「塩けをなくす同胞」② イザヤ書66章5節モトイ・トクメイさん

　　　2024.05.12

主のことばにおののく者たちよ。主のことばを聞け。「あなたがたを憎み、わたしの名のためにあなたがたを押しのける、あなたがたの同胞は言った。『主に栄光を現させよ。そうすれば、あなたがたの楽しみを見てやろう。』しかし、彼らは恥を見る。」

（イザヤ書66章5節）

ｰ続きｰ

ーイザヤ書66章5節ー

ここの聖書箇所は預言と預言の間に書かれている背教の箇所なのですが、何の間なのかというと、イザヤ書66章の前半は、先週取り扱った第三神殿建設についての預言です。終末の時代のものすごく重要な預言です。

そして今日の聖書箇所の背教があって、そのあとには何が書かれているのかというと、これもなんども取り扱ったイスラエル再建についての預言です。これはもう成就しているのですが、この終末の時代のものすごく大事な預言と預言の間に背教が預言されているのですね。

※ 第三神殿建設やイスラエル再建に関する関連動画は、下記の動画説明欄にリンクがありますので、そちらをご覧ください。（このブログでは、ブログ後半でリンクをご紹介しています）

そして重要なことは、背教も重要ですが、背教を語る相手が、「主の言葉におののく者たちよ」というかたちで私たち塩けを増し加える神の民に預言している、そうした語りかけです。

終末時代に成就するいろいろな預言があるのですが、とりわけ第三神殿の預言、イスラエル再建の預言のその真ん中に背教があって、このような時代に預言が成就すると信じているあなたたちを憎んで押しのける同胞がいる。塩けをなくした神の民がいると言うのですね。

そして、前もって語られているということが重要でしょう。「前もって語られているので準備せよ。このような人たちは、あなたにとってはしるしだ」というメッセージでしょう。そういう意味で、お読みしたいと思います。

（イザヤ書66章5節）

アーメン。『主の言葉におののく者たちよ』と言って、「こういう人たちが出てきますが、彼らは恥を見るのです」というメッセージです。そして彼らが言っている内容は、「主に栄光を現させよ。神の預言が成就するだって？それが成就して栄光が現わさせればいいじゃないか。そうしたら、あなたがたの楽しみを見てやるから」と言うのですね。

つまり自分たちはぜんぜん信じていないのに、「それが成就したらいいですね。私も一緒に喜びますので…」というようなことを言っているのですね。しかも同胞なのです。彼らは神の言葉を信じている者を憎んで、押しのけているのです。

なぜ憎み、押しのけているのかというと、いろいろな終末預言があり、重要な預言があって、その真ん中にこのようなことが語られているということを考えると、「このような預言があります。終末のしるしは、こうです。目をさましましょう。主イエスの来臨は近いです」というようなことを言うのが嫌なのです。

彼らにとっては、それは憎むべきことなので、憎んで押しのけるのですね。「聞きたくない」と押しのける。そういう状態です。

そしてこれは旧約聖書的な表現ですが、今の私たちにとっては「あざけるもの」として、新約聖書の中にも、今の神の民であるキリスト者がキリスト者を押しのける。すなわち、あざけるというかたちで第2ペテロの3章3節から7節、今からお読みするこの箇所でも今もう成就している終末のしるしです。

ー第2ペテロ3章3節から7節ー

彼らがなぜキリスト者だといえるのかというと、彼らの言葉使いにあります。「キリストの来臨の約束」「先祖たちの眠り」「創造のはじめ」という聖書の言葉を使っているので、彼らは信仰者なのだけれども神との交わりがないので塩けが薄くなっている状態。救われた者なのに、キリストの来臨、特に携挙について信じていないので、それを信じている者たちをあざけっているという状態が展開しています。

彼らの行動原理がなにかということが分かる言葉があります。何に従っているのかに注目してお読みいただければと思います。まずヒントを言うと、彼らは神に従っていないのですね。霊的なものに従っていないのです。こう書いてあります。

:3 まず第一に、次のことを知っておきなさい。終わりの日に、あざける者どもがやって来てあざけり、自分たちの欲望に従って生活し、

:4 次のように言うでしょう。「キリストの来臨の約束はどこにあるのか。父祖たちが眠った時からこのかた、何事も創造の初めからのままではないか。」

:5 こう言い張る彼らは、次のことを見落としています。すなわち、天は古い昔からあり、地は神のことばによって水から出て、水によって成ったのであって、

:6 当時の世界は、その水により、洪水におおわれて滅びました。

:7 しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです。

（第2ペテロ3章3節から7節）

アーメン。

ｰ続くｰ

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