「天の領域へのあこがれ」④ 第2コリント5章1節から10節モトイ・トクメイさん　　　　

　2024.04.20

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:1 あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、

:2 そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。

（エペソ書2章1節から2節）

ｰ続きｰ

ーエペソ書2章1節から2節＆ 3節から6節ー

まず2章1節から2節で、客観的にこのような状態でしたということを見てゆきたいと思います。こう書いてあります。

:1 あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、

（エペソ書2章1節から2節）

アーメン。『不従順の子らの中に働いている霊』とか、『空中の権威を持つ支配者』（2節）と書かれています。空中の権威を持つ支配者というのは悪魔のこと、サタンのことです。そして、そのしもべである悪霊ども、悪魔・悪霊の霊に従って歩んでいたのが、かつての私たちで、そのころは死んでいたのです。そして、この世の流れに流されていたのです。

『この世の流れ』の支配者が「空中の権威を持つ支配者」で、今でも世の人たちは神との関係がない中でこの世の流れに流されているのですね。自分がどこから来て、どこへ向かってゆくのかが分からない状態。そして、このあとに見るように、自分が中心なので、自分が死んでいる、流されている、悪魔・悪霊の支配下にいるなどとは、つゆほども感じていないのです。

むしろ自分中心でしたいことをしているので、生き生きとしていると勘違いさせられているのですね。それについて、3節から6節で見てゆきたいと思います。

自分中心で肉の望むままをしているので、自分が生き生きとしているという心理状態、かつての私たちの状態も書かれています。

でも、そういうところから一方的な神のあわれみによって、恵みによって救われた私たちがこうですという私たちの霊的事実、真実について書かれています。かつての私たち、そして今の私たちという対比があるので、それを読み取ってください。

:3 私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。

:4 しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、

:5 罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、──あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです──

:6 キリスト・イエスにおいて、ともによみがえらせ、ともに天の所にすわらせてくださいました。

（エペソ書2章3節から6節）

アーメン。かつての私たちは、本当は罪過の中に死んでいたのに、肉と心の望むままを行っていたので、「この世の流れでみんなと同じことをしている主流派だ」と自分たちは思っているのですが、本当は流されているだけ、だまされているだけなのです。

でも惑わしによって自分中心であるゆえに自由だと思っているのですね。生きていると勘違いしているのですね。これが悪魔・悪霊に霊的に奴隷にされている状態です。

そして、この状態は神から離れているので、生まれながらに御怒りを受けるべき状態なのです。（3節）ところが神の奇蹟によって私たちはキリストに連なりました。そして、いのちの君（イエス・キリスト）のいのちを受けて、よみがえったのです。

かつては死んでいました。でも今はよみがえった状態で、罪過の中に死んでいた者が、今はよみがえって生きる者にされ…。そして6節。

6節には不思議なことが書かれていて、今はキリストとともに天の所にすわっているのだと言うのですね。これが神の伝える私たちの霊的な事実です。これを、私たちは見えるところではなく信仰によって生きるので、天の領域を切望する。天の領域にあこがれる中で、この天の所にすわっているという事実を握って神の前に出て祈るという状態なのです。

ところが、この事実は悪魔・悪霊の忌み嫌うことなので、彼らはあらゆることを通してこの地の領域に、感覚的に引きずり降ろそうとするのですね。「ほら、今の、いわゆる現実を見ろよ」というようなかたちで、見えるところ、今だけ、この瞬間だけに注目させるということをするのですね。

私たちが静まって神の前に出るという霊的な現実をやめさせたいのです。いつも祈るなんてことはやめさせたいのです。

「祈りなんて、一番最後にちょちょちょっとつけ加えるだけでいいじゃないか」、「ご飯の前にちょこっと祈るだけでいいじゃないか」というようなかたちから、「1週間に一度だけ、クリスチャンチックに生きればいいじゃないか」というようになり、そして、ぜんぜん祈らないような背教の時代が今展開しているという状態でしょう。

しかしながら今私たちは、事実から言うと、天の所にキリストとともに今すわっているのです。この信仰にしがみつくときに私たちは天の領域にますますあこがれて、神の臨在がますます感じることによって心強いということでしょう。

ｰ続くｰ

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