「塩けをなくす同胞」④ イザヤ書66章5節モトイ・トクメイさん

　　　2024.05.12

また、ラッパがもし、はっきりしない音を出したら、だれが戦闘の準備をするでしょう。

（第1コリント14章8節）

ｰ続きｰ

でも、こういうことは前もって預言されていることです。しかも終わりの日に現れる現象として、しるしとして預言されていることですが、いま私たちのまわりにものすごく多いと思います。とくに日本のキリスト者は終末についてのことが見えない。わざと見えないように自分でしている。押しのけている。そういうふうに感じるのですが、どうでしょうか。

この理由ですが、これはしっかりと警告する人が、特に教会のリーダーたち、神の羊飼いたちが警告をしないでいることによると私は考えます。

もちろん究極的には、だれかがこう言ったとか、あの人がこう言ったという問題ではなく、そそぎの油である聖霊がすべてのことを教えてくださるので、自分と神との問題には違いないのですが、役割として、しっかりと戦闘の準備をさせる見張り役がラッパを吹き鳴らさない。それが大きな問題になっていると思います。

あなたがたの場合は、キリストから受けたそそぎの油があなたがたのうちにとどまっています。それで、だれからも教えを受ける必要がありません。彼の油がすべてのことについてあなたがたを教えるように、ーーその教えは真理であって偽りではありませんーーまた、その油があなたがたに教えたとおりに、あなたがたはキリストのうちにとどまるのです。

（第1ヨハネ2章27節）

第1コリントの14章8節には、「ラッパがハッキリしない音を出すのであれば、だれが戦闘の準備をすることができるでしょう」という言葉があります。

また、ラッパがもし、はっきりしない音を出したら、だれが戦闘の準備をするでしょう。

（第1コリント14章8節）

ここの箇所は、教会の中では異言を語るより、預言を語ったり、預言の解説をしなさいということが言われているのですが、でも終末預言的に解釈して、「戦いの準備をせよ。主イエスの来臨は近い。これが終末のしるしだ。携挙が近い」と言わなければ、だれが準備ができるのかというふうに指導者の責任として受け取ることができると思います。

ヤコブの3章1節には、「教師は格別きびしいさばきを受ける」ということが語られていて、だから、だれかれ構わずに教師になってはいけませんということが語られています。

私の兄弟たち。多くの者が教師になってはいけません。ご承知のように、私たち教師は、格別きびしいさばきを受けるのです。（ヤコブ書3章1節）

私の考えでは、終末の時代に携挙に取り残された教会の指導者たちがたくさん出るものと考えますが、どうでしょうか。そのような預言のひとつとして、イザヤ書56章9節から12節をお読みしたいと思います。

ーイザヤ書56章9節から12節ー

ここでは「獣」というキーワードで語られているのですが、これを新約聖書的に説明すると、まず「獣の人」と言う人が出て来ます。

これは反キリストという人で世界的なリーダですが、世界統一政府という獣と世界統一宗教という獣の二頭の獣の時代を率いる獣の人というリーダーです。そしてこの時代、神を信じない人は獣と呼ばれて、獣が獣を支配する獣の時代になるのですね。獣だらけの時代になるのです。

それを前提にここの箇所を読むと、なんと神の羊飼いたち、牧者たちが、神によって獣に食われるというとんでもない預言です。神が獣を呼び集めて、獣に「こちらへ来い」と呼んで、「コイツらを食え」と神の牧者たちを食わせるという終末預言です。こう書いてあります。

:9 野のすべての獣、林の中のすべての獣よ。食べに来い。

:10 見張り人はみな目が見えず、知ることがない。彼らはみな口のきけない犬、ほえることもできない。あえいで、横になり、眠りをむさぼる。

:11 この貪欲な犬どもは、足ることを知らない。彼らは、悟ることも知らない牧者で、みな、自分かってな道に向かい、ひとり残らず自分の利得に向かって行く。

:12 「やって来い。ぶどう酒を持って来るから、強い酒を浴びるほど飲もう。あすもきょうと同じだろう。もっと、すばらしいかもしれない。」

（イザヤ書56章9節から12節）