2012年4月15日「はじめの愛にとどまる」② 黙示録2章4節 mp4 モトイさん

　2012.04.15

:15 こうして、彼らは自分の兄弟たちを集め、身を聖別して、主のことばによる王の命令とおりに、主の宮をきよめに来た。

:16 祭司たちが主の宮の中に入って、これをきよめ、主の本堂にあった汚れたものをみな、主の宮に出すと、レビ人が受け取って外に持ち出し、キデロン川へ持って行った。

（第2歴代誌29章15節から16節）

ｰ続きｰ

そこで、かつて私が片づけられない症候群の方のおうちを片づけたときの情景が、とてもよいイラストレーション（例話）になるなと思ったので、そのお話しをご紹介します。

その方はもう60歳を過ぎたご年配のご婦人なのですが、あまりにも部屋が片づかなくて教会に恥を忍んで助けを求めてこられました。それで私も含めて何人かでボランティアで行きました。恥を忍んでということだったので、もう自分ではずいぶん見られたくないものなどを片づけたようだったのですが、それにしてもたくさんのもの、いろいろなものがその家を占領しているのですね。

家といっても一家（いっか：家族）で住んでいて、その方は二階に住んでいました。その二階の四畳半と六畳を片づけたのですが、すごくいろいろありました。

その方は信仰歴も長いりっぱなクリスチャンなのですが、毎回、教会の礼拝をカセットで録音しているのですね。それが20年分たまりにたまって、押し入れ三つ分（3箇所）がカセットばかりでした。そして、それが押し入れだけにとどまらずにそこら辺に置いてありました。

それはカセットだけの話で、たとえば毎年のクリスマスのチラシだとか…。たとえばそのようなものですね。クリスマスのチラシも箱の中に「○○年のクリスマスのチラシ」とか入っているのでしたらまだよいのですが、あちらの棚、こちらの棚にさしこんであるのです。そのような他人から見るとごみになってしまうものを大切に取ってあるのです。

もう、いろいろなものがありすぎてガンガンみんなで捨てる方にまわして、どんどんスッキリさせてゆきました。

そうしている中で、私が変なものを見つけるのですね。鉄の軸があって、両脇に車輪のようなものがついていました。そして真ん中にロールの紙が巻き付いているのです。「これは何ですか？○○さん」と聞いてみたところ、彼女はチョコッとうれしそうに、「それはね…」と長い話が始まるのですね。

その長い話はカットして、ここで省略して私の言葉で言うと、彼女が何十年も働いていた宣教団体の印刷部門に、あるときに違う宣教団体からお仕事が来たそうです。それは聖書を印刷する仕事でした。それが見事神の祝福によって終わったのですが、紙が余りました。「その祝福された仕事の祝福された紙を持って来たのよ」とうれしそうに言うのですね。

私もチョット意地悪だったのですが、「○○さん、これはね、世間では何と言うと思いますか？これは産業廃棄物と言うのですよ」と言いました。すると、「そんなこと言わないでよ…」というすごいリアクション（反応）をされました。

要するに、私たちの神の宮もそのようなことがあり得ると思います。とっても大切な思い出なんですが、一見とてもすばらしいものだと自分は思っているものをどんどん外側からため込んで、うずたかくしてしまうのです。

もう、どうしようもないものばかりで、しかも空間を埋めるだけではなくて、神との大切なディボーション（祈り）の時間も、時間と空間を埋めて何かに明け渡してしまう。身を任してしまうということがあり得るのだなというふうに思いました。これはチョット笑い話ではあったのですが、でも私たちの生活に本当にあり得る話だと思います。

ｰ続くｰ

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