先週、新潟競馬場で行われました夏のフィナーレを

飾る新潟記念は、10番人気のカラテが長い直線から

抜け出して優勝、昨年の東京新聞杯以来となる

重賞2勝目をあげました。

2着には2019年の優勝馬で、直線で追い込んだ

9番人気のユーキャンスマイルが入り、3着には

3番人気の3歳馬フェーングロッテンが入りました。

終わって見れば人気は無かったものの、重賞勝ち馬

同士の決着となりました。

夏競馬が終了し、今週からはいよいよ舞台を中央に

移し、今週は中山競馬場で第67回京成杯オータム

ハンデキャップが行われます。

京成杯オータムハンデキャップは1956年に創設

された4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走で

競走名は創設当初はオータムハンデキャップでしたが

1959年より京王杯オータムハンデキャップに改称され

1998年からは京成杯オータムハンデキャップに改称

され、現在に至っています。

昭和期では、関東での古馬戦線での秋初戦の重賞

レースというイメージが強かったですが、1998年

からは、名称も変更になり、距離も1984年からは

1,600mに変わる等、現在ではマイル戦線での

秋初戦のレースとなっています。

 

思い出のレースは、超音速の異名をとった昭和を

代表する快速馬スガノホマレが勝った、当時は

まだ京王杯という名称だった1974年に行われた

第19回京王杯オータムハンデキャップ競走です。

スガノホマレは、花の昭和47年のクラシック組で

ミホシンザン、ミナガワマンナ、シンザンミサキ

シルバーランド、ブルスイショー等、内国産種牡馬

不遇の時代に種牡馬としても多くの名馬達を輩出し

私が日本の競馬史上最強馬と思っている五冠馬

シンザンの代表産駒の1頭で、生涯成績45戦8勝

の内5回をレコード勝ちする等、美しい馬体と走る

姿もカッコ良かった馬で、私が大好きな馬の

1頭でした。

シンザン自身は一度もレコードタイムで優勝した

ことが無かったのに産駒からはスガノホマレや

シルバーランド等の快速馬が誕生しており

これも競馬の不思議なところなのかも知れません。

牧場の人の話として、シンザンは相手への配慮と

敬意を払うため、大差で勝つようなことはしなかった

のではないかと言っていました。

また、スガノホマレは雨が半端なく大嫌いで

背中に雨粒ひとつ落ちただけで走る気をなくした

というエピソードが残っています。

花の昭和47年組は日本の競馬史上最強の時代

と言われていて、層がものすごく厚かったため

スガノホマレはクラシックで勝つことは出来ません

でした。

しかし、スガノホマレは、その年の日本短波賞や

CBC賞に優勝し、古馬となってからも東京新聞杯

に優勝する等、これからの活躍が期待されました。

しかし、天皇賞春で故障を発症して競走を中止

するというアクシデントに見舞われ、競走馬生命が

絶たれたかと心配しましたが、幸いにも命に別状は

無かったものの、1年以上の休養を余儀なくされて

しまいました。

6歳になってカンバックしたものの、精彩を欠く

レースが続きました。

そして、当時は秋競馬古馬重賞路線の緒戦と

なっていた第19回京王杯AHに挑みました。

秋競馬の開催の週だっただけに東京競馬場の

馬場は綺麗に整備され、当日は良馬塲となり

スガノホマレにとっては、絶好の舞台となりました。

この好条件の中、競馬ファンも分かっているかの

ようにスガノホマレが1番人気に推されました。

レースには同期で重賞の常連のタケクマヒカルを

はじめ、ハイセイコーのライバルであった後の

天皇賞馬イチフジイサミやカミノテシオ、そして

クモハタ記念や高松宮杯など、この馬が出走する

と必ず何かが起こると言われていたタケデンバード

等の古馬の精鋭達が出走しました。

そしてレースがスタートすると、タケデンバードが落馬

競走を中止するという、まさに予想されたかのような

波乱の展開となる中、スガノホマレとサンポウが先行し

直線に入るとスガノホマレが、かつてのスピードが

蘇ったように直線で鋭く伸びて他馬を引き離す中

タケクマヒカルも必死で追い込むものの、差を詰める

のが精一杯で、スガノホマレが1分46秒5という

当時では考えられない驚異的な日本レコードタイムを

ただき出して優勝。

実況のアナウンサーが「この時計は本当でしょうか、

間違ってないですよね。凄いタイムが出ました」と

驚愕し、絶叫する程のタイムでの優勝となりました。

この衝撃的なレースを観てからというもの、毎年

秋競馬緒戦のこのレースが来ると超音速スガノホマレ

を思い出してしまいます。

いよいよ秋競馬が開催となり今週は中山競馬場で

第67回京成杯AHが行われます。

安定した成績のダーリントンホールとファルコニア

巻き返しを図るミスニューヨーク、マイル競走参戦の

実力馬タガノディアマンテに注目しています。

今週も全馬の無事を祈りながらレースを観ます。