ある暑い日、道を歩いていると、アヒルがトコトコとこちらに向かって歩いて来た。

 

 よく見るとアヒルは、ハーネスが付けられていて、飼い主の女性が後ろから着いて来ていた。

 散歩の途中だったのだろうか。

 

 ただ、アヒルの歩く速度の早いこと。

 飼い主が追いついて来れていなかった。


 

 以前、深夜の散歩の時にたまに見かける、腕に鷹を止まらせて歩いている人がいた。

 鷹匠なのだろうかと思っていたが、実は趣味で鷹を飼っていた方らしく、鷹はずいぶんと飼いならされているようだった。

 深夜に見る鷹は、飼い主を守っているかのように凛々しかった。

 

 

 昔、庭で怪我をした子ガラスを保護した人がいた。

 飛べるようになるまで、餌を与えたりして、家中で子ガラスを大切に育てた。

 やがて元気になったので、ベランダから放鳥したが、しばらくするとカラスはまたベランダに戻って来て、家に入れてほしそうに窓の外で鳴いていた。

 家人は胸が痛んだが、カラスをそのまま放っておいた。

 やがてカラスは姿を消したが、数日後に家人がベランダを覗くと、キラキラしたガラスの破片や、錆びた空き缶などが転がっていたという。

 

 家人は、それらをカラスからのお礼だと感じたそうだ。