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投資は自己責任で

〜 中長期保有前提で成長株中心の”ゆるい投資”を行っています。
  目先の株価を予測したり占ったりすることには、興味がありません。

音楽ビジネス(及び芸能ビジネス)への(国内での)株式投資は銘柄が限られます。具体的には、アミューズとエイベックス(エイベックス・グループ・ホールディングス、以下エイベックス)ぐらいしかありません。
ということで、アミューズとエイベックスを比較してみます。
 
2016年3月期 (単位は億円)
         アミューズ   エイベックス
営業収入  489億円    1,541億円
営業利益   60億円           73億円  
経常利益   59億円         61億円 
当期利益   35億円           43億円    (当期利益=親会社株主に帰属する当期純利益)
 
エイベックスの営業収入(売上高)はアミューズの3倍以上もあり、日本の音楽ビジネスを象徴しているかのような存在です。ただ、エイベックスの過去最高益は2013年3月期の経常利益131億円ですが、その後は減収減益が続いており、今期(2017年3月期)の業績予想の経常利益は50億円と、4期連続の減益予想となっていて、業績不振の感が否めません。
こうしたエイベックスの現状を以って、音楽ビジネスがすべて不調で、衰退傾向にあるかのように勘違いする人も多いように思います。「アミューズもBABYMETALという材料で一時的に株価は騰がったけど、音楽業界は先がないから、どうなんだろう?」なんて思っている人たちも、以外と多いのかもしれません。日本では「CD販売≒音楽ビジネス」と勘違いしている人も多いですしねw。
しかしながら、後述するようにエイベックスの業績不振の原因はアミューズの業績とはあまり関係のないところにあります。
 
上述したようにエイベックスの営業収入(売上高)はアミューズの3倍以上なんですが、経常利益、当期利益については両社ほとんど差がありません。これはエイベックスの利益率がアミューズに比べてかなり低いということですが、このことは両社の事業構造の違いによるところが大きいです。
 
アミューズの営業収入は、ライブなどのイベント収入とグッズ販売・ファンクラブ会員収入、新譜の印税収入等(アーティストマネジメント事業)が全体の約8割、新譜・旧譜の印税収入は全体の数%程度です。CD販売は手掛けておらず、パッケージ販売減少の影響はさほど受けない事業構造です。
一方のエイベックスは、イベント収入やグッズ販売・ファンクラブ会員収入等(マネジメント/ライヴ事業)、レコード会社(エイベックス・トラックスなどのレーベルがある、エイベックスミュージッククリエイティヴ等)としてのCDや配信による楽曲販売(音楽事業)、インターネットTVや動画配信など(映像事業)がそれぞれ3分の一ずつの売上となっています。
次にセグメント利益を比較してみます。
アミューズはアーティストマネジメント事業63億円、メディアビジュアル事業(映像制作・販売)0.5億円、コンテンツ事業(旧譜の印税収入)10億円、プレイスマネジメント事業(東京ワンピースタワー等)▲5億円と、アーティストマネジメント事業がかなり大きな割合を占めています。
一方、エイベックスでは音楽事業80億円、映像事業0.8億円、マネジメント/ライブ事業15億円と、音楽事業の割合が非常に大きいのが特徴です。
 
CD等のパッケージ販売は近年、減少傾向に歯止めがかからない状況です。インターネット配信が急成長しているもののパッケージ販売の減少に売上が追いつかず、配信の利益率が低いことも加わって、楽曲販売を行うレコード会社の利益が大きく圧迫される厳しい状況が続いています。
また、動画配信等の映像事業についても、将来有望なビジネスであると言われて久しいものの、なかなか収益化が進まず、苦戦を強いられている状況にあります。

つまり、エイベックスの不調は、音楽事業と映像事業に起因するということ。エイベックスはもともと音楽事業からの利益が大きい企業。CD販売で大きな利益を上げることが将来的に困難となることを見込んで、配信や映像事業に投資したものの、なかなか成果が上がらずに苦しんでいる、ということのようです。映像配信などは将来有望だとは思いますが、もたついているとNETFLIXやアマゾンの後塵を拝することになりかねません(なりかけている、といったほうがいいかもしれませんね)。

 
アミューズの場合は一貫して、ライブ・コンサートビジネスを主戦場として事業を展開しており、エイベックスのようなCD販売、音楽配信、映像配信はほとんど手掛けいていません。ライブ・コンサートビジネスが近年、急成長していることもあり、アミューズは無理に多角化を進める必要がない状況です。
 
ちなみにアミューズの過去最高益は昨年、2016年3月期で経常利益59億円。人気アーティストの大型コンサートが重なったことで対前年度比+44%とちょっと大きく伸びすぎたwことから、今期はその反動で減益予想となっていますが、アミューズの中長期的な成長トレンドは継続していると考えます。
その理由は以下の過去エントリを参照してください。
■音楽産業の収益構造の変化と"チケット即完売"の問題点について(2016/8/28)
■アミューズへの投資について(2016/9/19)
 
<<参考>>
■アミューズとエイベックスの違い ~ライブ、グッズ、ファンクラブ等
10/5に全国のZepp(ライブハウス)にて、BABYMETALの東京ドーム2daysのライブビューイングが開催されました。
東京ドーム2daysは9/19,20。ライブビューイング用に映像を編集し、音響はライブハウス仕様にしたものが用いられ、映画館で行われる生中継のライブビューイングとも、昔からあるフィルムコンサートの類とも一線を画すものとなりました。
BABYMETALがこのような「ライブ後のライブビューイング」をライブハウスで行うのは初めての試み(ロンドン公演をライブハウスで早朝に生中継、というのは2回あったけど)でしたが、会場はどこも盛況だったようです。

