2024.02.03

 

 

:3 私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。

 

:4 しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、

 

:5 罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、──あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです──

 

:6 キリスト・イエスにおいて、ともによみがえらせ、ともに天の所にすわらせてくださいました。

 

(エペソ書2章3節から6節)

 

 

ー続きー

 

では、かつての私たち、死んでいた私たちはどのような者だったのかというと、ここに書かれているように、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行っていた者なのですね。世の人たちは今でもそのような状態です。肉の欲が中心なのです。望むままを行っているのです。

 

 

 

肉中心で生きていて、望むままを行っているので、むしろ、「自分たちは自由だ。ありのままの私を思いっきり世にあらわして生きている。自由だ」と思っているのですが、これは惑わしなのです。死んでいるのです。

 

※ おすすめ関連動画「肉のわざが凝縮する時代」参照

 

 

 

逆に、私たちは生きた者。御霊にある自由にあふれているのですが、彼らはそうは思わないでしょう。私たちのことを彼らは理解できないのです。いつも言うように、これは自虐的に言っているのではなくて本当のこととして表現しているのですが、彼らは私たちのことを、「かわいそうな宗教に洗脳された愚かで前時代的な人たち。がんじがらめに宗教で縛られているかわいそうな人たち」と思うのですね。

 

 

 

ところが自分たちのことは自分中心、本当は欲が中心で、肉が中心で だまされているのに、「望むままを行っている。私が中心で、したいことをしている」と思っているのです。それで、「生きている。自由だ。私らしい」と思っているのですね。でも、このような世の人たちは死んだ者、死んでいる者なのです。

 

 

 

世の人たちが死んでいる者で、私たちがキリストにあってよみがえった生きた者であるというこの対比、いのちと死の対比ですが、キリストのことばからも見て取ることができます。マタイ8章21節から22節のキリストのことばなのですが、あるキリストの弟子が、「自分の父が死んだので父のお葬式をさせてください。それが終わったらまた戻って来て、あなたに従います」という申し出をしました。

 

 

 

するとキリストはその弟子に対して、「死人たちに、彼らの中の死人の葬らせなさい。あなたは、いまわたしに従いなさい」と、世の人たちを死人として、キリストに従っているあなたは、いまわたしに従いなさいというふうに区別しているのです。

 

 

 

また、別のひとりの弟子がイエスにこう言った。「主よ。まず行って、私の父を葬ることを許してください。」ところが、イエスは彼に言われた。「わたしについて来なさい。死人たちに彼らの中の死人たちを葬らせなさい。」(マタイ8章21節から22節)

 

 

 

神の目線で言うと、世の人たちは死人なのです。逆に、神に従う者、いのちの君(イエス・キリスト)につながっている者は生きている者なのです。どうしてこのようなことが起こったのかということを説明するために、創世記3章の出来事を説明したいのですが、そのまえに、私たちの肉とは何か。霊とは何かということを前もって説明したほうがよいと思いますので、また今日も人間の構造について、神学的な説明のおさらいをしたいと思います。

 

 

 

ー 人間の神学的構造 ー

 

神学的な説明では、人間は三重構造になっていると言われています。一番奥底に「霊」という存在があって、この「霊」によって神と交わりをする。それが「霊」の存在の役割です。

 

 

 

そして、このまわりに「たましい」という部分が(「霊」を)囲っていて、この「たましい」は別名「肉」とも呼ばれています。これは知識・感情・意志をつかさどっていて、この地上の物質世界から情報を得るという部分。それが「たましい」、「肉」の部分です。

 

 

そして一番外側を「からだ」(肉体)が囲っていて、物質世界を動くという、このような三重構造です。

 

 

そして全人類は、かつての私たちもそうだったのですが、「霊」が死んだ状態なのです。そして、しかたなくですが、神との交わりができる部分である「霊」が死んだ状態なので、「たましい」の部分、「肉」の部分で…。すなわち、物質世界を見て、感じる部分が中心になって「からだ」を動かすという、いわば欠陥状態の人間、いびつなかたちの人間になって、それがずっと続いているのですね。

 

 

 

一方、私たちキリスト者は、「イエス・キリストの死と復活が私の罪の身代わりである」と信じ受け入れたその瞬間に、一番奥底で死んでいた「霊」がよみがえったのです。それゆえ、「霊」が神との交わりをします。そして、ピリピ書2章13節にあるように、神が私たちのうちに働くことができます。それゆえに、うちにこころざし(志)が神によって与えられるのです。

 

 

 

神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志(こころざし)を立てさせ、事を行わせてくださるのです。(ピリピ書2章13節)

 

 

 

このこころざしは神の計画に則った(のっとった:基準とした)思いであって、神の思いとも言えるこころざしで、この思いから物質世界を見て情報を得、「からだ」を動かすという人間本来の姿に戻ったのです。でも世の人たちは「霊」が死んでいるので、この地上の支配をしている この世の神、サタンとその手下である悪霊たちにこの世を動かされて、「肉」の部分で支配を受けている。

 

 

 

いろいろな思いを、見るところ、感じるところ、あるいは知識において…。この知識も「たましい」の部分、「肉」の部分にあるので、サタンはその物質世界を用いてそれら知識・感情・意志を揺さぶって人間を支配しているのですね。

 

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ー続くー

 

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