「また、両親が祖母から財産を受け継いだ時に、『相続した土地に、老人ホームを建てたらいかがですか
専門としている人を紹介して差し上げますよ

』と提案し、
手数料を取るような人たちが色々と近付いて来た覚えが有ります…」


…私は山本氏に向けて、更に説明を続けます。
「…しかし、そうした人間は、『お礼』と言う名目で、取るものだけを取ると去って行きましたが、
安易に他人を信用し過ぎる世間知らずな母は、よく『裏切られた
』と騒いでいました。

」
(…今の私だったら、取引相手に対しては、もっとクールに見るな~。


)
「……。」
「…その他にも、実家の敷地にアパートを3棟建てる前の土地には、既に老朽化した借家が3軒、存在していましたが、


そこへ新たにアパートへ建て替えようと、それぞれの賃借人に立ち退きを要求した際には、


彼らから法外な退き料を要求され、


両親が渋々払ったことも覚えています。

」
(そんな人達では無かったのに…。ガッカリした。

)
「……。」
「ねえ、山本さん。人の醜さをさらけ出させるお金の力とは、本当に凄いものですね…
」
山本氏は、ようやく、はい、と返事をしてくれました。
「…山本さん。」
「ええ。」
「…お恥ずかしい話ですが、私も今、借金を抱えながら、夫と飲食店を経営していて、やはり、上手く行っていないのです。」


そして、
一呼吸置いてから、私は次のように力を込めました。
「そんな立場だからこそ思うのですが、借金とは借り手、貸し手、双方の責任だと思うのです。
だからこそ、対立などせず一枚岩となって解決して行きましょうよ
」
と。
(銀行さんに伝わるかな
私の想い。
)
(
続きます。
)
初めてのかたへ。(私のこと。)↓



