ここしばらく、暖かくなったと思えば、急に冷え込む日があったりと、不安定な気温となっている。

 

 寒暖差があるのは、春が近づいて来ている証しなのだろう。

 

 

 沈丁花の花が、咲き始めたようだ。

 

 どこからか、清々しい甘い香りが漂ってくる。

 

 沈丁花は千里香ともいい、千里の遠くからでもその香りがするという言い伝えがある。

 

 おそらくそれは、1本の木からではなく、同じ時期に咲き始めた何本もの沈丁花からなのだろう。

 

 まるで春を告げるネットワークのようだ。

 

 梅が咲き、沈丁花と来れば、その次は桜となる。

 

 春はまことに贅沢な香木の季節である。