「天の領域へのあこがれ」② 第2コリント5章1節から10節モトイ・トクメイさん　　

　2024.04.20

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そういうわけで、肉体の中にあろうと、肉体を離れていようと、私たちの念願とするところは、主に喜ばれることです。なぜなら、私たちはみな、キリストのさばきの座に現れて、善であれ悪であれ、各自その肉体にあってした行為に応じて報いを受けることになるからです。（第2コリント5章9節から10節）

ｰ続きｰ

ー第2コリント5章1節から10節ー

先ほども言ったように、ここは地上の幕屋、肉のからだが…。私たちに今あるこのからだですが、天の幕屋、天のからだがある。だから重荷を負って祈るのだということが書かれている聖書箇所です。ただ死んだあとの復活のからだという意味だけではなく、今この地上で肉のからだ、地上の幕屋の中で天にあこがれて祈るという意味でお読みしたいと思います。

:1 私たちの住まいである地上の幕屋がこわれても、神の下さる建物があることを、私たちは知っています。それは、人の手によらない、天にある永遠の家です。

:2 私たちはこの幕屋にあってうめき、この天から与えられる住まいを着たいと望んでいます。

:3 それを着たなら、私たちは裸の状態になることはないからです。

:4 確かにこの幕屋の中にいる間は、私たちは重荷を負って、うめいています。それは、この幕屋を脱ぎたいと思うからでなく、かえって天からの住まいを着たいからです。そのことによって、死ぬべきものがいのちにのまれてしまうためにです。

:5 私たちをこのことにかなう者としてくださった方は神です。神は、その保証として御霊を下さいました。

:6 そういうわけで、私たちはいつも心強いのです。ただし、私たちが肉体にいる間は、主から離れているということも知っています。

:7 確かに、私たちは見るところによってではなく、信仰によって歩んでいます。

:8 私たちはいつも心強いのです。そして、むしろ肉体を離れて、主のみもとにいるほうがよいと思っています。

:9 そういうわけで、肉体の中にあろうと、肉体を離れていようと、私たちの念願とするところは、主に喜ばれることです。

:10 なぜなら、私たちはみな、キリストのさばきの座に現れて、善であれ悪であれ、各自その肉体にあってした行為に応じて報いを受けることになるからです。

（第2コリント5章1節から10節）

アーメン。最後のところの『キリストのさばきの座』（10節）という、このさばきの座についてまずは説明をしなければならないと思うのですが、このキリストのさばきの座のゆえに、私たちは肉体を離れていても肉体の中にあろうとも、ただ主に喜ばれることを念願するのだというのですね。このさばきの座のゆえにキリストを喜ばせたいんだと言っています。

このキリストのさばきの座とは、私たちキリスト者だけに与えられる、天における、いわば論功行賞（ろんこうこうしょう）のようなイベントです。

「さばき」と聞くと、なにか悪いことをした罰が与えられるというイメージがありますが、私たちに与えられるはずの罰はイエス・キリストが十字架上で身代わりに受け取ってくださったので、ここで言う「善であれ悪であれ、さばかれる」というのは罰が与えられるということでは決してありません。

そうではなくても、「でも悪がさばかれるとあるではないか」と思われるかもしれません。このときのさばきで悪が露見して、「ああ、そういえばあんなことをしたなぁ。なんてバカなオレ…。バカなオレ…」という事は絶対にないのです。

ここはイエス・キリストの死と復活がこのように私のためになったのだということがハッキリと分かって、ますますキリストに感謝をするという意味での悪が現れる、そのようなさばきの場です。でもこのようなことを言っても、あまりイメージがパッと湧かないと思いますので、極端に反対側のさばきについて説明すると、逆によく分かると思います。

今のこのキリストのさばきの座というのはキリスト者に対するさばきで、この極端に反対側のさばきというのは黙示録20章11節にある…。お読みしませんが、白い御座のさばきという未信者のための恐ろしいさばきなのです。

また私は、大きな白い御座と、そこに着座しておられる方を見た。地も天もその御前から逃げ去って、あとかたもなくなった。また私は、死んだ人々が、大きい者も、小さい者も御座の前に立っているのを見た。そして、数々の書物が開かれた。また、別の一つの書物も開かれたが、それは、いのちの書であった。死んだ人々は、これらの書物に書きしるされているところに従って、自分の行いに応じてさばかれた。

（黙示録20章11節から12節）

ｰ続くｰ

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