「義人の痛み」⑤ 第2ペテロ2章4節から10節モトイ・トクメイさん

　2024.04.06

:9 私は前にあなたがたに送った手紙で、不品行な者たちと交際しないようにと書きました。

:10 それは、世の中の不品行な者、貪欲な者、略奪する者、偶像を礼拝する者と全然交際しないようにという意味ではありません。もしそうだとしたら、この世界から出て行かなければならないでしょう。

:11 私が書いたことのほんとうの意味は、もし、兄弟と呼ばれる者で、しかも不品行な者、貪欲な者、偶像を礼拝する者、人をそしる者、酒に酔う者、略奪する者がいたなら、そのような者とはつきあってはいけない、いっしょに食事をしてもいけない、ということです。

（第1コリント5章9節から11節）

ｰ続きｰ

「つきあってはいけない。食事もするな」と言うのですね。こういうかたちで切り捨てたあと、彼らが立ち返るようにとの前提があっての厳しい処置です。一方、世の中に対しては、そのようにするなと言うのですね。間接的にここから分かることは、私たち義人がそこにいて祈れということです。

私たちは、世の中に対してはとりなして祈るように、うめくようにと召されているのです。そして、それに加えて今はラオデキヤ化した教会の影響がキリストの体の中に入り込んできている。キリストの体が腐敗しているということでしょう。

ですから、むしろ切り捨てる部分が拡大してキリストの体のほとんどが、私の考えでは、腐敗してしまっているので、ことによっては私たちが自分のきよさを全うするために、そこから出て行かなければならないということにもなりうる。なっているのかもしれないと思います。

いずれにせよ、私たちは祈るようにと召されているのです。私たちが祈るということは、いま聖霊との交わりによって、聖霊によって教えられ、聖霊に導かれるという意味で、私たちの安全に必ずなるのです。

あなたがたの場合は、キリストから受けたそそぎの油があなたがたのうちにとどまっています。それで、だれからも教えを受ける必要がありません。彼の油がすべてのことについてあなたがたを教えるように、ーーその教えは真理であって偽りではありませんーーまた、その油があなたがたに教えたとおりに、あなたがたはキリストのうちにとどまるのです。

（第1ヨハネ2章27節）

いま完全に守られるということであり、そこで、世の中でうめく。教会の中でいろいろなものを見て、うめいてしまうということも神のあずかり知らぬところでうめいているのではないということを考えるとき、うめくこと自体が塩けであり、神の計画の中でうめくようにと召されている私たちの神による召しであると言えると思います。

そういう意味で、同じことが書かれている、祈ること、うめくことが私たちの召し。世の腐敗、このキリストの体の腐敗の中でうめく。義人のうめきを神はご存じだという励ましを、最後にマラキ書の3章16節から18節を通して確認したいと思います。

ーマラキ書3章16節から18節ー

ここの聖書箇所は、旧約聖書的な携挙に関する預言の箇所です。もちろん、携挙という奥義は新約時代に教えられたものなので旧約時代にはそれが現れていないはずなのですが、奥義を通して旧約聖書を読むとき、あちらこちらに携挙についての預言も隠されていると言われています。そして、ここの聖書箇所も携挙についての預言が隠されているところです。

とくに携挙の前、ノアの日・ロトの日として、私たち神の民がうめくようにと召されているということが分かる聖書箇所です。16節からお読みしますが、その前の13節から15節のことが大前提になっています。

お読みしませんが、ギュッとまとめて説明すると、13節から15節のところでは、神が神の民に「あなたがたは、わたし（神）にかたくななことを言っている」と叱責している箇所です。

でも言われている神の民は、「何がかたくななんですか？」とぜんぜんわかっていないのです。そのかたくなな内容というのは、「神に仕えるというのは、なんとむなしいことか。世の中の人の方が幸せだ」と思っていて、それを言ってしまっているというかたくなさなのです。自分が何をしているのかわかっていないのを神に指摘されているということです。

つまり今日の聖書箇所の流れで説明すると、世の中が神の民に影響を与えてしまっている状態。背教の影響がここに現れていて、そしてその中にあって互いに語り合った内容が神に喜ばれるということが16節以降に展開しています。

ｰ続くｰ

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