2024.05.18

 

 

わたしは、力強い手と伸ばした腕、注ぎ出る憤りをもって、あなたがたを国々の民の中から連れ出し、その散らされている国々からあなたがたを集める。(エゼキエル書20章34節)

 

 

 

ー続きー

 

ー マタイ27章22節から26節 ー

 

でも今日の聖書箇所で見るように、主イエスの血の責任をユダヤ人は「自分たちにかかってもいい」と、わざわざ自分の言葉で自分にのろいをかけるようなことを言ってしまっているのですね。

 

 

 

それ以外にも、旧約聖書の中には、たとえばゼカリヤ書の中には終末預言として、イスラエルという民族、あるいは民族国家が「麦束の中にある燃えているたいまつ」という表現があります。

 

 

 

その日、わたしは、ユダの首長たちを、たきぎの中にある火鉢のようにし、麦束の中にある燃えているたいまつのようにする。彼らは右も左も、回りのすべての国々の民を焼き尽くす。しかし、エルサレムは、エルサレムのもとの所にそのまま残る。(ゼカリヤ書12章6節)

 

 

 

たいまつが麦束の中にあったら、まわりを全部燃やしてしまうでしょう。そして今のイスラエルという国家は、それこそ、これは携挙後にさらに加速するでしょうが、「あんたたちイスラエル、ユダヤ人の国家がそんなところにあるから戦争になるんだ」というような声が上がっているでしょう。

 

 

 

そしてエレミヤ書には、ユダヤ人が散らされた先々で、すべての王国のおののきになる。嫌われるという意味で、おののきになると預言されています。

 

 

 

わたしは剣とききんと疫病で彼らを追い、彼らを、地のすべての王国のおののきとし、わたしが彼らを追い散らしたすべての国の間で、のろいとし、恐怖とし、あざけりとし、そしりとする。(エレミヤ書29章18節)

 

 

 

それで今、もうそのことが実現し、中東にユダヤ人の国家があるということが問題になっています。でも、このことは私たちがいなくなったあと、さらに加速するのですね。

 

 

 

そして、おののきになっているよりは、自分たちでも自分の国に帰ろうというユダヤ人の血を意識して、携挙後の世界では、ユダヤ人がどんどん また帰還するムーブメントがさらに広がるというふうに考えられています。

 

 

 

わたしは、力強い手と伸ばした腕、注ぎ出る憤りをもって、あなたがたを国々の民の中から連れ出し、その散らされている国々からあなたがたを集める。(エゼキエル書20章34節)

 

 

 

そして一番終わり、キリストの地上再臨のあとに信仰のあるユダヤ人が戻されるということにもなるのですが、でも、いま私たちは行く先々でおののきになっている。そして、「オマエたちがいるから、世界中がオマエたちを火だねとした戦争状態になるんだ」という燃えているたいまつとして非難を受けている。そのような反ユダヤ的なムーブメントが いま広がっているという状態でしょう。そして、今日の聖書箇所です。

 

 

 

ー マタイ27章22節から26節 ー

 

ここでは、ポンテオ・ピラトというローマの総督がイエスを目の前にして裁判を行っている状態ですが、ここの背景として、今日お読みする(聖書箇所の)ちょこっと前で、もうすでにポンテオ・ピラトは、イエスに不正はないということが分かっていました。

 

 

 

すなわち、彼は このイエスが宗教家たちの妬み(ねたみ)によって突き出された、妬みによる裁判沙汰なのだということがわかったので、自分はローマの総督として罪がはっきりしない、殺すような罪がないという男を処刑したくなかった。

 

 

 

それで、ちょうど過越の祭りの最中には、毎年ひとりに恩赦を与え、解放していたので、そのときにつかまっていた悪名高い極悪人、強盗でつかまっていたバラバという人を引き出したのですね。バラバを引き出してイエスと並べて、ひとりを解放するが、どちらがいいかと選ばせたのです。

 

 

 

ですから、ポンテオ・ピラトとしては、極悪人でみんなに嫌われているバラバを見せて、そして預言者という声もあるキリストと言われているイエスを並べてしまえば、きっと「バラバを十字架につけろ」と言うだろうと思ったのですね。ところが、バラバを解放しろと言われたのです。そして、今日の聖書箇所です。

 

 

 

このバラバについては、今日は本当は深掘りしません。ここは非常に私たちに関わるストーリーとして、今日はザッと背景としてしか説明しませんが、極悪人でみんなに嫌われている救いようのないバラバということで、ここで神との交わりを深めるとき、私たちとキリストの関係がもっとよくわかる聖書箇所だと思います。

 

 

 

私たちも救いようがなかったのです。ただ、イエスのゆえに解放された。救われたのです。バラバも同じです。救いようのない嫌われ者だったのです。良いところなしだったのです。本当ならバラバだけを見せて、この人を恩赦の対象にしましょうかと言ったら、絶対に民衆は、そんなヤツは十字架につけてしまえと言うに決まっている。そういう男なのです。

 

 

 

とにかくここで注目していただきたいのは、バラバを解放しろと言ったそのあと、今日の聖書箇所のところで、ユダヤ人がイエスに対して、特に血の責任について何と言うかということです。そこに注目してください。こう書いてあります。

 

 

 

:22 ピラトは彼らに言った。「では、キリストと言われているイエスを私はどのようにしようか。」彼らはいっせいに言った。「十字架につけろ。」

 

:23 だが、ピラトは言った。「あの人がどんな悪い事をしたというのか。」しかし、彼らはますます激しく「十字架につけろ」と叫び続けた。

 

:24 そこでピラトは、自分では手の下しようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、群衆の目の前で水を取り寄せ、手を洗って、言った。「この人の血について、私には責任がない。自分たちで始末するがよい。」

 

:25 すると、民衆はみな答えて言った。「その人の血は、私たちや子どもたちの上にかかってもいい。」

 

:26 そこで、ピラトは彼らのためにバラバを釈放し、イエスをむち打ってから、十字架につけるために引き渡した。

(マタイ27章22節から26節)

 

 

アーメン。

 

 

ー続くー

 


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