重すぎる借金で狂う母‥。
そんな母は、日頃のうっぷんを晴らすかのように、
家の前の道路を歩く通行人に向けて貼り紙を貼るようにもなったのです‥。
「え

」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、例えば、犬の散歩をしている人に向けて、母は、
「犬のフンを始末せよ
人の家の前にさせるな
」
と、書き殴ったのでした。
その書き方も、
「分かったか
」
と言う言葉を付け加えながら、貼り直し続けるなど、だんだんと攻撃的になって行ったのです。
更に、別の話しでは、
当時、実家の入口近くに母が育てたヘチマのプランターが置いてありましたが、
ある時、せっかく大きく実を付けるようになったヘチマを誰かに持って行かれた事が有りました‥。
すると母は、
「ヘチマドロボー
返せ
」
とも書いて貼った…。
‥きっと、はたから見たら、
「この家の住人は、正気の人では無いな」
と思われる事でしょう。
ええ。まったく。
でも、本当の事だから、何も言えませんでした…。
(もちろん恥ずかしかったけど、
ずっと母の貼り紙貼りを監視する時間的余裕は有りませんでしたし…。


)