ダイバーシティ東京はチケット完売、他の会場もかなり混雑していた模様。ダイバーシティ東京に行きましたが、客層はいつもの通り30代以上の中高年男性が多。Tシャツ率はかなり高く、東京ドーム公演にも参加した人も多かったと思われます。2daysのうち1日だけの参加だったため、見られなかった日のライブを見に来た、という人もいたようです。

ライブハウスなので2階席以外の客はスタンディングでしたが、2日分のライブを休憩無しでぶっ通し3時間のライブビューイングという、体力的にはかなりきついイベントでした。もっとも、フェス参加で最前列に陣取って何時間も待っている人たちには大したことないのかもしれませんがw。
最初からモッシュしている人たちもいましたが、始まった頃はライブビューイングに戸惑い気味の観客もいました。しかし時間が経つにつれて盛り上がり、多くの人がキツネサイン、合いの手、コールアンドレスポンス、チャント等々、映像の中のドームの観客と同じ反応になっていったのは面白かったです。体力的な疲労がピークに達しそうな時間ぐらいから、観客のテンションが一段階上がったのは、良いライブに参加したときと似た感覚。2日分3時間弱をぶっ通しで行ったのも、しっかり考えられえてのことだったのかもw。

「ライブ後のライブハウスでのライブビューイング」は、9/25のエントリにも書いたような臨場感や没入感が十分に感じられたイベントでした。流石に実際のライブほどの熱狂はありませんでしたが、舞台上のアーティストの表情がしっかり確認できる点や、実際にライブで聴くよりも音が良く、音圧も十分に楽しめる点など、「ライブ後のライブハウスでのライブビューイング」を今後も開催してほしいと、個人的には思いました。インターネットにアップされた感想を見てもほとんどの人が満足だったようです。
■BABYMETAL、東京ドーム公演のライブビューイング(2016/9/25)
今回のような「ライブ後のライブハウスでのライブビューイング」はライブとも、BD/DVDを家で観るのとも異なる体験で、ひとつのエンターテインメントとして成り立っていたと感じました。ライブ自体のクオリティが高いからこそ成り立つのかもしれませんが、こういったイベントはこれから増えてくるのではないでしょうか。

音の補正・修正がなされすぎているとか(転倒シーンをズームアウトで見えにくくしていたとかw)、ネガティブな意見も多少はありましたが、今回の「ライブ後のライブハウスでのライブビューイング」は初めての試みだったし、これから改善されていくでしょう。こういうかたちのライブビューイングに何度か参加すれば、観客側もだんだん楽しみ方がわかってくるでしょうしね。
ダイバーシティ東京でKOBAMETALの目撃情報がありましたが、観客のレスポンスとかを見ていたのかもしれませんね。

今回の「ライブ後のライブハウスでのライブビューイング」はイベントとして十分に楽しめるものでしたが、海外のライブハウスでも容易に実現できそう。コンテンツはすでに作成済みだし、開催コストは引括抑えられそうでローリスク。今回のライブビューイングの様子や感想はreditなどの英語のファンサイトで紹介されて話題になっていたし、プロモーションも兼ねて実施すればいいように思います。
低コストで実現できるなら、東南アジアとかでもできそう。アミューズはシンガポールにライブハウスを持っているし。
ひふみ投信の10月4日発行の2016年9月月次運用報告では、9月末のGMO-PGの組入比率が2.08%(*)。純資産総額1268.76億円と月末株価5,260円から計算すると、ひふみ投信(マザーファンド)は9月末現在、GMO-PG株を約50.2万株を保有、8月末から▲0.1万株と、ほとんど変化ありません。

最近のひふみ投信の保有数、株価の推移は以下のとおり。
年月______月末株価_______月末保有株数______________組入比率
15年04月__3,105円___________37.0万株___________________2.43%
15年07月__4,065円( +960円)__35.4万株(△1.6万株)____2.03%
16年02月__6,360円( +160円)__34.5万株(+2.1万株)___2.25%
16年03月__7,620円(+1260円)__26.1万株以下
16年04月__7,050円(▲470円)__27.9万株以下
16年05月__6,950円(▲100円)__28.1万株以下
16年06月__5,800円(▲1150円)_35.1万株___________________1.8%
16年07月__5,900円( +100円)__38.1万株(+3.0万株)_____1.88%
16年08月__4,770円(▲1130円)_50.3万株(+12.2万株)__2.02%
16年09月__5,260円( +490円)__50.2万株(▲0.1万株)_____2.08%
※3~5月の月末保有数は運用報告書の純資産額、GMO-PGの月末株価、10位銘柄の保有比率を利用して推計。
ひふみ投信のGMO-PG株の保有状況の推移(最新版)は以下。
(*)運用報告書は小数点以下1桁の表示で「2.1%」ですが、動画の運用報告では2.08%となっていたので、こちらを採用(修正)。
https://www.youtube.com/watch?v=xwzBw87IxzU


9月中旬頃までは、厳しい状況が続き、9/12に終値ベースの最安値4560円をつけましたが、月末までに5000円台を回復しました。
ここ2,3ヶ月、GMO-PGのような高PER株や中小型株が、かなり売り込まれていました。(中東系?)大型ファンドの解消に伴う処分の影響などと噂されていましたが、まさに「見境なく」売ってきた感じでしたね。
現在は売り込まれた株のうち、GMO-PGのように業績好調な銘柄を中心に株価が徐々に戻りつつある状況です。

