先週、製造物責任相談センターの方から
電話がありました。
※以下『製責センター』
これまでの経緯としては
HIDメーカーに『和解斡旋』を促すべく
製責センターが間に入ってくれるということになっていました。
製責センター担当曰わく
『HIDメーカーは過失及び瑕疵を認めず和解交渉には応じられない』とのこと。
したがって、
『製責センターとして出来ることはここまで』とのことでした。
また暗礁に乗り上げました。
つまりは、
残された道は『訴訟』しかありません。
そこで再度、損害賠償に強いとされる弁護士に片っ端から電話。
以前、弁護士10人と司法書士1人に相談しましたが
昨日、新たに4人の弁護士と電話で話しました。
その中で蘇我法律事務所のMさんという弁護士が
とても親身になってくれました。
これまでの弁護士は
「時間も労力も掛かる」
「勝てる見込みが限りなくない」などと、
抽象的なことを言うばかりで、先に進めず。
しかし、Mさんは
細かく訴訟までの流れを教えてくれました。
①
小糸製作所などのライト専門メーカー、
もしくは工学部の教授などに協力を求め(有償)
バラストと出火の因果関係を専門家の書面で立証する。
→そのためにはレッドバロンに足を運んでもらうレベルではなく
ハヤブサを当該機関に送って、とことん分解して調べる必要あり。
②
その検証の結果、HIDメーカーおよび
スズキ二輪の瑕疵、および過失が判明した場合は
そこで初めて訴訟をするかどうかを考える
→弁護士も裁判所もバイクや電気の専門家ではないので
専門家を挟み、一般人レベルでも分かる内容にする必要がある。
③
検証結果を基に裁判が始まる
→裁判官はバイク及び電気の素人なので、間違いなく
「もっと○○の部分の証拠や論拠を示して欲しい」と
原告側(私)に指示を出すとのこと。
これは出火との因果関係が今回の一番の争点なので
かなり慎重に進めるであろう、とのこと。
④
もし裁判が長期に及ぶ可能性が出た場合は
公判中でも、弁護士からHIDメーカーおよびスズキ二輪に対し
和解交渉を提起する可能性がある。
例えば、100万円の損害賠償であれば
3者(私、スズキ、HIDメーカー)が33%ずつの過失を認め合い
33万円ずつの負担をする、みたいな。
⑤
ここまで弁護士と研究者を動かした場合
170万円で買ったハヤブサが5年を経過しているとして
ハヤブサにいくらの価値があるのかを算定。
単純に半額の85万円として、その全額を勝訴した場合
いくらが私の手元に残るのか。
弁護士には
「着手金30万円」
「成功報酬16%~20%」
つまり、85万円をまるまる勝訴した場合
まず着手金で30万円が消えて残り55万円
成功報酬が20%として、17万円なので
55万円から更に引いて38万円
その他、弁護士を裁判所に向かわせる日当が別に1回2万円
例えば、2回裁判所に行ったとして4万円で
38万円から引いて34万円
そして、裁判の前に
検証書類を作ってくれた専門家への支払いが仮に10万円として
残りが24万円。
これはあくまでも全面勝訴の場合で
先に書いた3者が和解などのように85万円を33%で負担した場合
私には「56万円」しか入らないので
それに当てはめると、私の元には1万円しか残りません。
このように数字を提示してくれたことにより
初めて、現実が見えました。
これまで漠然としたものがよく見えました。
こうなると、労力使って、金を使って、時間も使って
私が得るものは「最後まで諦めずに戦った」という自負だけ。
つまり、「溜飲を下げるためだけにやるようなもの」となります。
こんな流れの中、それでもやる価値があるか
もう一度、原告側の私が合理的に考える必要があるとのこと。
さらには、ハヤブサを研究機関に送るならその陸送費用だって掛かるので多分、いや絶対にマイナスで持ち出しが発生するとのこと。
弁護士Mさんは40分に渡ってこのように
理路整然と訴訟までの流れと想定される結末を説明してくれました。
やる価値あるのかな。
ここまで悔しい、納得いかない
という気持ちだけで突き進んで来ましたが
初めて『数字』という形が見えることによって今回のトラブルが如何にしてユーザー側に不利な事象であったかが浮き彫りになりました。
そして、全ての立証責任は私にあるという
何とも不条理でやるせない気持ち。
正直、心が折れました。
『心が折れる』という言葉は
その昔、神取忍さんが初めて使ったといわれていますがまさに心が折れました。
やる価値って一体何だろう…
諦めたら終わりですがこの悔しさのモチベーションを維持する材料がありません。
少し考えます。
また報告します。