ぼくらが確かに 今いい大人になったからって
全てのことを許したとでも思っているのかい
あの時のイタミ あの言葉の意味 今でもドキドキしちゃう

君のそばで 今笑顔つくって話してるからって
全てを 水に流したとでも思っているのかい
あのころの日々 そして笑顔の意味 思い出してドキドキしちゃう

ユメのように朝になって イタミなんて全て消えてほしい
ぼくにとって 君にとって すばらしすぎる朝がくればいいけど

あの時も ぼくはほんの少し考えていたんだ
君に好かれるためにはどうすればいいのかって
媚をうりまくって やさしい人になって 今でもドキドキしちゃう

どうして そんなうかない顔してだまっているんだい
気まずいことが 頭をよぎってあせっているのかい
こんなぼくの話 きかないフリをして 幸せだって そう言い切っちゃえ

時がたって 記憶なんて 心の中でとけてしまえばいい
ぼくにとって 君にとって 新しい日々だけがくればいいのに

どれだけ 君がすばらしい大人になったからって
どんなに たくさんの慈悲のこころをもっていたって
ずっとぼくの胸に 紙芝居のように めくるたび ドキドキしちゃう

記憶なんて 心のなかでとけてしまえばいい
ぼくにとって 君にとって 新しい日々だけがくればいいのに
君のいいなりになって ぼくは汚れた
はずかしい姿で それを受け入れた
あの時の君の うすわらいをおぼえている

君の大人の手に もてあそばれて
ぼくの身体はピンと かたくはりつめた
そんなぼくだって あれから大人になったんだ

今度は さあ今度は 君の番になったんだ
そこにひざまずいてごらん
本当は 本当は 怯えているんじゃないのかい
ぼくのことが怖いんだろう

君はあの時たしか 僕に言っていたんだ
「できるものならやってみてもいいのよ」って
ねえ ぼくのいうこと 間違ってはいないよね

鮮明に 鮮明に ぼくは思い出せるんだ
あの時 あの瞬間を
あいまいな あいまいな 話し合いなんて必要ない
君はぼくにひれふすんだ

部屋のドアはカギを かけてあるから
誰にも見られないし 逃げられないし
もう考えただけで あまい蜜のにおいがする

本当は 本当は 許してほしいっていってごらん
君の口で言ってごらん
何回も 何回も 声に出して言ってごらん
それでぼくは満足さ











夕暮れを待ってふたりきりで家を出よう。

君が先に歩けばいい、僕はすぐ後ろからついて行くから。

孟宗竹林の向こう、あの川の土手まで。

近くに橋があるけど、大丈夫。

こんな田舎道誰も通らないし、この暗さじゃよく見えないはずだから。

盛大に焚き火をしよう、最初は雑誌がいいか、次は書籍か、古いやつから順に燃やしちまおう。

仕上げは新世界訳だ。さあ自分の手で放り込んでごらん。

炎が消えないうちに…そこに跪いてごらん。

そう、四つん這いになって。

パンツをヒザまでおろして。

なにがいい?竹の物差し?布団叩き?水道ホース?おすすめは電気のコードだけど…。

愛の鞭をありがとう。

おかげでこんなに良い子に成りました。

お返しをしなくちゃならないよ。

いくら泣いたって大丈夫、この暗さじゃ誰も気付かないし、神だって見ちゃいないよ。

家に帰ったらお祝いしよう、クジラ肉とワインで乾杯しよう。

こんな暗い妄想で、溜飲を下げるしかない出来損ないの息子を許してほしい。