ひふみ投信は9月に公開した動画の報告で「今後、成長株よりバリュー株のパフォーマンスが上回る状況になりそうであれば、バリュー株の比率を高める」といったような説明をしていました。
保有する上位10社をみると、今月は新たに大型株の小松製作所とか三菱商事などが登場している一方、成長株であるセプテーニやSCREENホールディングスなどが消えています(上位10社から外れているけど、全株売却したか否かはわかりません)。
そんな中、成長株であるGMO-PGについては保有株数を落とさずに保有している、ということですね。
□愛知県県税のクレジットカード納付にGMO-PGのサービスを提供
 ~東京都・福岡市に続き、複数税目納付で自治体を支援~

愛知県県税の13税目についてのクレジットカード納付サイトの制作・運営をGMO-PGが行うというプレスリリースです。これは2015年4月開始の東京都税、2016年4月開始の福岡市税に次ぐ複数税目のサービスです。愛知県は13税目とのことですが、東京都は全税目(上限額はあったはず)ですから、愛知県の税目も増えていくことになると考えるのが自然。また、クレカ納付を自動車税のみとしている自治体(大阪府など)からの受託も順次、税目が拡大していくと思われます。

インターネットでのクレカ決済による納税の効果については、GMO-PGのホームページに藤沢市の自動車税の実証研究が紹介されています。
いつでもどこからでも納付可能となり利便性が向上したことで、納期内納付が72.56%から75.65%に向上したとのこと。導入にメリットがあるのは明らかです。

クレカによる納税は決済手数料が徴収されるため、一見不利なように感じますが、決済手数料はクレカ利用で貯まるポイントと同程度となっており、ほぼほぼ相殺されます(クレカによりポイントの付与率が異なりますが、付与率が高いカードだと少し得するくらいのレベルの手数料となっています)。これはクレカ以外で納付する人との公平感を保つための措置ですが確か、総務省からの指導だったはず。

GMO-PGは全体の決済処理金額が年ベースで2兆円にせまる勢いですが、その中の公金決済がどの程度、利益に寄与しているのかについて、決算説明会等でほとんど説明はありません。ただ、2014年9月期株主総会後の事業説明会の質疑応答に以下のような内容がありました。

Q:公金決済が伸びている、との説明は予々聞いているが、どの程度の規模のビジネスなのか、今ひとつよくわからないので知りたい。
A:現在、公金の決済業務だけで、7~8%の利益貢献がある。大きな自治体だと、守秘義務とか議会の承認とかがあるため、ビジネスが決まってもタイムリーに発表できないことが多い。公金の取り扱いは、その利益貢献に加えて、「NHKやフラット35、東京都の自動車税などを請け負っているGMO-PGは、決済インフラを提供する、社会になくてはならない会社である」ということを分かりやすくアピールできることが、公金のビジネスに力を入れている理由でもある。
http://ameblo.jp/2sc372/entry-12023106198.html

2年前ではありますが「公金の決済業務だけで7~8%の利益貢献」とのことでした。(この時からどの程度、公金の取り扱いが増加しているのかは不明)

公的分野の電子決済は、巨大であるにもかかわらずクレカ対応が遅れており、国としても自治体等が取り組むべき課題と考えている分野。マイナンバーの本格的な運用が始まると、今回のような納税ポータルサイトの導入が加速してくるように思います。マイナンバー導入まで様子見をしていた自治体も多そうですから。

ところで、税金のクレジットカード支払いサイトとして有名なものにYAHOO!の「YAHOO!公金支払い」があります。
YAHOO!公金支払いでは、かなり多くの自治体の自動車税、住民税等に加えて、介護保険料や水道料金等の支払いも可能です。税目ごとに別れており、自治体が特定の税目の納税を行いやすくする点では手軽に導入できる便利な仕組みだと思います。
ただ、マイナンバーを睨んだ包括的な納税環境の整備を目指すなら、自治体サイドから見れば、東京都のように納税用のポータルサイトを自身で持つほうが良いと感じます。マイナンバーのようなデリケートなものを扱うとなると、セキュリティの面だけ考えても、自分のポータルを持つほうが管理しやすそうですしね。
9/30付で、以下の2つのプレスリリースがありました。
■GMOフィナンシャルゲート株式会社の第三者割当増資引受(特定子会社化)及びグローバルカードシステム株式会社の孫会社化の完了、並びに特別利益の計上に関するお知らせ 
■特別利益の計上に関するお知らせ

内容としては既に、8/22付で発表されていたものです。
■GMOフィナンシャルゲート株式会社の第三者割当増資引受(子会社化)及びグローバルカードシステム株式会社の孫会社化に関する基本方針決定のお知らせ(237KB) 
□GMOフィナンシャルゲートの第三者割当増資とグローバルカードシステムの孫会社化(2016/8/22)

今回のプレスリリースでは、GMO-FGの特定子会社化で特別利益が378百万円のほか、投資有価証券売却益が194百万円発生したというものです。
GMO-FGはこれまで連結子会社であり、その株式は取得時の簿価で資産計上されていました。今回、株式を追加で取得(第三者割当)して特定子会社化するのにあわせて、すでに資産計上されているGMO-FG株の簿価を時価(今回の第三者割当で評価した株価×保有株数)に評価替えするため、簿価と時価の差額が「段階取得にかかる差益」という特別利益となる、ということです。特別利益とはいえテクニカルなもので、キャッシュは動きません。

今回の特別利益は計572百万円ですが、業績予想の変更はなし。プレスリリースでは「開示が必要とされる場合には速やかに開示します」としているだけです。
業績予想の上方修正の基準は「営業利益・経常利益・当期純利益:30%以上の増減があった場合」。GMO-PGの当期純利益の予想は2,335百万円。3Qまでの決算を見る限り、業績は好調で通期で業績予想を上回りそうな勢いでしたが、(税引き後の)当期純利益の業績予想の30%増は約+7億円。今回の特別利益+5.72億円の加算で上方修正が出る可能性は微妙なところです。

