今回 この時期のアップ…と言うのは
年賀状 製作中で「困った」がありましたので
機種はキャノン複合プリンターのエントリーモデルです。 しかも既に販売終了品です。
このMGエントリーモデルは2011年に”3130”~2015年に”3630”としてマイナーチェンジしながら発売開始していました(製造販売期間は分りませんでした)。
”3230”は2012年発売開始になります。で私は同年購入したと記憶しているので11年以上の選手になります。
当時は知識無く”これでいいや”って感じで購入しましたが、使用してからも必要十二分でした、インクの減りが早く高いのは難点ではありましたが…。
さて不具合ですが、実はもう1年以上前から誤魔化しながら使用していた給紙が上手くされない症状。
もともと使用歴が浅くても所有者レビューの多いこの症状ですが、更に経年劣化も加わったと言う感じです
一般的には「新しいの買えよ」って時期ですが、年賀状制作中では他に選択肢が無く、またインクも購入したばかりなので ”やるか”となりました(やっても上手くいかなきゃ元も子もないけど)。
その給紙ですが、元々は中々給紙されない症状でしたが、ここ最近は良く詰まるようになったので見てみると給紙ローラーが経年劣化で溶けてベタベタでした
そこにコピー用紙が破れて紙片が張り付いていたので…厚みのあるハガキだと更に滑って給紙されない様です。
他のプリンターは分かりませんが、MG3230の場合前面の狭い給排紙トレイ口から給紙ローラーへのアプローチは 出来ません
なので背面の搬送ユニットを開けてみます。
給紙ローラは赤丸の奥で中央のグレーのローラーを上げてかろうじて覗く事は出来ますが作業するにはキツイです。
特に爪状のガイドユニット(以降爪ガイドとします)が邪魔しますね。
と言う事で分解ですが、以前にも挑戦して敗退していますので、ネットで分解方法を検索してみます。
ある方の投稿記事にたどり着き閲覧しましたが、その方法ですとボディカバーを外し、電子操作部を外し、給紙ローラ上部にあるスキャンユニットを外し更に…と、そこまで手間暇かける気にはなれず他の方法を考えることにしました。
多分そこまで分解しなくても給紙ローラにアクセス出来るはずですので思考しながら手探りでやってみました。
結果から言うと上手くいきました、ただし私は給紙ローラ自体の脱着を目的にはしていませんでしたので、そのオチはありませんので悪しからずです。
※参考になればとアップしましたが、作業は自己責任にてお願いします、いかなる場合も当方は責任を負いかねます。
まず先程の背面の搬送ユニットを開けます。
搬送ユニットに付いている爪ガイドを外したいので、開けたユニット左右のビスを外し黒いカバーを取り外します。
中のユニットは上部と下部の差込ジョイントで組まれていますので取り外しますが、プラスチックが硬めで経年劣化もあるので割らないためにドライヤーで温めてから慎重に下部ジョイントから外します。
※組付け時は上部ジョイントを先に入れた方が上手くいきました。
内に爪ガイドの爪ガイド抑えの差込ジョイント(下部は引掛け)があるので外すと爪ガイドが外れます。
搬送ユニットの爪ガイドが外れると本体側の爪ガイドが外しやすくなります。
本体側の爪ガイドは左右分割で左が長く右が短いです。
外し方は①爪ガイドの元の左右端にあるビスを外し爪ガイド抑えを取り外すやり方と②別のやり方があります。
まずは①
このビスを外す際に爪ガイドが邪魔しますが、ドライバーを差し込む辺りは固定されていないので多少ドライバーを押し込んでも大丈夫です(でも、いきなりドライバーを突っ込まずに柔軟性を確認してみてください)。
それよりもドライバーの長さが問題です、私は手持ちの最短のドライバーでもダメでソケットレンチセットに付属されてたプラスピット+カプラーで回しました。
②別のやり方は ①で外して仕組みが分かったのですが、上手くいかず破損する場合もありますので試す場合は自己責任で。
外した本体側の爪ガイドを見ると爪ガイド単体の左右のジョイント部の構造が違います。
左の爪ガイドの場合、左がO状で 写ってませんが右がC状です。
右の爪ガイドは右がO状でで左がC状です。(置き方が逆でした)
なので左右の分割部分の取付はそれぞれを的確な角度で引き抜けば外れます。その際に勢い余って反対側のO状まで持ち上げると即終了かと思います。
O状の取り付け部は突起にかけてあるのでC状の部分が外れたら横にずらして外します。(画像は左爪ガイドの本体取り付け部分)
さて、爪ガイドの外し方を変えても爪ガイド抑えは外す事をお勧めします、その方が作業効率が良いので。
で爪ガイド抑えを外すと、こんなんなってました 白いのが溶けたローラーに張り付いて千切れたコピー用紙の紙片です。
ピンセットで取れるところまで紙片を剥がします。
さて、この溶けた給紙ローラーはどうするか…そのまま使用したら同じ事の繰り返しだし、パーツを交換する手間暇も無い
で、持ち合わせてた100均で購入したスエード調のデコシールで紙を撫でたところ それなりに摩擦抵抗があったので 取り敢えずチョイス
本当はゴムシートがあれば良かったのですが… 適当にカットし貼り付けます。ベタベタな所にシールなので、斜めにならない様に気をつけます(貼り付けた画像を撮り忘れました
)。
それと給紙ローラーの下にある小さいローラーも溶けたゴムでベタ汚れだったのでアルコールで取り除きます。
一応 組み直す前に試運転 やはり多少滑るので使用する時はプリンターに付きっきりですね。取り敢えず巻き込みしない様に給紙ローラーを処置する目的を果たしたので、年賀状の製作に間に合いました。
時間を見てゴムシートでまたやり直そうと思います…って、まだ使うんかい
作業後記
慣れた場合、器用な人、作業のしやすさを抜きにすれば搬送ユニット及び爪ガイド、本体側爪ガイド抑えを外さなくても給紙ローラーのメンテナンスは出来そうです(初めに言いましたが紹介したこのやり方では給紙ローラーの脱着は出来ないと思います)。
因みに本体側の爪ガイド組付け時は、爪ガイド抑えを先にビス止めしてから爪ガイドを取り付けてみましたが、左側の爪ガイドを取り付けた時に右側Cを押し込んだ際に一部折ってしまいました 使用に支障はありませんが、最後の最後で…気を緩めてはいけませんなぁ
では~