先週、秋競馬が開幕し中山競馬場で行われました

第67回京成杯AHは、1番人気のファルコニアが

好位の3番手から直線に入ると、軽快な逃げから

直線でも逃げ粘るミッキーブリランテをゴール前で

クビ差捕らえて優勝。

8回目の重賞挑戦で重賞初制覇を成し遂げました。

2着には最後まで逃げ粘った12番人気のミッキー

ブリランテが入り、3着には7番人気クリノプレミアム

が入り、2番人気のダーリントンホールは12着に

惨敗する等、波乱の結果となりました。

今週は今年、記念すべき40回目を迎え、中京

競馬場で秋華賞トライアルレース、ローズステークス

が行われます。

ローズステークスは、1983年に当時牝馬三冠

最終戦のエリザベス女王杯のトライアルレースとして

創設され、1996年に秋華賞が創設されるとローズ

ステークスは秋華賞のトライアルレースと位置づけ

られ、現在に至っています。

それまでは昭和期において、牝馬三冠路線の

最終戦という位置づけで1970年に創設された

ビクトリアカップの前哨戦として1966年に

4歳(現3歳)以上の牝馬による重賞競走として

創設された京都牝馬特別(現京都牝馬ステークス)

がトライアル的なレースとなっていました。

 

思い出のレースは、ダービー馬ロングエースを

はじめ、ロングワン、ロングホーク、ロングファスト

ロングハヤブサ等、数多くの名馬達を送り出した

ロング一門の1頭であるロンググレイスが優勝した

昭和58年第1回ローズステークスです。

ロンググレイスは昭和58年のクラシック組で同期

には、19年ぶりに三冠馬となったミスターシービー

の他、ジャパンカップを制したカツラギエースや

桜花賞馬シャダイソフィア、オークス馬ダイナカール

等、錚々たる名馬達がいます。

ロンググレイスは、旧馬齢4歳の1月にデビューと

遅かったため、春のクラシックに参戦することは

出来ませんでした。

4戦目となった6月の未勝利戦で初勝利をあげると

条件戦と条件特別に勝利して3勝をあげ、秋の牝馬

三冠路線の最終戦、当時のエリザベス女王杯を

目指すため、今年からエリザベス女王杯のトライアル

レースとして創設された第1回ローズステークスに

挑みました。

このレースにはオークス馬ダイナカールやセントライト

記念を勝ったメジロハイネ、後の重賞勝ち馬

グローバルダイナ等が出走し、重賞勝ち馬のダイナ

カールとメジロハイネの一騎打ちになるとの大方の

予想で2頭が人気を分ける形になりました。

それでも上り馬だったロンググレイスも3番人気に

推されました。

レースはサンエイホープが逃げ、ダイナカールと

メジロハイネが先行し、予想どおり両馬による

一騎打ちの様相を呈していて、ロンググレイスは

中団より後ろから行くという展開になりました。

第4コーナーでダイナカールとメジロハイネが先頭に

並びかけていくと、ロンググレイスもまくり気味に

上がって行き、直線で一気に勝負に出て抜け出し

グローバルダイナとの壮絶な競り合いを演じ、

それを制して優勝を飾り、記念すべき初代王者に

輝きました。

この後の牝馬クラシック三冠目のエリザベス女王杯

に駒を進め、このレースでは春のクラシック馬を

おさえて今度はロンググレイスが主役となって

1番人気に推されました。

そして、その期待に応えるかのように今度は

桜花賞馬シャダイソフィアもおさえて優勝。

春の無念を晴らすと共に、ロング一族に初めて

牝馬クラシックをもたらしました。

今週は中京競馬場で記念すべき秋華賞トライアル

第40回ローズステークスが行われます。

無敗のサリエラ、充実してきたセントカメリア

クラシック組のアートハウスと上り馬メモリーレゾン

に注目しています。

今週も全馬の無事を祈りながらレースを観ます。

先週、新潟競馬場で行われました夏のフィナーレを

飾る新潟記念は、10番人気のカラテが長い直線から

抜け出して優勝、昨年の東京新聞杯以来となる

重賞2勝目をあげました。

2着には2019年の優勝馬で、直線で追い込んだ

9番人気のユーキャンスマイルが入り、3着には

3番人気の3歳馬フェーングロッテンが入りました。

終わって見れば人気は無かったものの、重賞勝ち馬

同士の決着となりました。

夏競馬が終了し、今週からはいよいよ舞台を中央に

移し、今週は中山競馬場で第67回京成杯オータム

ハンデキャップが行われます。

京成杯オータムハンデキャップは1956年に創設

された4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走で

競走名は創設当初はオータムハンデキャップでしたが

1959年より京王杯オータムハンデキャップに改称され

1998年からは京成杯オータムハンデキャップに改称

され、現在に至っています。

昭和期では、関東での古馬戦線での秋初戦の重賞

レースというイメージが強かったですが、1998年

からは、名称も変更になり、距離も1984年からは

1,600mに変わる等、現在ではマイル戦線での

秋初戦のレースとなっています。

 