GMO-PGはいつも、利益が出過ぎそうな場合は研修や採用経費等、将来に繋がる(費用化できる)支出を増やして、なるべく利益を抑制する傾向があり、業績予想の上方修正はできるだけ回避しています。無用に大きな利益を出して税金でたくさん持っていかれるぐらいなら、できるだけ将来に繋がる支出に回す、というのは経営者としては、至極まっとうな考え方です。個人的にも、一回きりの派手な決算なんて望んでいません。

「材料」を頼りに株の売り買いしている短期勝負の人たちには、つまらないかもしれませんねw。ただし、GMO-PGは値動きにクセがある株。こんなネタでも暴騰がありうるかもしれないし、
短期で飛びつく人を狙いうちにした売り浴びせで暴落することだって有りえますw。目先の株価なんて、誰にもわかりません。
まぁ、中長期スタンスの投資の人には、直近の株価なんてどうでもいいことですが。
BABYMETALがアメリカでワーナー・ブラザースにより、短編アニメ化されることが決まりました。web seriesとあるのでテレビ放送ではなく、インターネット上での公開ということでしょうか?

□BABYMETALを米ワーナーがアニメ化!ヘヴィメタルの危機を救う
□BABYMETALを主人公に、米メジャースタジオがアニメを制作
□Babymetal to Star in New Animated Series
□BABYMETAL set for their own animated web series

日本のミュージシャンの海外でのアニメ化といえば、PUFFYが有名です。アメリカのアニメ専門局「カートゥーンネットワーク」が制作した「Hi Hi Puffy AmiYumi」は2004年から全39回、子供向け番組として人気化し、世界110カ国以上で放送されたそうです。
今回のBABYMETALのアニメ化を手掛けるサム・レジスターさんは、この「Hi Hi Puffy AmiYumi」のプロデューサーだった人なんですが、PUFFYの場合とは状況がかなり異なります。

PUFFYの日本での絶頂期は90年代でしたが人気が一段落した2000年ころから、アメリカでSXSWなどのフェスに出たりツアーをしたりしていましたが、音楽はさほど高く評価されたわけではなく、インディーズデビュー止まりでした。アニメ化は、PUFFYの2人のキャラの部分に注目したサム・レジスターさんが、PUFFYを主人公に子供向け番組を仕立てたという経緯があります。
アニメが放送される前は、アメリカでPUFFYは無名の存在でしたから、アニメ化発表時に海外メディアがニュースに取り上げることはほとんどなかったと思います。この番組はヒットしましたが、ミュージシャンとして大人から受け入れられることはなく、あくまでも子供向けという位置付けでした。YouTubeもない時代で、まだJ-POPがまったく知られてもおらず、アニメが人気化したとはいえ、PUFFYの音楽をちゃんと聴いてもらうチャンスは少なかったでしょうね。

一方、BABYMETALの場合は、すでにミュージシャンとしてかなり高い評価を受けており、熱狂的なファンもいる中でのアニメ化。ストーリーは「ヘビーメタルの危機を救うためにBABYMETALが作られる」「BABYMETALがメタルを再定義する」みたいな感じで、もともとのBABYMETALの世界観がそのまま取り入れられるようです。
「ヘビーメタルの危機」というのは、メタラーや熱心な音楽ファンなら、現在ヘビーメタルが置かれている状況と重なるはず。アニメだから子供向けなのかもしれませんが、大人が見ても楽しめるような内容になるのかもしれませんね。

アニメの制作にはBABYMETALのプロデューサーKOBAMETALが関与するし、制作スタッフにBABYMETALファンも多いとのことなので、大人の事情でBABYMETALの世界観を壊し、既存のBABYMETALファンをがっかりさせることはならないことを期待しましょう。
確か以前、KOBAMETALは「BABYMETALのアニメ化の話がいくつか来ているが、満足のいくものではなく見送っている」みたいなことを言っていたはず。おそらく金銭的な不満ではなく、BABYMETALの世界観を壊してまでアニメ化するようなことはしたくなかった、ということでしょう。今回は納得できる条件だった、ということなのかもしれません。
既に人気のあるアーティストのアニメ化で世界観を変えないようにするのは、非常にデリケートで難しい部分ですが、制作はワーナー・ブラザーズ、しかもBlue Ribbon Contentというのは過去にアニメのバットマンを手がけている一流のチームみたいだから、そのへんは心得ているでしょう。
アニメのタッチが日本人受けするかどうかはわかりませんがw。


以上、BABYMETALとPUFFYとはアニメ化の状況は異なっているんですが、PUFFYは奥田民生という有能なプロデューサーがいて、マージービート風ありホットロッド風ありと、いろいろ面白いジャンルを取り入れて音楽的に面白いことをやっていたし、印象的でクセのあるダンス(ヘタウマ系だけど)は南流石が振付をしていたし、Tシャツやグッズはセンスが良く、ライブやフェスで馬鹿売れでした。

そもそも、メンバーのキャラが立っているのも共通点だし、ジャンルは異なるけどBABYMETALとPUFFYは、いろいろ相似点もありますね。
先日のBABYMETAL、東京ドーム2daysのライブビューイングが10月5日、全国のZepp(ライブハウス)で行われます。
■BABYMETAL 東京ドーム公演の感動を再び! ライブハウス限定ライブビューイング実施

