人の役に立ちたい | イエスとスピリチュアリズムと地上の兵士(わたし)

イエスとスピリチュアリズムと地上の兵士(わたし)

苦しみや悲しみが不幸ではありません。霊的真理を知らずにいることが最大の不幸です。
間違いや失敗で願いが叶わない人生が残念な人生ではありません。霊的成長せすに終わる人生が最も価値のない人生です。
真の幸福のために、ともに学びましょう。

困っている人の助けになりたい、人の役に立ちたいという思いは、とても大切な尊い思いです。
地上のすべての人が他人の痛みや苦しみを我が事のように感じることができ、人の役に立ちたいという思いを持っていたら、この地上から戦争や貧困、差別といった悲劇がなくなるはずです。
しかし、現実は戦争も貧困も差別も地上からは消えていません。
こんな地上で、誰かのために何かしたい役に立ちたいという思いは必要なものであり、いくらあっても足りるものではありません。
そう思っていても、日常生活で困っている人に出会うことはそれほどありません。
自分から身近で手助けを必要としている人を探すことも困難です。
ましてや、いざ自分ひとりでできることといったら…
などと考えると、思いとは別に自分の無力さと虚しさを感じます。

シルバーバーチは、「すべての人に人のために自分を役立てるチャンスは必ず用意されている。」お金持ちの人にも、貧しい人にもと言っています。
そのチャンスを生かすことができるのか、逃してしまうのかはその人の普段の心がけで決まるのではないでしょうか?
シルバーバーチは、「せっかちはいけません」と言っています。
誰かのために何かしたいという思いは霊界に届いており、助けを必要としている人と手助けをできる人とをつなげてくれます。
その時に、さっと手を差し出せる用意が大切なのかな…と思います。

「人のために何かをなさりたいという願望に対しては、いずれそのチャンスが用意されます。ただし、急いては事を仕損じます。地上の大勢の方々に苦言を呈すれば、長い迷いの末に霊的実在に目覚めた方は、とかく何でもいいから心霊能力を発揮したいという気持ちに駆られすぎます。
道はそのうち示されます。導きを祈ることです。あなたもこれまでの人生で、もう少しで人間への信頼を失いそうになるほどの精神的打撃を受けてこられました。しかし信頼を地上の人間のみ置いてはいけません。・・・・時がたつにつれて人のために仕事をするチャンスが背後霊によってもたらされてまいります。」

(シルバーバーチの霊訓10 P42)


時に、忍耐力と信念を試すために待たされることもあります。
いつか手助けを必要とする人が背後の導きにより目の前に連れて来られる日まで、ゆっくり待ちましょう。
“もっと人々のために働かせてほしい。霊界の道具として役立ててほしい”そう祈りながら待ちましょう。

「人のためになると思うことを、その時その時に行えばよろしい。」(シルバーバーチの霊訓10 P44)

「あなたにはあなたとのご縁を通して援助の手を差しのべるべき機会が与えられることになるということです。その時にあなたなりの最善を尽くせばよいのです。地上世界には為さねばならないことが山ほどあります。」
(シルバーバーチの霊訓10 P44)