撮影日   2023.6.26

撮影場所  博多駅博多口付近

 

福岡地区の西鉄バスでは6月9日より、既存のディーゼルエンジンの

ワンステップ車を自社工場で電気バスに改造した「レトロフィット

電気バス」を2台運行開始しています。

先日その内一台を目撃した為、今回紹介します。

 

尚、以前改造された福岡地区のエルガノンステ電気バス改造車

並びに北九州地区に導入された中古のスペースランナーワンステ

電気バス改造車については、以下の記事で紹介しています。

(2021.2.19、2022.9.26)

西鉄の電気バス改造車 2744号車に乗車! | 303-101のブログ (ameblo.jp)

 

西鉄バス北九州に登場した電気バス+α | 303-101のブログ (ameblo.jp)

 

(一枚目)

・ 8番 博多駅行きでやって来た6261号車です。

福岡地区では広告ラッピング車は前面はラッピングされていない為、

前面までラッピングされた車両は珍しいです。

 

2010年式PKG規制の大型スロープ付きワンステップ車です。

当時標準だった西工96MC B-Ⅱボディに前中4枚折戸、黒サッシT字窓です。

行先表示器はLEDとなっています。

2000年代に大量導入された日産ディーゼル+西工の大型ワンステの一員

ですが、導入時期が最末期の為UDトラックス製となります。

同年式の同型車6265が西日本車体最終製造車の為、長く続いた西鉄バスの

西工ボディでも最終期の車両です。

(二枚目)

この車はエンジンを取り外し、モーターやバッテリーパックを搭載

しています。スペースの都合からか車内前輪タイヤハウス部分にも

設置しており、写真でも見えます。

左右の前輪タイヤハウス部に設置していますが、運転席後部側の方が

御覧の様に背が高くなっています。

車内写真を見るとこの部分は通路が狭くなっています。

 

今回導入の2台は初めて西鉄グループ・西鉄車体技術といった西鉄

グループ内で製作したレトロフィットバスとの事で、改造に当たり

台湾のメーカーより技術指導を受けています。

(三枚目)

元は「スマートループ色」で新製された車で、座席モケットも

グレー系の「スマートループ」仕様です。

今回の改造に当たり全面的に緑系で木のイラストを描いたデザインに

変更され、「レトロフィット電気バス ELECTRIC BUS」の文字が

入りました。

尚、まだ捕捉していませんがもう一台同型車の6251も改造されており、

どちらも片江営業所配属で113番などで使われている様です。

(四枚目)

後部です。バックアイカメラ付きです。

ラッピングされたせいか車椅子マークが後面窓上部に移設され、

何故かベビーカーマークも追加されています。

 

・車番 6261 ナンバー 福岡200か21-70 年式 2010 

 所属 片江 形式 UDトラックスPKG-RA274MAN

   西工96MC B-Ⅱボディ 大型スロープ付ワンステップ車

 前中4枚折戸 黒サッシT字窓 LED表示器

 電気バス改造車 専用色

 

西鉄バスの公式HPの特設ページによれば、同社は2030年に

数百台の電気バス導入を目標とし、2023年には数十台の導入を

予定しているとの事です。

各種報道では500~600台といった数値目標も見えるので、今後

大幅に電気バス化を推進していくのは間違いなさそうです。

一方コロナ禍前の時点では今後の車両は全て基本的にノンステに

するという報道も有ったかと思います(うろ覚えですが)ので、

ノンステがメインで改造されるかも知れません。

 

西鉄バスでは他にも先日、バイオディーゼル車も導入しており

様々な方法で地球環境負荷低減に取り組んでいます(2023.6.20)。

西鉄バス 2922号車(西鉄初のバイオディーゼル車) |

 303-101のブログ (ameblo.jp)

更に先日同社が申請した路線バスの上限運賃改定についてのプレス

リリースに於いて、EVバスの導入推進が謳われている為、今後電気

バスの新車が導入が見込まれています。

ここ数年新車が途絶えていましたが、これからは車両面で大きな

動きが有りそうです。

 

以上です。

 

参考HP   西鉄グループ公式HP

 

      西鉄グループプレス発表(2023.6.8)

      同社ニュースリリース(2023.6.15)