2024.01.13
:25 ヤロブアムはエフライムの山地にシェケムを再建し、そこに住んだ。さらに、彼はそこから出て、ペヌエルを再建した。
:26 ヤロブアムは心に思った。「今のままなら、この王国はダビデの家に戻るだろう。
:27 この民が、エルサレムにある主の宮でいけにえをささげるために上って行くことになっていれば、この民の心は、彼らの主君、ユダの王レハブアムに再び帰り、私を殺し、ユダの王レハブアムのもとに帰るだろう。」
:28 そこで、王は相談して、金の子牛を二つ造り、彼らに言った。「もう、エルサレムに上る必要はない。イスラエルよ。ここに、あなたをエジプトから連れ上ったあなたの神々がおられる。」
:29 それから、彼は一つをベテルに据え、一つをダンに安置した。
:30 このことは罪となった。民はこの一つを礼拝するためダンにまで行った。
(第1列王記12章25節から30節)
ー続きー
南北に国が分断されたその当初、北イスラエル王国の王様がまず何をしたのかという記述です。まず要害都市を再建しました。シェケムとペヌエルですが、どちらも要塞都市で、ダビデの子孫である南の王様が国を取り返そうと攻めてくる備えをしました。まずやったことが自分の保身だったのです。
そして26節以降も同じです。大宗教改革をするのです。見えるところは敬虔だったでしょう。「イスラエルよ、もうエルサレムに行く必要はないんだ。ここにあなたがたの神がおられる」と言うのですね。そして、ひとつは北のダン、もうひとつは南の国境付近のベテルという町にも(金の子牛像を)安置しました。
ですから、北に近い人はずいぶん近いところに礼拝所ができたので、これは便利だと思ったでしょう。そして南に行く人たちも途中にベテルがあったので、エルサレムに行くよりもこちらの方が近いし、便利だと思ったでしょう。
そもそもヤロブアムは神などあがめておらずに神の名で人を動かし、自分の保身のために人びとを懐柔(かいじゅう:手なずける)しようと思って偶像を作ったのですが、それを聞いていた人たちも、同じように自分のために、「あっ、これは便利だ」と思ったでしょう。
なかには、たしかにこのヤロブアムは変なことしていると思って、南のエルサレムに礼拝を捧げに行き続けた人たちもいたそうです。また、これはおかしいと思って、南に移住した人もいたそうです。でも大半は、近くに礼拝所ができたから、主の御名によって礼拝するのだからいいだろうと思ったでしょう。
王様であるヤロブアムも見えるところは敬虔にふるまって、自分のいのちの安全のために人びとに「もう南のエルサレムに行く必要はない」と宗教改革をしました。それを聞いて受け入れた人たちも、「そうか。主の御名によって礼拝したらよいのだ。しかも近くだから、年に三度どころか、もっと神様を礼拝したら神様も喜ぶだろうな」などと、ひょっとしたら思ったかもしれません。
自分自身も見えるところは敬虔にふるまい、神の掟をないがしろ(軽視)にしたのですね。自分が楽だから、そちらに行くよりも途中にベテルがあるから、北の近くにダンがあるからそちらに行ったという人たちでした。自分自身も偶像を作ったということでしょう。
偶像をあがめに行くのですが、結局は自分と神との間に自分が入ってしまった。「こちらの方が便利だから、私が楽だから、もう南に行く必要はないんだ」と神の掟をないがしろにする何かが入ったのですね。
この「イスラエルよ。ここに、あなたをエジプトから連れ上ったあなたの神々がおられる。」(28節)という言葉ですが、出エジプト記32章4節のアロンの言葉とそっくりです。
彼がそれを、彼らの手から受け取り、のみで型を造り、鋳物の子牛にした。彼らは、「イスラエルよ。これがあなたをエジプトの地から連れ上ったあなたの神だ」と言った。(出エジプト記32章4節)
アロンは大祭司で、モーセにエジプトから率いられて出エジプト(エジプトからの脱出)を成し遂げた数日後、ほとんど何十日も経っていないときに金の子牛を作りました。そして、「明日は主への祭りだから…」と言って、神の怒りを買った出来事が出エジプト記の32章に出ています。
アロンはこれを見て、その前に祭壇を築いた。そして、アロンは呼ばわって言った。「明日は主への祭りである。」(出エジプト記32章5節)
このときの背景もほとんど同じでした。自分と神との間に何かを挟んだのですね。大祭司アロンがなぜ偶像を作ったのかについて もう少し詳しく見ると非常に今日の聖書箇所と重なってくるので、またザッとですがお分かちします。
ー続くー
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