テレビ70年…、
ということで、放送が始まってからの年数なんですが、今夜のNHKでの番組では、そんな中で始まった今や毎年の放送を楽しみとされている 大河ドラマ 誕生についての秘話が放送となる。
(2010年発売本…)
随分前にも大河ドラマについての記事を書いたことがありますが、ここで改めて今夜のドラマにリンクして、少しだけご紹介したいと思います。
大河ドラマとなる時代劇番組が誕生してのは、
1963年 昭和38年
のこと。
今はカラー作品でCG処理までされて、昨年の大河ドラマ 「北条義時」 などでは、舞台や歌舞伎…お笑い系まで、あらゆる活躍の場を持つ人々が、魅力ある役柄を演じていましたが、大河が誕生した頃は、まだカラー作品ではなくて、白黒撮影のドラマとして放送が開始されました。
しかもその時代には、 五社協定 といった難しい問題があって、今の時代のように映画で活躍する俳優さんらを、テレビの世界で起用するといったことは、すんなりとはいかない問題があったのです。
頭を下げて協力を願い出る。
見えない壁に阻まれて、住む世界が違うといった感じだったんですね。(笑)
そんな中で第1作の 花の生涯 に主演したのが、歌舞伎や映画の世界では名の知れたスターといった面々でした。
「花の生涯」とは、舟橋聖一さん原作の物語で、幕末の安政の大獄の頃の物語で、彦根藩主から大老へと上り詰めた 井伊直弼 の生涯の物語。
この頃はまだ大河ドラマといった表現ではなくて、 「大型時代劇」 といった表現でした。
放送枠なども上の写真の記事をお読み下さい。
今とは随分と違っていたんですよね。
2作目となったのは、大佛次郎さん原作の
「赤穂浪士」その次が、吉川英治さんの
「太閤記」へと続き。
白黒時代は第6作目の「竜馬がゆく」まで作られました。
随分前にこの「竜馬がゆく」の一部分放送があった記憶がありますが、なにぶん古い時代なもので、画像処理なども必要とされました。
今でも語られる大河ドラマで幕末物をやると、視聴率が悪いといったジンクス。
それは、この「竜馬がゆく」から始まったように思います。
当時土佐弁に苦労しながらも、竜馬を演じたのは 北大路欣也 さんでした。
ご存知…司馬遼太郎さんの原作なんですが、この作品の映像化は後々にも続きます。
ですが誰が竜馬を演じても、なんであれが土佐弁なのよといった。
土佐っ子の私からしても 嘘っぽい へんてこな方言で、しかも史実と違う箇所も多くて、まずは土佐もんには不評なものばかりが誕生しました。
2010年…、
全く新しい 龍馬伝 といった作品が誕生するまで、高知の人々に愛された坂本龍馬はいませんでした。(笑)
余談ですが、土佐弁で言えばその放送前の他局での時代ドラマ。
「仁…」での龍馬を演じた 内野聖陽 さんの、高知にまで足を運んで自分で習得した土佐弁の龍馬は、背中でセリフを聞いていても、こうゆう喋りの人おるおる…って思うほどに完璧な土佐弁の龍馬でした。
話しは戻って、カラー1作目となったのは、
「天と地と」 鎧の美しさが強調出来る戦国ものからの出発となりました。
視聴率で言えば、「竜馬がゆく」が初期の頃低視聴率となったけれど、その前の「赤穂浪士」では当時 31% をはじき出したと言います。
1作目の「花の生涯」にて、井伊直弼の腹心
長野主膳を演じたのは、二枚目映画スターで知られた 佐田啓二 さんでした。
その人の子供が、今やあらゆる番組でも引っ張りだことなる 中井貴一 さんだって知ってましたか? 中井貴一さんがデビューした頃には、そのお姉さんもよく番組に出ていましたが、いつの間にか姿を見なくなり、もう芸能活動をされてるのかどうか…、
私はよくドラマとかでも見てましたが、弟さんの方もデビュー間もない頃は今ほどは知名度もなくて、あの佐田啓二さんの子供だと、言われることが多かったように思います。
私が飲み屋で働いていた頃には、まだカラオケのレーザーディスク盤だった頃。
