「携挙後の後悔」③ 使徒の働き2章36節から42節モトイ・トクメイさん

　2024.06.01

人々が「平和だ。安全だ」と言っているそのようなときに、突如として滅びが彼らに襲いかかります。ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むようなもので、それをのがれることは決してできません。（第1テサロニケ5章3節）

ｰ続きｰ

このとき、すなわち初臨のときには十字架というしるしがありました。そして部分的にですが、ヨエル書2章28節の預言の成就がありました。聖霊が信じる者の上に降り注ぎました。そして大リバイバルが起こったのです。

その後、わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。（ヨエル書2章28節）

このとき心を刺された人たちは、きっと、まさか自分たちが預言されたメシヤ（救い主）を殺したなどとは思わなかったんだと思って悔い改めた。心を刺されたでしょう。

実際、50日前には、イエスのことをこぶしを振り上げて「十字架につけろ！十字架につけろ！」と言ったのです。自分たちが、まさかイエスを殺したとは思わなかった。でもそれを指摘されて、心を刺されたという状況です。

ひょっとしたら、「まさかオレは、あんなナザレ出身の大工のせがれ（息子）がメシヤだなんて思わなかったんだ」という人もきっといたでしょう。とにかく、心を刺したのは神様の悔い改めのせまりでしょう。

そして自分たちは、なんとイエスを見たし、メッセージも聞いていた。自分が殺せと叫んだ。それはものすごく大きな衝撃だったと思います。それが初臨のときに起こったのですね。大リバイバルが起こりました。その一方で、それを完全に拒絶して、開き直った宗教家たちが大迫害を起こしたという流れです。

そして同じことが、本格的に、全世界的に成就するのが携挙のあとです。十字架もしるしでした。これは「ヨナのしるし」と言って、聖書の中ではものすごく重要なしるしなのですが、この十字架のしるしよりも携挙のしるしの方が、全世界的に、大々的に広がるでしょう。ものすごい衝撃が全世界的に走ります。

悪い、姦淫の時代はしるしを求めています。しかし、ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられません。」そう言って、イエスは彼らを残して去って行かれた。（マタイ16章4節）

そして、ヨエル書2章28節の預言が成就して、地上に残された全ての人間に神の霊が降り注ぐのです。そして、人々は心を刺されるのですね。それで信じた人たちは、「なんで、もっと早く信じなかったんだ」と思うでしょう。

そして、それから世界がガラッと変わるので、それを霊的にも分かりますし、またあとで見るように、自然界もそれを神によって信じた者たちに伝えるので、恐ろしくなって、「あの時代に帰りたい」と思うに違いないのですね。後悔するのです。心を刺されるのです。「自分たちがいた、あの時代にもどりたい」と信じた者たちが思うのですね。

これは預言された目覚めなのですが、第1テサロニケの5章には、「突然の滅びが訪れる」と書かれていて、私たちは昼間の者なのでそのことを知っているけれども、突然の滅びの前、突然の滅びに巻き込まれて滅びに入ってしまう世の中の人たちは、眠った者、夜の者と描かれています。

私たちは昼の者で、目ざめた者です。第1テサロニケ5章3節では、携挙のあとのことを突然の滅びと言っています。

ですから、ほかの人々のように眠っていないで、目をさまして、慎み深くしていましょう。

（第1テサロニケ5章6節）

エゼキエル書7章5節から9節では、「わざわいと終わりが人々を起こすのだ」と書かれています。

神である主はこう仰せられる。「わざわいが、ただわざわいが来る。終わりが来る。その終わりが来る。あなたを起こしに、今、やって来る。（エゼキエル書7章5節から6節）

この預言が成就したときに人々は目ざめるのですね。もちろん、開き直って、惑わしの中にドップリとさらにどんどん深まって、さらに惑わされてゆく人たちも出てきますが、目ざめた人たちは、わざわいと終わりによって起こされて、恐怖によって目ざめさせられるのです。

ですから、「まさか、こんなことになるとは思わなかった」という後悔で心を刺されるでしょう。「なんで、あの平和な時代に、もっと早く信じていなかったのか。なんてことをしたんだ。なにをやっていたんだ。オレは…」というふうに、「自分が…」と生きていた者が、携挙前の今のこの時代をすべてムダをしたと心を刺されると思われます。

ｰ続くｰ

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