以前、こんな記事を書かせて頂きました。
 
先取り教育に反対しながら、
先取り教育を我が子にしている矛盾が何なのか、、、
掘り下げて考えてみたことをまとめました。
 
 
 
先取り教育の3ない指針!
 
①【図形・数量の感覚が育っていない。】

②【学習内容が発達段階にあっていない。】

③【本人に意欲がない。】
 
 

 

①②③が全て当てはまる場合。

先取り教育をお勧めしません。
 

 

①②③が全てクリアの場合。

ガンガン先取りしていいのでは?
ただし、詰め込みは厳禁です。
 
出来なければならないものになってしまうと、
本人の意欲が減退してしまいます。
どうせ、先取り。
本番は先なのだから、今は出来ても出来なくても大丈夫!くらいに考えましょう。
 
 

①②をクリアしているが、③が当てはまる場合。

子ども本人の能力はあるので、
ある程度の効果は期待出来そうですが、
本人の気持ちが伴わないので教育虐待になりかねないです。
 
 

①②が当てはまり、③がクリアの場合。

これは褒められるから!とか、
自分は周りの子より出来る!という名誉欲が子どもの中で勝っていないか心配です。
 
上記で貼った記事に出てくる、
量感がない子や塾マウントを取る子が当てはまります。
 
あと、丸暗記算数になったいる可能性が、、。
先取りよりも図形や数のパズルなどで感覚を育てる方をお勧めします。
 
 

①③がクリアで、②が当てはまる場合。

先取りといっても色々な単元があります。
本人が楽しめそうな内容をピックアップしてあげると良いと思います。
 
 

 

①が当てはまり、②③がクリア。

これは危険!
一見出来ていると思いきや、
丸暗記算数になっている可能性があります。
本人によく説明させて、
原理原則の理解があるか確認しましょう。
 
上記の名誉欲に駆られていないかも、心配です。
 
 

 

①がクリアで、②③が当てはまる場合。

大多数の小学生が当てはまると思います。
いや、思いたい!
けれど、やっぱり量感に乏しい子はいました。
筆算が出来ることより、量感を育てる方が大切ですよ〜。
 

 

 

②がクリアで、①③が当てはまる場合。

①がない②のクリアは丸暗記算数の危険が、、、。

かつ本人の意思がない場合、後年出来なくなったときが心配です。

算数嫌いにならないことを祈ります。

 

 

総括すると、

先取りには【図形・数量の感覚が育っている】と【本人の意欲】がマスト!

どちらかが欠けている場合は、お勧めしません。

 

また、
伸学会の菊池先生も動画で近しいことを仰っていたので、嬉しかったです!
 
【成長が止まる?】その先取りは危険です…塾講師歴20年のプロが警鐘を鳴らす理由。
 
 
というわけで、
発達段階上、具体操作期の低学年までは量感が発達途中なので、
先取りは推奨しません。
 
しかし、年長から全統小を受けていると、
その対策を講じたくなることもあるかと思います。
 
対策教材として良く出来ている内容だなぁ!と感心したドリルもあります。
(西村先生です。)
 
(これ、全統小前提で作られているでしょ!)
 
 
けれど、再三書かせて頂いているのは、
目先の点数を稼ぐ教育ではなく、学力の土台となる力を育んで欲しいです。
 
未就学〜低学年にかけては、
ペーパーテストやプリント学習よりも、具体操作で感覚を育ててください。
体感に勝る知識はないです。
 
 
九九を暗記した!よりも、遊びの中で、
「一皿イチゴが5個を3人分作って!」とか、
「シルバニアファミリー全7人に、21個のチョコを分けてあげて。」
なんて経験を積んであげてください。
 
ペーパー上の知識・技能系はいずれ全員に追いつかれるものだから。
 
 
西村先生とて、全統小!?みたいなドリルを発行しつつ、
こちらの著書では体験の重要性を説かれています。
 
 
 
 
と、今まで思っていたのですが、
小川大介先生のこちらの動画を拝見して目から鱗!
 
【早期教育の危険性】〇〇式教育で育った子が中学受験で伸び悩む事情とは!?
 
 
こちらの動画で小川先生は、
「公文式も七田式も、長年培われた素晴らしいメソッドがある。
ただし、それが幼児教育の全てになることは危険。
あくまで幼児教育の一部でしかないのだから、これらを取り入れつつ、幅広い教育を施して欲しい。」
 
といった主旨のお話をされていました。
 
 
ペーパーテストと体験を両立させるとは思いもしなかった発想!
そうか、両方やってもいいのね、、、。
 
賢いお子さんなら、
体験(具体)をすぐにペーパーテスト(抽象)に落とし込めるのね、、、。
 
 
教員生活でずっと固持していた考えがあっという間に氷解して、
びっくりです。
 
 
私がここであーでもない、こーでもないと言ったところで、
結局はお子さん(の個性と能力)によるとしか言えないですね、、、。