思い出のレースは、超音速の異名をとった昭和を

代表する快速馬スガノホマレが勝った、当時は

まだ京王杯という名称だった1974年に行われた

第19回京王杯オータムハンデキャップ競走です。

スガノホマレは、花の昭和47年のクラシック組で

ミホシンザン、ミナガワマンナ、シンザンミサキ

シルバーランド、ブルスイショー等、内国産種牡馬

不遇の時代に種牡馬としても多くの名馬達を輩出し

私が日本の競馬史上最強馬と思っている五冠馬

シンザンの代表産駒の1頭で、生涯成績45戦8勝

の内5回をレコード勝ちする等、美しい馬体と走る

姿もカッコ良かった馬で、私が大好きな馬の

1頭でした。

シンザン自身は一度もレコードタイムで優勝した

ことが無かったのに産駒からはスガノホマレや

シルバーランド等の快速馬が誕生しており

これも競馬の不思議なところなのかも知れません。

牧場の人の話として、シンザンは相手への配慮と

敬意を払うため、大差で勝つようなことはしなかった

のではないかと言っていました。

また、スガノホマレは雨が半端なく大嫌いで

背中に雨粒ひとつ落ちただけで走る気をなくした

というエピソードが残っています。

花の昭和47年組は日本の競馬史上最強の時代

と言われていて、層がものすごく厚かったため

スガノホマレはクラシックで勝つことは出来ません

でした。

しかし、スガノホマレは、その年の日本短波賞や

CBC賞に優勝し、古馬となってからも東京新聞杯

に優勝する等、これからの活躍が期待されました。

しかし、天皇賞春で故障を発症して競走を中止

するというアクシデントに見舞われ、競走馬生命が

絶たれたかと心配しましたが、幸いにも命に別状は

無かったものの、1年以上の休養を余儀なくされて

しまいました。

6歳になってカンバックしたものの、精彩を欠く

レースが続きました。

そして、当時は秋競馬古馬重賞路線の緒戦と

なっていた第19回京王杯AHに挑みました。

秋競馬の開催の週だっただけに東京競馬場の

馬場は綺麗に整備され、当日は良馬塲となり

スガノホマレにとっては、絶好の舞台となりました。

この好条件の中、競馬ファンも分かっているかの

ようにスガノホマレが1番人気に推されました。

レースには同期で重賞の常連のタケクマヒカルを

はじめ、ハイセイコーのライバルであった後の

天皇賞馬イチフジイサミやカミノテシオ、そして

クモハタ記念や高松宮杯など、この馬が出走する

と必ず何かが起こると言われていたタケデンバード

等の古馬の精鋭達が出走しました。

そしてレースがスタートすると、タケデンバードが落馬

競走を中止するという、まさに予想されたかのような

波乱の展開となる中、スガノホマレとサンポウが先行し

直線に入るとスガノホマレが、かつてのスピードが

蘇ったように直線で鋭く伸びて他馬を引き離す中

タケクマヒカルも必死で追い込むものの、差を詰める

のが精一杯で、スガノホマレが1分46秒5という

当時では考えられない驚異的な日本レコードタイムを

ただき出して優勝。

実況のアナウンサーが「この時計は本当でしょうか、

間違ってないですよね。凄いタイムが出ました」と

驚愕し、絶叫する程のタイムでの優勝となりました。

この衝撃的なレースを観てからというもの、毎年

秋競馬緒戦のこのレースが来ると超音速スガノホマレ

を思い出してしまいます。

いよいよ秋競馬が開催となり今週は中山競馬場で

第67回京成杯AHが行われます。

安定した成績のダーリントンホールとファルコニア

巻き返しを図るミスニューヨーク、マイル競走参戦の

実力馬タガノディアマンテに注目しています。

今週も全馬の無事を祈りながらレースを観ます。

先週、新潟競馬場で行われました第42回新潟2歳

ステークスは、未勝利戦を勝った後、連闘で挑んだ

4番人気のキタウイングが出遅れながらも、直線で

鋭く伸びて差し切り、初重賞を獲得しました。

2着には外から追い込み、やはり連闘で挑んだ

3番人気のウインオーディンが入り、3着には

2番人気のシーウィザードが入り、1番人気の

アイスグリーンは直線で伸びを欠き5着に

敗れました。

夏競馬も最終週となり、今週は新潟競馬場で

フィナーレを飾る新潟記念が行われます。

1965年に4歳(現3歳)以上の競走馬によるハンデ

キャップの重賞競走として創設され、新潟競馬場で

行われる重賞競走では最も歴史が古いレースであり

現在は秋の中長距離戦線へ向けた前哨戦としても

位置付けられています。

 

