最近見た夢の話である。

 

 

 山奥の温泉郷。

 

 天には冴え渡る星月夜。

 

 自分はひとり露天風呂に浸かっている。

 

 

 その露天風呂に、1匹の野猿が入ってきた。

 

 自分と猿は1対1になったが、お互いに気がねなく温泉に浸かっている。

 

 そのうち、猿はこちらに向かって、

 

「以前、お世話になりましたよね」

 

 と、話しかけてきた。

 

 自分は、そんな覚えはなかったので、

 

「いいえ、人違いではないでしょうか」

 

 と答えた。

 

 すると猿は、

 

「あっ、そ」

 

 と言って、不機嫌そうにプイと背中を向けてしまった。