家族愛と孤独 | イエスとスピリチュアリズムと地上の兵士(わたし)

イエスとスピリチュアリズムと地上の兵士(わたし)

苦しみや悲しみが不幸ではありません。霊的真理を知らずにいることが最大の不幸です。
間違いや失敗で願いが叶わない人生が残念な人生ではありません。霊的成長せすに終わる人生が最も価値のない人生です。
真の幸福のために、ともに学びましょう。

温かそうなリビングの様子、
テーマパークでの楽しそうな親子の笑顔、
車でレジャーに向かう家族、
メディアからは、そういった仲良し家族が日々流されている。

こういう作られた家族が、さも正統な家族のあり方と言わんばかりに
押し付けられたように感じる私はおかしいのだろうか。
自分が手にできない幸せの見本のような家族をひがんでいるだけだろうか。

無意識に私たちは 【健全な家族とはこうだ】と洗脳されているように思う。

誰もが憧れる理想の家族ではあるが、誰もが叶えられるわけではない。
実際、そんな家族ばかりではない。

親に愛されない子どもは存在するし、子どもに愛情を感じない親も存在する。
親を恨む子どももいる。
理解しあえない家族もいる。
憎しみ合う家族もいる。
いろんな家族が存在する。

それは、押し付けられた正統な家族観から外れた家族になる。
その家族の一員でいることに負い目や、世間からの疎外感を感じることがあるかも知れない。



しかし、親や環境は偶然や運ではなく自ら選んできている。
自分の成長のために必要だから、この家族の一員なのだ。

地上に生を享(う)ける時、地上で何を為(な)すべきかは魂自身はちゃんと自覚しております。何も知らずに誕生してくるのではありません。
自分にとって必要な向上進化を促進するにはこういう環境でこういう身体に宿るのが最も効果的であると判断して、魂自らが選ぶのです。
ただ、実際に肉体に宿ってしまうと、その肉体の鈍重さのために誕生前の自覚が魂の奥に潜んだまま、通常意識に上がって来ないだけの話です。

    『シルバー・バーチの霊訓 (1)』 P.38


家族愛に恵まれないことが、受け取る愛が人より少ないことではない。
私たち全員に、地上への誕生以来ずっと寄り添い導き見守ってくれている存在がある。
血縁による愛情よりも深い利他愛が存在する。



「あなた方は地上だけでなく私たちの世界からも愛を受けていること、血縁とは別の縁で結ばれている霊がいて、血縁同様にあなた方を愛し、能力のかぎり指導に当ってくれていることを喜ばなくてはいけません」
   『シルバー・バーチの霊訓 (2)』 P.122

決して孤独ではない。
姿が見えず声が聞こえずとも、存在する。

物的に孤独だからといって霊的に孤独であるわけではありません。霊的意識が芽生え潜在的な能力が発現すれば、物的に孤独であっても、辺りに霊的なものがいろいろとあることに気づかれるはずです。その多くは愛と情と血縁の絆によって結ばれていることが分かるようになります。
   『シルバー・バーチの霊訓 (12)』P.173


孤独を感じた時、自分の背後の存在に語りかけてみてください。
祈ってみてください。
いつかその存在が分かるようになるかもわかりません。