私が36年来のファンであるイギリスのロックバンド
BIG COUNTRYのデビューシングル曲
HARVEST HOME について、
表題の内容を感じてしまいました。
HARVEST HOME は1982年にアルバムに
先行して発売された BIG COUNTRYの
デビュー曲なのですが、これをプロデュース
しているのはクリス・トーマスです。
しかし、発売後このシングル曲が全くの不発に
終わった為、レコード会社は急遽クリス・トーマス
のプロデュースで進めていたアルバムの制作も
中止し、代わりにスティーブ・リリーホワイトを
新たなプロデューサーに迎えてアルバム制作と
次のシングル曲 FEELS OF FIRE を
制作したところイギリス本国内でトップ10入り
を果たし、更にその次のシングル曲
IN A BIG COUNTRY とファーストアルバム
THE CROSSING もトップ10入りを果たして、
BIG COUNTRY は商業的に成功を収めたのでした。
ファーストアルバム THE CROSSING に
スティーブ・リリーホワイトがプロデュースを
し直した HARVEST HOME が収録さていて、
私はずっとそれを聴いて来ました。
しかし最近になってYou Tubeに、クリス・トーマスに
よってプロデュースされたデビューシングルバージョン
と思われるHARVEST HOMEがアップされているのを
見つけてそれを聴いているのですが、決して悪い
出来ではなく、私は心地よくそれを聴くことが出来て
います。
彼らの3rdアルバム THE SEERについても、
アルバムプロデューサーのロビン・ミラーが
ミックスダウンしたサウンドを、メンバー自身は
納得していたのに、レコード会社がそれを気に入らず
一方的にウォルター・タービットにミックスダウン
をやり直させてアルバム発売にこぎつけたように、
デビューシングルのHARVEST HOMEについても
おそらくメンバー自身は不満はなかったのでは
ないかと思われ、不発に終わった為にレコード会社
が一方的にプロデューサーをスティーブ・リリーホワイト
に切り替えたものと思われます。
と言う事は、レコード会社はクリス・トーマスにも非常に
失礼な事をしていたのだと思わざるを得ません。
前にもこのブログで書いた通り、THE SEERの
ミックスダウンが気に入らなかったのはメンバー自身も
そうであるとずっと思い込んでいた所、wikipedhiaの
記述を読んで、そうではなくレコード会社が一方的に
ミックスダウンをやり直させた事を知って、
私はショックを受けたのですが、ファーストシングルも
そのような経緯だったものと思われます。
メンバーのブルース・ワトソンがコメントしている、
”あの頃の我々とレコード会社の関係は最低だった”
との内容の通り、レコード会社はメンバーや
プロデューサーの意志や気持ちを全く考えず、
ただ売ることだけを考えていたのだと思います。
それが結果的に2曲目のシングル FEELS OF FIRE
やファーストアルバム THE CROSSING がトップ10
入りを果たした事で、ますますレコード会社は彼らに
注文を付けるようになったのだと思われます。
しかし、そんな状況下でもあれだけのオリジナリティを
貫き通したBIG COUNTRYは、偉大なバンドである
と感じてしまいます。
THE SEERの件をwikipedhiaの記述を読んで知った事で、
レコード会社の一方的なやり方に結構バンドが
翻弄されて来た事を知ったのですが、それを読むまでは
HARVEST HOMEもメンバーの意志でプロデューサーを
変えたと思っていたので、今更ながらクリス・トーマスに
申し訳なく思ってしまうのでした。
何故ならバンドのメンバーからの低評価と思い込んで
いた為にクリス・トーマスを少し侮辱気味に私が見て
いた事は事実で、しかしレコード会社の一方的な
判断でスティーブ・リリーホワイトに交代させられた
のであれば、クリス・トーマスには罪は無い訳で、
事実を知る、と言う事の重要性を改めて感じて
しまいました。
クリス・トーマスがプロデュースをしたHARVEST HOME
は決して悪い出来ではない、と私は感じます。
しかし、スティーブ・リリーホワイトがプロデュースを
し直した事で彼らはメジャーな存在となって、私自身も
そのおかげで彼らを、彼らの音楽を知る事が出来たので、
やはり人間関係って、本当に複雑で煩わしくて鬱陶しくて
ややこしいものなのだなあ、と思わずにはいられません。