今でこそ娘に先取り教育をしている私ですが、
教員時代は先取り絶対反対派でした。
基本的にその考えは変わっていないので、
娘に先取り教育を施すときは、細心の注意で取り組んでいます。
今回はなぜ先取り教育に反対なのか、
反対ゆえ、
(算数を主軸に!)
個人差はあれど、先取りとはそもそも発達段階を上回る学びです。
発達段階越えた内容を無理に詰め込もうとすると、
理解を伴わない暗記になってしまいます。
特に低学年のお子さんだと学習内容が計算領域=技能が多いので、
丸暗記に傾倒しがちです。
(言い方は悪いですが、猿でも出来る。)
一桁のさくらんぼ計算(7+8など)を学習中、
「ワタシ、もう27+36も出来るよ!」と、
そう、猿でも出来る丸暗記なので、
彼女は27という数字をただの記号として理解しており、
全く数の量感は分かっていませんでした。
なので、その後27×3という計算をしても、
低学年時は具体物操作などで量感を鍛えることが大切だと、
高学年の先取りでは、内容が高度になり、
先取りするにも時間がかかります。
四年生で10時間かけて先取りした内容を、いざ五年生の授業で学べば、
アッサリ10分で理解してしまうよう
事によっては、せっかく10時間かけて先取りしたのに、
周囲の優秀な子は10分で理解しているという見方もあり。
もしくは10時間という時間をかけるほど、
その単元は難解だ、
子どもが先入観を持ってしまう危険も考慮しなければなりません。
また、低学年高学年問わず、
塾や家庭で先取りしている子は慢心が多かったです。
そしてそういう子に限って、
筆算の仕方は説明出来ても、その意味は全く分かっていない、、、
(分数の足し算は出来るが、分数が何なのか理解していないとか。
今振り返ると、
通塾していない子にマウントを取る子は、
塾で上手くいってない(だって説明も出来ない丸暗記型)憂さを晴らしていたのかも。
ちなみに中受に良いイメージを持たない先生は、
こういうタイプのお子さんを毎年毎年受け持っているせいだと思います。
先取りに反対する理由を3つにまとめると、
1️⃣丸暗記になりやすい。
2️⃣無理な詰め込みは学習にかけた時間の有益性が低く、
子どもが苦手意識を持つ危険がある。
3️⃣自分は出来ると過信・油断してしまう。
それを踏まえて、
娘に先取りをするときに気をつけていること。
1️⃣必ず説明させる。
丸暗記になっていないかの確認。
娘先生お願いします!といった体で、母はいくらでも道化になります。
2️⃣理解出来なくても、その場で深追い・詰め込みをしない。
間を空けてから繰り返す。
つるかめ算・過不足算・差集め算は、
1回目では理解が追いつかず、
多分5ターン目くらいで説明が出来るようになりました。
(1ターンはおおよそ2、3週の間があります。)
というのも、
私が先取りについてあまり考えずに取り組んでいる際、
中々理解出来ない差集め算を繰り返し解かせたんですよ。
3問目くらいから一人で解けるようになったので、
娘「だって、さっきこっちを引いて、こっちも引いて、
マズイ!!!
何も理解していない!
焦りました。
そんな経験を踏まえて、
理解出来ない問題は本人が忘れるくらいの間を空けて、
1ターン目→??。うっすら分かる程度。
2ターン目→母の説明は分かるが自分では使いこなせい。
3ターン目→差集め算なのは分かるが、自力では解けない。
4ターン目→ドラえもん学習本をヒントに、自力で解く。
5ターン目→自力で解け、母に説明も出来る。
何故、先取りをするのか。
一番は地理と同じで、塾で学習する際に、
「初めまして」ではなく「何となく知ってる!」まで届かせたい。
4年の予シリは小学校で習う範囲も多く、
5年の予シリに比べたら難易度はだいぶ低いです。
それでも単元よっては、
1週間で理解・
先取りして上位を目指すというのではなく、
ゆとりを持って学ばせたいです。
算数が大好きな娘なので、
私が下手なやり方をして嫌いにならないよう、気をつけます!
余談。
小3のデイリー(サマー・ウィンター)
(もちろん全部ではないです!
書き込みアリからサルベージした分だけなので、
老眼ゆえ嫌厭していた「きらめき算数脳」を購入しました。
まぁ!娘、大喜び!
3歳のときにアンパンマンのシール帳を買ってあげたとき並みの喝采です。
算数好きには刺さるものがあるみたいですね。