思い出の馬は、昭和62年第4回優勝馬ダイナ

フェアリーです。

ダイナフェアリーは昭和61年のクラシック組で

同期には中央競馬史上初の牝馬三冠馬メジロ

ラモーヌやダイナアクトレス、ユウミロク、ロイヤル

シルキー等がいます。

特に日本競馬の歴史を変えた大種牡馬ノーザン

テーストを父に持つ同馬主のダイナアクトレスとは

社台ファームを代表する二大牝馬として活躍しました。

ダイナフェアリーは旧馬齢3歳の秋にデビューすると

新馬戦を圧勝。

続く3歳牝馬ステークスでは後の牝馬3冠馬メジロ

ラモーヌの2着に敗れるも、年が明けて4歳初戦の

京成杯では後の天皇賞馬ニッポーテイオーや

皐月賞馬ダイナコスモスをやぶり、初重賞を獲得

しました。

その後、メジロラモーヌとダイナアクトレスと共に

牝馬クラシック有力候補となって西下しましたが

桜花賞トライアルではメジロラモーヌの4着にやぶれ

本番の桜花賞でも持ち前の能力を発揮することなく

17着に惨敗してしまいました。

その後はオークスを断念して中距離路線を進むと

秋には古馬との混合戦となる牝馬東京タイムズ杯に

参戦し、先輩のダイナシュートやダイナシュガーを

やぶって優勝、2つ目の重賞を制覇しました。

その後、ダイナアクトレスが当時の牝馬3冠目の

エリザベス女王杯を前に戦線離脱したことにより

当初予定になかったエリザベス女王杯に参戦、

敗れはしたものの、中央競馬史上初の牝馬三冠馬

メジロラモーヌの前に4着と善戦しました。

年が明けて古馬となったダイナフェアリーは牡馬

との混合戦となった金杯でも2着に敗れたものの

ウインドストースやサクラサニーオー、ランニング

フリー等の重賞勝ち馬に先着する等、健闘しました。

しかし、馬主の関係からか、ダイナアクトレスが安田

記念に向かうとダイナフェアリーは中山牝馬Sを

2着後、エプソムカップに進み、このレースでも

見事に人気に応えて優勝を飾りました。

その後、夏競馬に参戦し、七夕賞2着後、新潟記念

に出走、持ち前のスピードを活かして同期で4連勝中

だったダイナブリーズや先輩のダイナシュートを

やぶって、見事な勝利を飾りました。

そしてその勢いのままにオールカマーに参戦し、

ここでも安田記念優勝馬フレッシュボイス等を

やぶって優勝、まさに絶頂期を迎えていました。

中距離で結果を出したダイナフェアリーは、このまま

天皇賞秋に向かうと思われましたが、またしても

馬主の関係からかダイナアクトレスが天皇賞秋への

出走が決まるとダイナフェアリーは、再びマイル路線

を進むことになり、短距離戦のスワンステークスと

マイルチャンピオンシップに出走するも、急な方向

転換について行けなかったのか、レースでは精彩を

欠き、マイルチャンピオンシップでの5着を最後に

引退が決まり、繁殖のため静かに競馬場を去りました。

タラレバですが、ダイナフェアリーは新潟記念や

オールカマーの中距離で好成績を上げていただけに

もし天皇賞秋に出走していたらと思うと、とても

残念です。

ただ、ダイナフェアリーは繁殖にあがってからも

大活躍を見せてくれました。

繁殖入りしてからは、仔出しも良く、生涯で15頭の

産駒を輩出し、その中からはセントライト記念や

目黒記念、アメリカJCC等に優勝し、独特な遮眼帯

が特徴だったローゼンカバリーや青葉賞優勝馬

サマーサスピションの代表産駒をはじめ、地方競馬

での重賞勝ち馬等、多くの産駒を送り出してくれました。

ダイナフェアリーは2007年の出産を最後に繁殖生活

を引退し、功労馬として最後は北海道のスガタ牧場で

余生を過ごしていました。

当時のスポーツ紙の記事によりますと、晩年は

右後肢の踏ん張りが利かなかったため、寝たら

起き上がれないのがダイナフェアリー自身で

分かっていたのか、壁に寄りかかるように寝て

いたそうです。

そして、最後は放牧地でつまずいて転んだ際

自力で起きあがれなくなってしまったそうです。

2015年1月28日、名牝ダイナフェアリーは

32年間の生涯に幕を閉じました。

今週は早いもので夏競馬のフィナーレを飾る

第58回新潟記念が行われます。

勢いのあるイクスプロージョン、巻き返しを図る

カイザーバローズとスカーフェイス、フェーン

グロッテンに注目しています。

今週も全馬の無事を祈りながら、レースを観ます。