2019年3月期の3Q決算が発表されました。
■決算短信
https://corporate.m3.com/ir/release/2019/pdf/20190125_01.pdf
■決算説明資料
https://corporate.m3.com/ir/release/2019/pdf/20190125_02.pdf
売上高 837億円(前年比+22%)
営業利益 230億円(前年比+11%)
税引前利益 231億円(前年比+12%)
純利益 160億円(前年比+12%)
概ね順調な決算でした。
利益成長が11%であり、一見すると、利益成長が鈍化しているかのような印象がありますが、具体的にはメディカルプラットフォームのセグメント利益が△7%と、全体の足を引っ張ったためです。
メディカルプラットフォーム事業の利益がマイナス成長となったのは、AI事業等の先端医療分野の取り組みや製薬・医療機器企業向け営業チームの強化等、将来の成長に向けた積極的な先行投資を行ったことによるもの。
メディカルプラットフォーム事業の先行投資については2Q決算でも説明はありましたが、今般の3Q決算説明資料には「来期は利益も2桁%以上の成長に戻る見込み」と明記されました。メディカルプラットフォーム事業は、最も大きな利益をあげているセグメントであり、利益成長が2桁以上に戻ることは、利益へのインパクトは大きいですね。
3Qの決算説明資料の「第3四半期サマリー」(P4)には、各セグメントの事業サマリーに加えて、「先行投資」について、以下の通り記載されています。
□先行投資
成長への種まきは順調に進展。既存事業のオーガニックな成長に加え、来期で20~30億円規模の増益インパクト(将来は数百億円規模のポテンシャルが存在)
先行投資については決算説明資料のP24以降に詳しく説明がありますが、①デジタルカルテやPatient Support Programなどの新規事業、②製薬マーケティング関連、③AI分野、④LINEとのJVの4つに分類されています。①②については来期から、③は来期~再来期、④は再来期から収益化するとのこと。
「来期で20~30億円規模の増益インパクト」があるとのことですから、これらのビジネスの成長を見込んで「(メディカルプラットフォーム事業は)来期は利益も2桁%以上の成長に戻る見込み」ということですね。
メディカルプラットフォーム事業の先行投資については、これまでも決算説明資料にて説明されてきましたが、いつまで先行投資が続くのか、また投資が実を結ぶのがいつ頃になるのかは示されておらず、将来の不安材料のひとつでした。
今般、その先行投資が一段落して収益化するタイミングのガイダンスが示されたのは、長期スタンスの投資家には安心材料です。