3~5歳の工作 | シンプルライフ@Tokyo

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こどもとの日々。おうち遊びのキロク。

いつも情報をいただいてばかりなので、お返しの気持ちをこめて。


娘の工作についてです。うちの娘も最初の頃はあまり工作はしませんでした。それこそ部屋の中に廃材ボックスを置いて、いつでも自由に遊べるようにしていましたが、自分から手に取ることは少なく、当時、私も同じように先輩ブロガーさんにお聞きしたのを覚えています(笑)。


3~5歳現在を振り返ってみて、いくつかこれはポイントかなぁと思ったものがあります。あくまで我が家の場合になりますが、書きますね。


(1)作る時間と遊ぶ時間


娘が3歳5ヶ月の頃、こちらの本を読みまして、「そうか!」と思ったことがあります。



木内かつの絵本あそび 園で・家庭で (福音館の単行本)



「遊ぶための道具を作る過程も、遊びのうちです。小さい子は、作る時間=1、遊ぶ時間=4ぐらいの割合でないと根気が続きません」


この言葉が、胸にドーンと響きまして。私、それまで、「工作=作る過程、作品を完成させること」と思っていたのですね。芸術性の高いお子さんであれば、それでもいいのかもしれませんが、娘は全くそういうタイプではなくて(苦笑)。だからこの言葉を意識するようになってかなり変わりました。「ドーナツ屋さんごっこする?」というような言葉がけから工作がスタートすることが増えました。娘の中では、工作をしている意識はなくて、自分がやりたいお店屋さんのための準備をしているという意識だったと思います。ここで注意したのはとにかく遊ぶ時間。作ってからが本番!と思ってたくさんたくさんごっこ遊びをしました。


娘が一番夢中になっていたのはアクセサリー屋さんかな。今でもこの日のことはよく覚えています→アクセサリー屋さん (3歳後半)


木内かつさんの上記の本については過去記事でも書いています→木内かつの絵本あそび


うちの娘のような、ちゃっかりしている&現金なタイプのお子さんなら、このような工作のアプローチはありかもしれません。



(2)自由な時間、暇な時間


娘を見ていると、自ら工作を始めるときはたいてい時間がゆったり流れているときでした。自由な時間というよりも、暇な時間。お恥ずかしい話、娘が4歳のころはまだまだ早起きで私が娘に起こされることもよくあったのです。それでも「もう少し寝かせて~」と言っている間に娘が諦めてリビングで工作をしているなんてことがよくありました。当時の記事です→工作もいろいろ


特に3歳頃は、いわゆるお勉強的な教材もピグマリオンやキディトレインを週に2回くらいで、毎日やるというルーティーンの課題などはなく、また私も時短勤務で帰宅できていたため、今よりも娘はゆったりとおうち遊びを楽しんでいました。子どもにとって暇な時間が少ないと、なかなか何かを作ろうという気持ちにはなりにくいのかなぁと思ったりします。



(3)はまる作業、工法


ゆったりした時間の中で過ごしていると、おそらく子どもが何か特定の作業だったり工法(という言い方がいいのかわかりませんが)にはまる時期がやってくると思います。うちの娘の場合、セロハンテープでした。それはそれは夢中になって貼っていました。糊もいくつか用意していましたが、糊で貼った方が楽なものでもテープを使っていました。それは数か月続いたと思います。ずっと放置で自由にさせていました。使うテープの量も使い方も娘のやりたい放題でした。


いつだったか、折り紙5枚をテープでくっつけて、蓋のない立方体を作っていたことがあって。もちろんテープと折り紙なのでふにゃふにゃの箱でしたが、本人は「箱を作ることができた自分自身」にすごく喜んでいました。また私も「娘の中で平面から立体に移ったんだぁ」とじーんとしたのを覚えています。


そのような時期がきたら、そっとしておいてあげると、子どもはどんどんはまっていくと思います。そして工作の楽しさ、物を作る楽しさを実感していくような気がします。



(4)表現手段として


これはごく最近気づいたことです。我が家は娘が5歳になる少し前に某読み書きの教材を始めました。そのおかげで文字を書く力はついたと思いますが、それに反比例して、工作やお絵描きの時間が減りました。たとえば先日アップしたごっこ遊びでも、文字で表現しているものが多いことがわかるかと思います→最近のおうち遊び①


文字を書くという手段を得る前の娘は、たとえばお店の看板は、お絵描きで作ったり、箱を使って表現したりしていました。きっと今の娘には文字を使う方が楽なのでしょうね。これは成長でもありますが、成長とともに失ってしまうものもあるのだなぁとちょっとさみしく思っています。そう考えると、文字を使いこなす前の時期というのは非常に貴重だなと。我が家にとっては今更ながらで、もう取り戻すことはできない時間です。ぜひその時期を大切にしてあげてください。


そういえば積木遊びも、大作というか、こちらがびっくりするようなものを作っていたのは圧倒的に2~3歳の頃でした。


過去記事で下げていたものをアップしておきます。2歳9ヶ月のときの様子ですが、今はもう、このような作品(娘がケーキと言っていたもの)は残念ながら作りません→工夫する


ブロ友さんのお嬢様が3歳ということで、まさにこれから数年が工作の黄金期間だと思いますので、ぜひ今しかない貴重な時間を楽しんでくださいね。

(アトリエに通われているお嬢様なので、不要な情報もあるような気がしますし、なんだかおせっかいにだらだら書いてしまいすみません。余計なところはスルーしてくださいね)


長々と失礼しました。いつもたくさんの情報や本のレビューをありがとうございます。