これまでのBABYMETALのライブビューイングは、2年前(Sonisphere参加直後)にロンドンで行われたThe Forum(ディレイ中継)以外はすべて現地からの生中継。また、The Forum(生中継)と今年4月のWembley Arena(いずれも朝4時台開始!)以外は、全国の映画館で実施しました。(The Forumは朝4時半からの生中継と夕方19時からのディレイ中継(中継録画)の2回)

ライブビューイングは、実際のライブ参加より、アーティストがゆっくり見られることから、ライブに参加したファンの中にも、今回のような「ライブ後のライブビューイング」を望む声が以前からありました。コアなファンほど、ライブの最中は興奮して騒いでいて、アーティストをちゃんと見ていないし、参加したライブが良ければ、もう一度見たいと
思うのがファン心理です。
今回も「東京ドーム公演には行ったけど、もう一度じっくり見たくてライブビューイングのチケットを買った」というツイートを多く見かけます。

ところで、映画館でのライブビューイングの場合は、中継のための回線と機材があれば基本的にどこの映画館でも可能なので、ライブがなかなか開かれないような地方のファンも楽しむことができるのがメリットです。映画館サイドとしても客数増につながるので最近、ライブ以外の演劇やスポーツ、イベント等、いろんなライブビューイングが開催されています。ライトなファンが近くの映画館で手軽に体験できるというのも、大きなメリットです。

ただし、映画館だと座ってみることが前提となるので、BABYMETALのような激しめのライブだと、イマイチ盛り上がりに欠けるというのがデメリット。音については映画館の音響機材を利用できるので、ライブでハズレ席になったときよりはマシですが、残念ながらライブ特有の臨場感はさほど期待できません。

一方、これまでのBABYMETALのライブハウスでのライブビューイングは、かなり盛り上がりました。上述のThe Forum、Wembley Arenaはいずれも朝4時台スタートの生中継で、コアなファンしかいなかったからなのかもしれませんがw。
ライブハウスのような閉ざされた空間で、たくさんのファンと一緒にスタンディングで好きなアーティストのライブ映像を見るというのは、ライブの疑似体験にほかなりません。自宅で1人でライブのBDやネット中継を観るよりも、ファンで集まって観るライブビューイングの方が、臨場感もあって遥かに楽しいです。

「生中継じゃないから、盛り上がらないのでは?」という意見もありますが、盛り上がるかどうかの重要なポイントは、本当にライブに参加しているかのような感覚をどれだけ感じられるのか、です。つまりゲームなどでいうところの"没入感"が得られるかどうかであって、生中継か否かはそれほど重要ではないようにも思います。生中継だって、アーティストが目の前に居るわけじゃないですしね。

今回のBABYMETALのライブビューイングは、ライブビューイング用に編集された内容(ディレクターズカット版)で、音響もライブハウス仕様となるとのこと。どんなライブビューイングになるのか、どの程度臨場感や没入感が得られるのか、観客の反応も含めて非常に楽しみなところです。
こうした「ライブ後のライブビューイング」は、ライブハウス用に映像と音響が作られているから、海外のライブハウスでもやれそう。比較的低予算で行えるだろうから、採算的にみても東南アジアとかでもできそうですね。

一般的にライブ開催での収入は、チケット収入とグッズ類の販売、その後のBD/DVDなどのパッケージ販売収入、テレビ放映権収入、
生中継のライブビューイング収入などですが、「ライブ後のライブビューイング」は新しい収益機会となる可能性があります。今回のBABYMETALの「ライブ後のライブビューイング」は、アミューズのビジネスにとって、実験的、試金石的な側面があるのかもしれません。
個人的に気がかりなのは、今回のBABYMETALのライブビューイングは2日分全編で3時間近くもあるから、スタンディングだと体力的にきつそうなことですw。

ちなみに、ライブビューイングを行っているのは、アミューズの持分法適用会社である株式会社ライブ・ビューイング・ジャパンです。2011年設立で資本金5億円弱、社長はアミューズの大里会長。アミューズが筆頭株主で持株比率38%、他にファミリーマートが34%、博報堂、電通、エイベックス、東宝、東映、ソニーME、WOWWOWが各4%。
アミューズの持分法適用会社は1社だけなので、の連結損益計算書の営業外損益にある「持分法による投資利益(投資損失)」がライブ・ビューイング・ジャパンの当期利益の38%です(決算公告の数値と少しずれる原因はよくわかりません。WOWWOWの影響かな?)。ちなみに2016年3月期の当期純利益は1.6億円です。

【参考】
・ライブビューイングについて詳しく書かれている業界紙「音楽主義」。(P28~)
この号にはBABYMETALのプロデューサー、KOBAMETALのインタビューも載っています。(P38~)

・2年前のロンドン、The FORUMのライブビューイングについてのエントリです。
□ライブビューイングの可能性( 2014/07/08 BABYMETAL@LONDON )
BABYMETALの東京ドーム2days、大成功でした。
11万人動員でソールドアウト。即完売ではなく、公演実施日の少し前に完売となったみたいですが、これは理想的なチケットの売れ方。以前、以下のエントリにも書きました。
■音楽産業の収益構造の変化と"チケット即完売"の問題点について

http://ameblo.jp/2sc372/entry-12194575523.html

2日目は台風接近にもかかわらず空席はほとんどなし。大掛かりなステージや赤外線制御?の発光コルセットの配布など、かなりお金がかかってそうな豪華なライブで、テレビやスポーツ紙などのメディアでも大きく取り上げられました。(「ほとんどが中高年層」などとTBSが偏向報道をしていましたが、確かに中高年層は多かったけど、いつもどおり老若男女、日本人と外国人、入り乱れていましたw。)

