は、どうでしょうか。私たちキリスト者もこの世で雑事があるし、それが心を煩わせることがあるのではないでしょうか。でも、それらのことによって心を沈みこませるわけにはいかないのです。原語をたどって見てみると、ギリシャ語ではここでも背教が見て取れる言葉で書かれています。

「沈みこむ」という言葉は「バレオー」というギリシャ語で書かれているのですが、直訳すると「重荷を負う」という言葉になります。ですから、この世の煩いを自分で重荷として抱えているキリスト者が沈みこんでいるということが分かります。

私たちキリスト者は、すべての重荷を主イエス・キリストの御名によって神に捧げる特権にあるのです。

すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。（マタイ11章28節）

ところが、この世の煩いで沈みこんでいる、そして、その日が罠のように訪れるその時、地上に残されてしまう人は、祈りの生活がないゆえにこの世の煩いを抱え込んでいる状態であるということが分かります。すべてのことを神に捧げるとき、私たちはその重荷を神に解決していただくだけではなく、その日・その時に完全に守られるということでしょう。

祈りというのは、神との交わりで呼吸のようにするべきものでしょう。

呼吸なしには私たちは生きられないのが本当のキリスト者なのですが、呼吸せずにピョンピョン跳ね回って、結局はこの地上に縛りつけられている。いま縛りつけられていますし、心を沈みこまされていますし、その日・その時は、本当に地上に縛りつけられて産みの苦しみのまっただ中に巻き込まれてしまう人たちが出て来るのですね。

※ おすすめ関連動画「広い道ニセモノの道」参照

私たちの祈りというのはいま私たちを守るし、その日・その時、私たちを守るのです。ですから、すべて聖霊が私たちに教えるという私たちの守りのためにも、そして神との交わりの中でこの方（キリスト）をもっともっと知るという飢え渇きが与えられる。さらにこの方を愛するという意味においても、この方を知り続けて、祈りつつ歩んでまいりましょう。

ひとこと、お祈りいたします。

愛する全能の父なる神様、感謝いたします。どうぞ、聞いてくださったおひとりおひとりをあなたが祝福してください。あなたが、おひとりおひとりにお語りください。

おひとりおひとりが今地上で抱えているその祈り課題も、いま主イエス・キリスト様のお名前によってあなたの御前におささげします。どうぞ、あなたが取り扱ってください。そして、そのことを解決してください。そのことが成就したときに、また祈りたいと思わせてください。もっともっとあなたを知りたいと、あなたから来る飢え渇きをお与えください。あなたをもっともっと愛させてください。

感謝いたします。感謝して、愛する主イエス・キリスト様のお名前によって、祝福して、お祈りを捧げます。

アーメン。

最後まで聞いてくださいまして、ありがとうございました。(^^)/

fin

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