さて、そろそろまた、「起業から破産」への経緯についてのお話しに、戻させて下さいね。
(初めての方は、文末の「関連記事はこちらか
ら。」を、ご覧下さい。)
私達夫婦がどのように、現実の厳しさの前で夢破れて、破産の道へと向かってしまったのか? と言うことを、皆さまの何かの参考にして頂けましたら幸いです。
前回までのお話しは、私達の飲食店の開店が2000年のGWで、それから夫に対する数々の疑問を感じ出した2002年までの出来事でした。
では、話しを2002年に戻しましょう。
日に日に夫に対して憎しみが募るばかりとなってしまった私は、頼る実家も無いイラ立ちも手伝って、定期的に精神が不安定となりました。
私の気持ちが安定している時でも…。
例えば。
向かい合って食卓でうどんを食べている時などに、たまたま同時にすする事があれば、いきなり夫に対する嫌悪感がこみ上げて、思わず私は、目の前のテーブルを平手で叩いてしまった事が有りました。
しかも、
「同時に食べ無いでよ」
と、無茶苦茶な事を言いながらです。
私の毎日は、そんな感じ。
夫の何かが目に入ると、そこから彼に難癖を付けるのが、日課のようでした。
今にして思えば、夫もよく耐えていたと思います。
(彼は神経が、良い意味でも、「図太い」のだと感じますが。)
またそれらのいざこざを、私は娘の前でも、衝動的に始めてしまうから、家庭内は、ますます荒れるばかりでした。
「ああ、いっそ死ねたら、どんなに楽だろう。そこから人生をやり直せたらなあ」
いつも私の中で、この言葉が回っていましたね。
ただ、それなのに、日々、ピンチなのに…。
開店してから、3年、4年、5年と経っても、神風など決して吹かず。
閉塞状況の続くデフレ経済とまるで共鳴するかのように、状況はガチガチに固まって…。
一向に変化は起きないのでした。
その間、夫も少しずつ正気を失った言動を、見せ始めました…。
(続く)
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