「ドーム公演は儲からない」という俗説がありますが、アミューズが採算も考えずにやるわけがありません。チケットはソールドアウト、宣伝にもほとんどお金をかけていませんから、しっかり利益は出ているはず。興行的にも大成功でしょう。
ネットで調べるとドームが儲からないという俗説は、どうもアイドル関係者から出た話のようです。アイドルの場合は、ライブで利益が出なくてもCDなどのパッケージ販売の宣伝になればればよし、という一昔前のビジネスモデルがいまだに成立するから、それで問題ないのかもしれません。1人が同じCDをたくさん買うからこそ全体で採算がとれる、ということですね。 

さて、今回のBABYMETALの東京ドーム2daysは2日で11万人を動員ということでしたが、毎度お馴染み?の物販の数時間待ちの大行列は、今回は発生しませんでした。これは、会員向け(BABYMETALにはファンクラブがなく毎年、アクセスキーのついたグッズを購入することで会員になる仕組み)に、多くの記念グッズをインターネットのみで購入できるかたち(現地での購入不可)としたことによります。

BABYMEYALのグッズは異常に人気が高く、グッズ販売は以前から問題点がいろいろ指摘されていました。販売窓口が少なく、販売員も不慣れで現金のやり取りに時間がかかり、長蛇の列となること、また上述したように、人気グッズがすぐに売り切れとなってしまうこと等々です。最近は販売窓口数を大増設したり、クレジットカード利用可としたりして、多くの人数が捌けるように改善を進めていましたが、それでも長蛇の列ができてしまう状況でした。「長蛇の列」「想定を遥かに凌ぐ売れ行き」は話題にはなるけど購入希望者からは不満が出ます。
アミューズサイドから見ても、固めの販売予測で余剰在庫は出ないものの、収益機会を逸していたことにほかなりません。

今回の東京ドーム公演では、THE ONEメンバー向け(BABYMETALにはファンクラブがなく毎年、アクセスキーのついたグッズ(今年はフードタオル)を購入することで会員になる仕組み)に、多くの記念グッズをインターネットのみで購入できるかたち(現地での購入不可)としました。
この方法のメリットは、主に4つ。
・コンサートに参加できない会員にもグッズの販売が可能。
・現地でグッズを購入すると手荷物が嵩張るが、そういった煩わしさを解消。(より多くのグッズを買ってもらえる?)
・受注後に生産するので販売数予測が不要。売れ残り(及びその処分費)も発生しない。
・商品の種類が多くても問題なし。(コンサート会場の手売りで多種類のグッズ販売を行うと、現場が大混乱してしまいます)
・販売スタッフの人件費や販売ブースの設営費などのコストが不要。

今回の東京ドームのグッズはTシャツだけも6種類。これまで販売したTシャツのデザイナーごとに、別デザインのTシャツを販売しましたが、もし現地での手売りだったら、大混乱必至でしょう。
また、メンバー限定のインターネットによるグッズ販売は7/15~7/26に行われました。BABYMETALのファン層は社会人(特に中高年層のメタラー)が多いといわれていますが、この時期はボーナスが出た直後で、財布の紐が比較的ゆるい時期。アミューズもいろいろ考えていますね(ちょっと穿ち過ぎでしょうかww)。

現地での販売は比較的スムーズだったようですが、それでも行列は出来ていました。最近ファンになった人たちや非メンバーの人たちは現地でしか買えないし、現地販売のみのタオルなどもあったため、朝早くから並んでいた人たちもいたみたいですが、入場を開始する頃には物販行列はほとんど解消していた模様。
一部グッズに売り切れも発生したみたいですが、ツイッターとかで見る限り、今回の物販にあまり不満は出ていないようでした。ライブは物販に行列ができているほうが、なんだか盛り上がりますからねw。

ということで、今回はグッズ販売も大成功だったと思います。
メンバー限定のインターネット販売で、ライブ参加者以外のメンバーも購入可能だったことで、会場での手売りに比べてはるかに大きな収入となったはず。また上述のように、手売りのための人件費や設営費、売れ残り品の処分費用も大幅に減らすことができたはずです。
もともとアーティストグッズの価格は、販売にかかる費用や売れ残りの発生を考慮して高め(=利益率が高め)に設定されています。Tシャツの価格がこれまでと同じことを鑑みれば、費用が圧縮出来た分、今回の物販は売上だけではなく、利益も相当出ていそうですね。
アーティストグッズのTシャツが3500円というのは、音楽ファンならさほど違和感のない金額。上述したようにコストカットできたうえで
この価格で販売すれば、粗利はかなり大きいでしょうね。Tシャツ以外の他のグッズでも多分同様です。今後、こういうかたちの販売が、ひとつの流れになってくるのかもしれません。

アミューズの営業収入に占める「ファンクラブ商品売上収入」は約3割の154億円(2016/3期)。これはチケット販売等からのイベント収入194億円(同)に迫る金額。アミューズにとって商品販売は非常に重要な収入源であり、力を入れてきている分野です。アミューズは以前から、「利益率の高い商品販売の効率化を図る」みたいなことを言っています。
アミューズの商品戦略については別途、まとめてみたいと思います。

PS.
東京ドーム公演の記念グッズではありませんが、BABYMETALとESPがコラボしたギターもよく売れているようで、ツイッターの情報によれば、お茶の水の取次楽器店で、受注生産のフルスケール7弦ギター「E-II ARROW-7 BABYMETAL」定価310,000円がライブ初日に十数本も売れたそうです。以下のページにも「予想を上回る反響の為、現段階で上記納期(受注後4ヶ月)でのお渡しが困難な状況となっております。予めご了承ください。」とあります。
上級者向けのギターとしてはそんなに高いわけでもないけど、それにしてもBABYMETALのファンは購買力がありますねw。
自分の投資判断基準をアミューズに当てはめてみます。
 
