その同じ日、公園の中を抜けて通り過ぎようと出口近くになると
『後ろに振り向いて。』
『え?。。。』
振り向くと、真後ろ一直線上の、公園の端に一本だけポツンとある樹木に赤い綺麗な花が凄くたくさん咲いているのが目に入った。
根元から、切り倒された柳さんの隣にある木だから存在は判ってたけど、あの木は、花が咲く木だったんだ。
にしても、咲いてる花の数が妙に多いから、見に行ってみた。
下まで行くと、物凄くたくさん花を咲かせていて、花の色の綺麗さにも感動して見ていた。
花からすると、この木は椿らしい。
※後にブログを読んでいる患者さんからの指摘で、この木は椿では無く、山茶花だと判明。
とにかく花が多くて、
『椿って、こんなにたくさんの花を咲かせるっけ?』
蕾もたくさんあって、まだまだ花は咲き出す。
しかも、こんなに大きく幹もしっかりした木の椿は見た事が無かったから、椿さんに聞いてみた。
『綺麗な色の花が凄くたくさん咲いてて綺麗だね。
何で、こんなにたくさんの花を咲かせてるの?』
『遠くからでも判るように。』
『えっ!?』
その理由は銀杏さんに続いて、この椿さんも同じだった。
【切り倒された柳(残っている根元)と話してるのが羨ましくて、何としても僕に気づいてもらいたくて(見てもらいたくて)、花をたくさん咲かせた】
という。
もう、驚くよりも、その気持ちが嬉しい方が大きい。
『綺麗な花を、こんなにたくさん見せてくれてありがとうね。』
椿さんは凄く喜んでる。