霊界からのメッセージ | イエスとスピリチュアリズムと地上の兵士(わたし)

イエスとスピリチュアリズムと地上の兵士(わたし)

苦しみや悲しみが不幸ではありません。霊的真理を知らずにいることが最大の不幸です。
間違いや失敗で願いが叶わない人生が残念な人生ではありません。霊的成長せすに終わる人生が最も価値のない人生です。
真の幸福のために、ともに学びましょう。

私たちは常に霊界からのインスピレーションを受けています。
その中には、先に地上人生を終えて霊界にいる愛する人からのメッセージもあります。

自分の死を悲しみ立ち直れない人のために自分の存在を教えたい、死別の悲しみだけで残りの地上人生を終わらないでほしいと願い、また、死を恐れる人に死後の世界の素晴らしさを伝えたい、さまざまな思いのメッセージを送っています。

しかし、せっかくメッセージを送っても、ちゃんとインスピレーションを受取ってもらえない…

霊的な事実を知らない地上に生きる人は、生きていれば地上で経験できたであろう幸福な生活が奪われた無念ばかりを想像します。

それは、霊界からのメッセージを遮断してしまっています。

霊界にいる者にとって無念なのは、地上生活を絶たれたことではなく、今の自分の存在を信じてもらえないことではないでしょうか。

地上に残され悲嘆にくれる家族にとって霊界にいる人は、死の瞬間で止まったままです。
しかし、実際は霊界にいる人にも時間は経過し新たな生活の場を得て生き生きと活動しています。

地上に残された人が想像した世界の中にいる愛する人は、ただの哀れなまぼろしです。
本当の愛する人を遠ざけています。

霊的な事実を理解できれば、霊界にいる愛する人を身近に感じることができるようになるはずです。

「皆さんは他界した人がぜひ告げたいことがあって地上へ戻ってきても、有縁の人たちが何の反応も示してくれない時の無念の情を想像してみられたことがあるでしょうか。
大勢の人が地上を去ってこちらへ来て意識の焦点が一変し、初めて人生を正しい視野で見つめるようになり、何とかして有縁の人々にうれしい便りを伝えたいと思う、その切々たる気持ちを察したことがおありでしょうか。
 (中略)ところが人間が一向に反応を示してくれません。聞く耳を持たず、見る目も持ちません。愚かにも人間の大半はこの粗末な五感が存在の全てでありそれ以外には何も存在しないと思い込んでおります。
 私たちは大勢の霊が地上へ戻って来るのを見ております。彼らは何とかして自分が死後も生きていることを知らせたいと思い、あとに残した人々に両手を差しのべて近づこうとします。
やがてその顔が無念さのこもった驚きの表情に変わります。もはや地上世界に何の影響も行使できないことを知って愕然とします。どうあがいても、聞いてもらえず見てもらえず感じてもらえないことを知るのです。
情愛に溢れた家庭においてもそうなのです」

『シルバーバーチの霊訓(5)』P.40/1~P.41/1