アミューズはサザンオールスターズやPerfume、BABYMETAL等々、ミュージシャンやタレント、俳優を多数抱える大手芸能プロダクション。主な収入は所属ミュージシャンのライブ・コンサート収入やファンクラブ会費・関連グッズ販売収入であり、CD/DVD/BDなどのパッケージ販売による収入は全体の数%程度(新譜、旧譜それぞれ5%ぐらい。旧譜収入は増加傾向)。
 
1.成長市場でビジネスを展開していること。
 アミューズのビジネスの主戦場である、ライブ・コンサート市場は急成長を続けており、縮小を続けるCD等のパッケージ販売とは対照的です。
□音楽産業の収益構造の変化と"チケット即完売"の問題点について
 もはや音楽産業はパッケージ販売ではなく、ライブ・コンサートが中心ということです。
 
2.業界のリーディングカンパニーであり、展開している市場と同等以上の伸び率で成長を継続していること。
 アミューズは大手芸能プロの一角であり、リーダー的存在。同じ業界の他社との比較は困難ですが、縮小傾向に歯止めがかからないCD/DVD/BDなどのパッケージ販売の影響が軽微である点は、AVEX等より有利でしょう。
 
3.新規参入が困難、または新規参入が容易であっても簡単に追いつけないこと。
 芸能プロは誰でも始められそうですが、所属アーティストが成功する確率は非常に低いし、況してや成功するアーティストを継続して輩出することは極めて困難。つまり、人気アーティストを多く抱える芸能プロは簡単には生まれません。
 また、アミューズのような大手でなければ、大規模なツアーや宣伝等をしっかり行うことは困難です。最近だと星野源の移籍やSEKAI NO OWARIの事務所の子会社化が象徴的で、人気が出ると大手にマネジメントやツアーの管理を委ねざるをえなくなります。
 かつては、敢えて大きなライブをせずに希少性を売りにしてCD等で勝負するようなミュージシャンもいましたが、CDが売れない時代にCD勝負だけでは生き残れません。パッケージ販売ではなく、アーティストのマネジメントとライブ・コンサートの興行がメインのアミューズのような大手が、常に有利なビジネスであるということです。
 
4.継続的な成長のために、新規分野に積極的に先行投資をしていること。(投資額が過度でないこと。投資先が本業とかけはなれていないこと。)
 アミューズの全体の中期的な成長戦略については、2016年3月期 決算説明会資料の「4.今後の成長戦略」(P11~)にあります。
 最近、BABYMETAL、Perfumeらが海外で人気化していますが、アミューズはずいぶん前から海外展開を中長期的な戦略と位置づけています。上場時のインタビューでも大里会長は将来の海外展開を語っています。
□アミューズの海外展開と先見性
 海外展開のほか、東京ワンピースタワーの運営や新日本プロレスとの提携等、エンターテインメント市場周りでの展開を進めています。必ずしも成功するものばかりではないんでしょうが、無理はせず身の丈にあった投資をしている印象です。
 
5.ビジネスの内容や業界動向をある程度、理解できること。
 アミューズのビジネス自体は比較的わかりやすいものです。所属アーティストの活動状況は芸能ニュースなどで把握できますが、アミューズのビジネスを投資対象として評価したニュース、アナリストレポートの類はほとんど見かけません。芸能ニュースにはスキャンダラスだけど、アミューズ全体の業績に関係ないような内容も多い点には留意すべきです。
 今年6月にSMBC日興証券がアナリストレポートを出しましたが、アミューズは芸能プロという特殊な業界の小型株で、売買の中心は個人投資家。セルサイドアナリストがレポートを出しても売買にはつながりにくそうw。
□SMBC日興証券のレポートについて
 
 
◆アミューズ株投資の留意点
◯人気アーティストへの依存度が高い。
 ちょっと前までサザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティ、Perfumeの4大看板の関連収入が、アミューズの営業収入全体の半分ぐらいを占めていました(2年前まで有価証券報告書にその年度のトップ3アーティストの売上計が掲載されており、営業収入の4割強を占めていました)。 最近はBABYMETAL、ONE OK ROCK、SEKAI NO OWARI、星野源、高橋優等々が台頭してきており、状況が変わりつつあります。
 BABYMETALの東京ドーム2days完売(約11万人?)、先日のONE OK ROCKの渚園(浜松)も2日で11万人動員ですしねw。
 
◯収入が所属アーティストの活動状況に左右されがちなため、毎年安定的に成長しない。
 前期は人気アーティストの大型コンサートが重なり、最高益を更新。今期はその反動で減益予想。ビジネス特性上、致し方ない部分はありますが、上述したように人気アーティストが増えてくれば、長期的には解消してくるでしょう。
 
◯所属する人気アーティストのスキャンダル等で、株価が急落するリスクがある。
 桑田佳祐の反日騒動、福山雅治の結婚報道などでは株価が急落。投資に不慣れな個人が慌てて売ってくるので急落するけど経験上、しばらくすると元の水準まで回復します。中長期投資なら、こうしたスキャンダルは買い場のように思います。
 
◯株式の売買は個人投資家が中心のため、短期でも長期でもオーバーシュートしがち。
 アミューズはファンドが組み込みにくい株(出来高も少なく、板が薄くて値が飛びやすいうえに、スキャンダルで急落するリスクもあるので、短期的な評価と説明責任が要求されるファンドマネージャーは敬遠しがち)。本当は投資判断が難しい株ですが、初心者が安易に飛びつきやすい株。投資とギャンブルがごっちゃになってる人たちの売買も多そうで、買われる時も売られる時も一方向になりがちです。
最近は、初心者が手軽に信用売買ができるから、出来高の少ない株でも、無神経に大きな単位で注文を入れてくる傾向があるので、アミューズのような個人の売買が中心の株では、値動きの振れ幅が大きくなりがちです。