他者の歌のイメージミュージックビデオみたいなものに、主演していたのを覚えています。
80年代〜90年の間にあった東映系のカラオケビデオには、多くの有名人がまだ売れてなかった頃に主演したものがありました。
「壊れかけのRadio」を歌った
徳永英明 さんも、後にご自分の作品のイメージミュージックビデオに主演してましたが、そこまで売れてない頃は、他者の歌の背景に主演したりしてたんですよ。
当時のカラオケをどれくらい覚えている方がいるかしら…(笑)
今夜はその第1作目の「花の生涯」が放送されるまでの、てんやわんやな大河ドラマ誕生の秘話が放送されますが、なんと明日の午後には、
当時のドラマを機械処理して、カラー作品として一部放送するそうです。
テレビ70年記念ドラマ
大河ドラマが生まれた日
笑いと涙の大河ドラマ誕生秘話
本日午後7時30分〜8時48分
花の生涯 カラーでよみがえる
2月5日午後4時30分〜5時30分放送
尚…花の生涯の放送前の時間帯には、
どうする家康 スペシャルトーク が、
午後4時5分〜から放送されます。
今や御当地盛り上げの為に、各地で積極的な売り込み合戦もあると聞く大河ドラマ。
残念なのは、そうした当地を旅して聞かれるのは、ドラマの終わりにはまた閑散とした地元に戻るとした淋しさだ。
ドラマ放送中には大勢の人々が押し押せてくるが、最終回を迎える頃にはまた元の静かな地元に戻ってゆく。
その点で言えば、戦国武将排出の関西や東海地方やその周辺は、常にドラマに取り上げられる回数が多くて、羨ましい限りだと思うが、地方にはまだまだ取り上げてもらいたい注目株な埋もれた主人公達が沢山いる。
しかしテレビの世界だけに、視聴率に結びつかないと話にならないといったことで、その厳選には大変な努力も必要だ。
高知でも「龍馬伝」にて撮影に使われた龍馬の生家のスタジオセット。
ドラマ終了と同時に、局から6千万とも7千万とも言われるお金で、高知県が買い取ったものだったが、昨年その役目を終えて遂に県内の誰かにお譲りしますと公募されたが、色んな事情で遂に相手が現れず。
解体になったと聞いている。
地元にて大河ドラマのリアルな世界観を味わったのだが、今夜放送のドラマの中でも、花の生涯での桜田門外の変での撮影秘話も放送される。
いかにしてあの独特の世界を作り、撮影が行われていたのか…、
知れば面白い興味も湧いてくる。
これって、三国志の世界じゃねえか!?
って思ったくらいに、ありえない大胆さに驚き。(笑)なんだか大河とは違うような世界観に、やり過ぎではと思ってもしまったんだが、過去の大河でもそれぞれの時代や作品にて、当時の画期的な作りが取り入れられた作品もあって、決して今回の作品だけがそうなったわけでもないのだな。(笑)
ただ…今の時代に合わせたら、凄いことになってしまった感はあるけれども、
そうなるとアナログな作りの作品が恋しくもなる。(笑)
大河ドラマも時代によって迷走しながらここまで来た。
中には全く原作を持たないオリジナルで、主人公を描いた実験的なものもあった。
女性を主人公にしたのは、 江 や 直虎 だけではない。
一年に半年ずつな異なる2作品を放送した年もあった。
CGと共に、初ハイビジョン撮影が行われたものもあった。忠臣蔵を描いた作品だけでも、過去4回も放送がされている。(笑)
幕末だけでなくて、なんと昭和を描いた作品もあった。
因みに番組最後の名所旧跡紹介の
紀行コーナー が始まったのは、なんと平成の時代。 1991年 平成3年 …
第29作品目 太平記 からのことだ。
この時室町幕府初代将軍…、足利尊氏を演じたのは…今やハリウッド俳優でもある。
真田広之 さんだ。
私は若き日からのひろくんのファン。
でもこの頃の実生活は何かと忙しくて、大河を見た記憶がないんだよな…、(笑)
でもこの作品もTSUTAYAとか、レンタル店で借りることができますよ。
さっ、今宵のスペシャルドラマを見て、大河の歴史を学んでみては如何でしょうか。