撮影日   2024.1.14(4枚目は2021.5.14)

撮影場所  西日本鉄道天神大牟田線 桜並木駅予定地

 

去る1月19日に西日本鉄道は天神大牟田線の3月16日付ダイヤ改正の

内容をプレスリリースしました。

今回はコロナ禍からの脱却を感じさせる大規模なもので、主要な点は

・平日日中の特急の復活

・春日原駅に初めて特急が停車

・西鉄平尾、高宮両駅に初めて急行が停車((平日朝の福岡方面のみ)

という点です。

コロナ禍による縮小で平日日中に特急が廃止されたのは長年の

大牟田線の伝統を壊すもので寂しい限りでしたが、ようやく復活の

動きが見えてきました。

一方平日朝の上り急行は大橋駅~西鉄福岡(天神)駅間が全て各駅に

停まる事になるので、通勤急行又は区間急行とでも名乗った方が

良さそうな気もします。

(西鉄にはかつて「准急※準急ではない」が存在)

 

そして一番のポイントとして、天神大牟田線で紫駅以来14年ぶりと

なる新駅「桜並木駅」の開業日が決定した事です。

先日目撃した同駅の様子を掲載します。

 

(一枚目)

・かなり建設が進んでいる桜並木駅の様子です。

以前建設中の記事を以下で紹介しました(2022.9.10)。

建設中の西鉄桜並木駅 | 303-101のブログ (ameblo.jp)

 

ここは西鉄雑餉隈駅と春日原駅の間に設置されており、開業後は

普通列車のみが停車します。

天神大牟田線は西鉄雑餉隈駅~下大利駅間が2022年8月28日に

高架化されており、それに合わせ建設が進められて来ました。

写真は西側(西口と呼びます)の様子です。

(二枚目)

ここは元々、西鉄バスの雑餉隈営業所が存在しました。

線路の東西に設置され、この西口側がメインの敷地でした。

50年以上の歴史を持つ由緒ある営業所でしたが、2020年に竹下

営業所開設により雑餉隈車庫に格下げされました。

元々ここを発着する路線が多く、格下げ後も頻繁にバスが出入り

しています。

写真でもバスが停まっており、左奥には古い整備工場も現役です。

 

個人的な予想としてはダイヤ改正に合わせ、桜並木駅並びに

春日原駅発着の西鉄バスの再編を行うのではないかと考えて

います。

合わせてここは現在の雑餉隈車庫→桜並木駅に改名、又は

併記するのではないかと考えています。

プレスリリースを見ると春日原駅の特急停車はバスと鉄道の

結節点として重視した為、拠点駅と認め停車するようにしたと

書かれています。鉄道とバスの接続を重視している姿勢が

窺える為、桜並木駅もバスの結節点として活用するのでは

無いかと個人的に予想しています。

 

そうするとここはバスターミナルに相応しい場所と思いますが、

撮影時点では敷地内の一部が工事中で整備工場の建物も残って

おり、桜並木駅開業後も残り続けるのかどうか。

バス乗り場くらいは作りそうですが、後2か月です。

(三枚目)

こちらは駅の東側(東口と呼びます)の様子です。

こちらも大分出来上がっていました。

高架上ホーム部分だけ東西とも幅が広がっています。

道路に沿った歩道部分は既に出来ていましたが、駅前広場?の

予定地と思しき部分はまだ工事中でした。

こちら側をバスターミナルにするかも知れません。

(四枚目)

これは3年前の写真です。

この時点では既に高架化は完了していましたが、まだ駅部分は

絶賛工事中でした。

この部分も旧・雑餉隈営業所の敷地でした。高架化により敷地を

転用しましたが、その後も一時的にバスが停められていた事も

有りました。

写真は連節バス導入により余剰となった元福岡空港国際線連絡

バスが暫定的に停められていた時の写真です。

この後、多くはスクールバスに転用されました。

現在は上写真の様に敷地が完全に工事中の為、バスの停車は

出来なくなっています。

(五枚目)

これは隣の西鉄雑餉隈駅近くの、旧踏切跡に隣接した仕舞屋に

掲げられていた看板です。

色褪せた看板には上下共「信号炎管常備 踏切協力員」と

書かれています。

信号炎管は鉄道信号の一つで、非常時に炎により停止信号を

乗務員に伝えるものです。ここは元々タバコ屋だった様で、

目の前の踏切で事故や故障が有った際に伝える役目を持って

いたのでしょう。

 

調べると国鉄時代の名古屋鉄道管理局管内等に同様の制度が存在

した様です。個人的に初めて見かけたもので、西鉄にこの様な

制度が存在していたのを初めて知りました。

晩年まで機能していたか不明ですが、現在は高架化され踏切は

廃止された為踏切事故が起こる心配も無くなりました。

 

 

コロナ禍からの脱却が窺える今回のダイヤ改正、特急の停車駅

増加は大橋駅に次ぐもので所要時間が増加する事になるでしょうが、

利便性向上に向けた積極的な攻勢が見えるものだと思います。

以上です。

 

参考HP  西日本鉄道株式会社 ニュースリリース(2024.1.19 公式)