「天の領域へのあこがれ」⑥ 第2コリント5章1節から10節モトイ・トクメイさん　

　2024.04.20

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:19 この望みは、私たちのたましいのために、安全で確かな錨の役を果たし、またこの望みは幕の内側に入るのです。

:20 イエスは私たちの先駆けとしてそこに入り、永遠にメルキゼデクの位に等しい大祭司となられました。

（ヘブル書6章19節から20節）

ｰ続きｰ

そして不思議な表現ですけれども、冒頭にある「この望み」というのは、今日のテーマで言うところの天の領域へのあこがれ、神を今求めるという、送られた場所・場所で祈るというその祈り心のことなのですが、不思議なことに、この望みが幕の内側に入るというのですね。

私たちはまだ地の領域にいますが、この望みが幕の内側、神のおられるところに入るのです。しかも、ただ入るだけではなくて、この望み、祈り心、神を今求める「主よ。来てください」という携挙信仰、祈りの態度は、船の錨（いかり）の役割のように機能して、安全で確かな役割を果たすのだと言うのですね。　

この船の錨ですが、波がどよめいて暴風雨になったとしても、船が錨を海底にしっかりと食い込ませていれば、船はどんなに揺さぶられてもその場を動かないという特性があります。そして、そのことを「たしかな錨の役目を果たす」と表現しています。しかも、私たちが祈るその祈りがたしかな錨の役目を果たすと言うのですね。

非常に不思議な表現ですが、ここから私たちが今地上で、地の領域で肉にあって祈るということがどれほどの力を発揮するのかということがとても良く分かります。そういう意味で、お読みしたいと思います。こう書いてあります。

:19 この望みは、私たちのたましいのために、安全で確かな錨の役を果たし、またこの望みは幕の内側に入るのです。

:20 イエスは私たちの先駆けとしてそこに入り、永遠にメルキゼデクの位に等しい大祭司となられました。

（ヘブル書6章19節から20節）

アーメン。「イエス・キリストが大祭司となられました。それは幕の内側に入ったということです。」ここまでは分かるでしょう。不思議なのは、私たちが祈るその望みが幕の内側にガツンと錨のように入って、その幕の内側をしっかりと握るので私たちはたしかで安全だと言うのですね。

地上でいろいろなことが荒れどよめくでしょう。敵は、この地の領域の支配者は、この地の流れ、この世の流れを使って私たちを翻弄（ほんろう）させるでしょう。この世の価値観で私たちを苦しめるでしょう。本当は、事実として天国人なのですが、この世が私たちをいろいろなかたちで悩ませるということはあるでしょう。

しかしながら天の領域にあこがれるとき、この望みが幕の内側、すなわち、主イエスが大祭司としてそこにおられる、そこに入ってガツンと食い込むのです。それゆえに私たちは安全で、たしかで、心強くて、主イエスをますます切望するという飢え渇きがもっと与えられるというのですね。これが天国人の私たちの地上での重荷なのです。

送られた場所・場所で祈りましょうというのは、こういうふうに聖書のあちらこちらで、同じことがかたちを変えて表現されているということです。

いま、いろいろなかたちで世の中が荒れどよめいています。政治、経済、いろいろなことがあって、また世の支配者たちは政治や経済だけではなく、世のしるしだけではなく、この世の面白おかしいことを使って、私たちにそれが全てなんだと思わせるような芸能関係やスキャンダルで、面白おかしいことを見せるということもあるでしょう。

しかしながら私たちの現実は、主イエス・キリストとともに天のところにすわっているというその現実であり、その世界を切望する、天の領域を切望することによって、この望みが天の領域、幕の内側にガツンと入って、今は安全で心強いというのが私たちの現実、本当の世界、神から見る私たちのあるべき姿ということでしょう。

いろいろなかたちで私たちは具体的に地の領域で悩まされる状態でしょう。しかし、それはうめくようにとして、重荷を負わされて、そこで聖霊との交わりを深めなさいという召しなのです。

今週もこの召しに従って、送られた場所・場所で主イエス・キリストの御名によって神につながり、王である祭司、地の塩・世の光としての役割を果たしつつ、祈りつつ、塩けを発揮しつつ歩んでまいりましょう。

ひとこと、お祈りいたします。

愛する全能の父なる神様、感謝いたします。どうぞ、聞いてくださったおひとりおひとりを、あなたがさらに祈る人に変えてください。もっともっとあなたを求め、天の領域を切望する人に変えてください。さらにあなたを見せ、あなたを味わい知らせてください。

おひとりおひとりが今地上で抱えているその祈り課題も、主イエス・キリスト様のお名前によって、今あなたの御前におささげします。どうぞ、あなたが取り扱ってください。そして、あなたの役割、天の御国にあるその領域にさらに近づけ、さらにその中であなたと交わらせてください。

感謝します。感謝して、愛する主イエス・キリスト様のお名前によって、祝福して、お祈りを捧げます。

アーメン。

最後まで聞いてくださいまして、ありがとうございました。(^^)/

fin

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