『【奇跡の起こし方】がんばっても報われない理由は『見えていない』から』

奇跡の起こし方を知っていますか？

このフルーツを口にしてから１分、
なんとレモンが甘～くなります！
知ってはいましたが、実際に試したことはありませんでした。
現実とはそんなものですね（笑）。
ちなみに、甘いチョコレートはどうなると思いますか？

東京大学の入学式における同大名誉教授である上野千鶴子さんの祝辞が話題になりました。

『がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。』

全文を読んでいただくのが一番ですが、上野先生らしい、とても刺激的な祝辞です。

当たり前のことですが、この社会は平等ではありません。

一人ひとり才能も違いますし、環境も違います。

努力しなければ報われることはありませんが、努力しても報われるとは限りません。

これもまた自然なことです。

しかし、間違った努力が報われ辛いことは事実であり、

なぜ間違うのかは『見えていない』ことに大きな原因があります。

歩いて行く先に大きな穴があるのに気づかなければ落ちてしまうのは当然です。

問題が見えていないのに、解決することはできません。

問題を放置しながら努力することは、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるようなものだからです。

研修を担当しているある企業の社長さんから話がしたいといわれ、もんくなのだろうかと困惑しながらお会いしました。

『申し訳ないが、どうして研修で成績が伸びているのかお聴きしたいので、今日はお時間をつくってもらいました』

なるほど、興味関心のありかは人ではなく、業績か（笑）。

『商品の選択や営業の仕方など、例外を除いてはほとんど教えていません』

こちらの意図が分からないようで不思議そうな顔をしながら、

『ではどうして営業成績が伸びているのですか？』

『伸びているかどうかは知りませんが、それは単なるプロセスだと思います』

『プロセス？』

『そうです、まだ途中だということです』

『ということは、まだまだ伸びる可能性があると？』

『当然そうなります』

『しかしどうして商品の選択や販売の仕方を教えていないのに成績が伸びるのですか？』

『それは教えていないからだと思います』

『・・・』

こちらが何を伝えようとしているのかに気づけないようでした。

このような視覚を持たれている方はたくさんいらっしゃいます。

業績が伸びないのは自分に問題があるのだと分からないのですから、バカげたお話です。

同じ現実を見ても、見える人と見えない人がいます。

表現を変えると、見えない人と見通せる人がいるということです。

見えない人は、自分が見えていないことに気づけません。

それは、見えていないので、見える世界があることを知らないからです。

見えていない、知らないのですから、分かりようがありません。

人間は自分のことが一番分からないといわれますが、これをハッキリと自覚している方はごく少数です。

見えていること、自分が経験したことは、自覚できます。

そしてそれは間違いない事実だと思い込むのです。

しかしそれは限定条件下における一つの事実であり、そこに再現性や普遍性があるのかは別問題だといえます。

ここが理解できないと、努力しても報われません。

つまり『自分が認識している限定的な視界』を理解することは、

見えない視界と見える視界を分けて認知できていることを意味します。

私は研修講師なので、オーラも発しませんし、威厳もまとっておりません（笑）。

主役はこれからの未来を切り拓いて行く若い方々です。

まして教えようなどとは考えてもおりません。

なぜなら、そんなものは役に立たないからです。

何よりも大切なことは、自分の能力と特徴を知ることです。

誰かになることではなく、代替えの効かない自分になることが大切になります。

その能力に気づき、どのようにして伸ばして行くかを考え、努力することが重要です。

ではどうすれば気づくことができるのでしょうか？

一番簡単な方法は、

与えられた仕事に対して真摯に向き合い、良い仕事をしようとすることです。

それを通じて自分の中に見えてくるものがあります。（自己開示・フィードバック・傾聴・承認・質問・知識・技術）

がんばっても報われないし、決して平等でもないのが社会です。

もしもあなたがその事で傷ついていたり、失望しているならば、

努力をしている方を叩くのではなく、支援をすることで、社会を変えるというのはどうでしょうか。

いえ、単なる綺麗事を申している訳ではありません。

自分を知りたかったら、他人からの嘘のないフィードバックが必要になるからです。

そうであれば自分から相手を承認することで、相手からフィードバックをもらう方が建設的ではないでしょうか。

変わるはずのない相手や社会に憤がいしているよりも、自分が変わることで相手や社会を変えることの方が得策だと思いませんか？

結論は『そんな事も見えない』ところに、報われない原因があるのです。

『最近、記事の評判が良いんですよね』

そう言って喜んでいる友人がいました。

『うちの店舗はクレームが少ないんですよね』

そう言って喜んでいる店長がいました。

見えないって幸せです（笑）。