近所の公園に10本以上ある銀杏。
その中で、一本の銀杏だけ真っ黄色に紅葉していた。
平日は朝早くて暗いし、帰りも真っ暗で色の変化に気付かず、休日の昨日、昼間に公園を通って初めて気付いた。
一本だけ真っ黄色なのが、あまりにも不自然だから、その銀杏さんに聞いてみた。
『何で、君だけ真っ黄色なの?』
『見て見て作戦。』
【えーっ!!!!!!!!!!】
何と、【僕が他の銀杏や里桜に話し掛けてるのが羨ましくて、僕に見てもらえるように他の銀杏よりも早く真っ黄色になった】
という。
銀杏さんが自分の意志で、早く紅葉させる事が出来るなんて驚いた。
その銀杏さんには、一度も話し掛けて無い事は、僕自身、前から少し気にしてただけに、【やっぱりそうだったんだ】と思った。
『これからは見るからね。』
と話し掛けて見ていると、凄ーく喜んでる。
それが微笑ましくて、僕も嬉しい気持ちになった。
自然の皆んなは、僕が神の子だという事を判ってるんだね。