 いわゆる芸能界通の人たちが掲示板とかで、所属ミュージシャンとかについてアレコレと問わず語りをするのもこの株の特徴。小型株で値が飛びやすく値動きにもクセがあり、本来的には初心者向けの株じゃないんですが、芸能界通の人たちが、わかった気になって売買しているような印象を受けます。
 芸能界を知ってても投資のことがわからないと、ある意味、危ない株なんですが・・・。掲示板とか見ていると「福山ガー」とか「BABYMETALガー」とか、延々と投資にあまり関係のない持論を展開したい、自己主張が強くて面倒くさい人が多く、しつこく煽っているのもしばしば見かけます。そういう人たちの持論に振り回されないように注意が必要w。

 「BABYMETALの人気が出ると大きな利益が出る」と単純に考えた人たちが飛びついたけど、一向にテレビの歌番組やバラエティに出ないし話題にもならないし、損切りしている面もあるのかもしれませんw。BABYMETALはようやく、投資フェーズから回収フェーズに移りつつあるところ。アミューズは資金回収を急がず、ポテンシャルのあるものにはしっかり投資する会社。資金回収はまさにこれからでしょうw。

 
 現在、今期の減益予想を受けて株価は最高値から大きく下げ現在(2016/9/19)、株価は1800円前後。ロングスパンで見れば、しっかり騰がっていますw。個人的には、現在は下方にオーバーシュートしている状況だと感じます。根拠はないけどw。
 
◯期初業績予想が超保守的。
 アミューズは決算発表時の次期業績予想を毎回、超保守的な数字で出してきます。どうも業績予想には、発表時点で未発表のコンサート等について反映しないか、極力控えめな数値を充てているようです。人気商売的なビジネスなので、敢えて楽観的な予想はしないようにしているみたいです。
前期に大型コンサートが重なった反動があり今期は減益予想ですが、決算発表後にオープンになったBABYMETALの東京ドーム追加公演やPerfumeのドームツアー等は業績予想数値にはほとんど反映されていないと考えられます。
 もし業績予想の上方修正が出るとすれば、2Q決算が固まる10月末頃でしょうw。
少し前にiPhone7でApple Payが使えるようになるという発表がありました。日本独自仕様のFelica搭載iPhone7で、SUICA、iD、QUICPayが使えるようになるとのことです。

欧米のApple Payに使われている非接触決済は、日本のFelicaとは規格が異なるType-A/B。このため、日本ではApple Payは普及しないと言われていました(GMO-PGの見解も同様)が、今回、日本向けのiPhone7だけにFelica搭載させる(Type-F対応)ことで、広く普及しているFelica端末での決済が可能となる、ということです。
アップルが日本のiPhone7だけ仕様を変更し、Felicaを搭載するというのはビックリでした。しかも、SuicaがTouch ID(指紋認証)なしで使えるExpressモードもついて、ちゃんと日本での利便性を考えた作りになっている印象を受けます。

Apple Payとはいえ実態はSUICA、iD、QUICPayで、それぞれのカードの代わりにiPhone7をかざして決済できるようになるということ。一応、欧米の決済端末の規格であるType A/B端末でも使えるみたいですが、日本ではほとんど普及していないから、実質的に当面はSUICA、iD、QUICPayの決済が大半ということになるんでしょうね。

SUICAは事前にチャージが必要な前払い式、iD、QUICPayはクレジットカードで精算する後払い式。なお、SUICAはApple Payに登録したクレジットカードからチャージできるようです。今回の日本独自Apple Payの開始で社会がドラスティックに変化することはないし、GMO-PGの業績には直接的な影響はなさそうです。ただ、結果的にクレジットカードの利用率向上につながるので、長い目で見ればプラスでしょう。
日本は現金主義の国。クレジットカード利用はまだまだ進んでおらず、伸び代は大きいですしね。

【参考】
■カードの安全性 懸念根強く(2016/9/14 日本経済新聞)
内閣府が今月初め発表した世論調査では「クレジットカードを積極的に利用したいとは思わない」と答えた人の割合(57.9%)が「利用したい」(39.8%)を上回った。理由で最も多かったのは「クレジットカードがなくても不便を感じない」。2番目は「紛失・盗難で第三者に使用されるおそれ」、3番目は「個人情報が漏洩し、不正利用される懸念」との回答だった。

 日本クレジットカード協会によると、消費全体に占めるクレジットカード利用率は約16%。韓国の73%、中国の56%、米国の34%より大幅に低い水準だ。クレジットカードは電子商取引の主要な決済手段であり、多くの訪日外国人も国内での買い物に使いたがっている。日本人の「現金主義」はそう簡単に変わらないが、安全性が高まれば今後普及する余地は大きい。

先日、グーグルの決済であるAndroid Payが今秋に開始されるという記事が出ましたが、こちらもFelica対応となる可能性はあるんでしょうか?
■グーグルのスマホ決済、秋にも上陸  国内外で支払い、まず三菱UFJと提携(2016/8/31 日本経済新聞)
http://ameblo.jp/2sc372/entry-12195422942.html

【追加】(2016/9/27)
□GMOペイメントゲートウェイが運営する「PGマルチペイメントサービス」
 Apple Payへの対応開始について
https://corp.gmo-pg.com/news/2016/0927.html
https://www.gmo-pg.com/apple-pay/
GMO-PGはいつも、仕事が速いですねw。