会社は私の恋人でした。
まるで会社に招かれるようにふらっと面接を受けに行き、
会社生活がはじまりました。
新参者はまだ肩身がせまく、
一年頑張ったら辞めよう、
などと考えていたあの頃。
夢中で仕事を覚える内に
一年、二年が過ぎ
会社が自分のライフスタイルに
なくてはならない存在になりました。
会社に行けば仲間に会える、
お客様にも会える。
仕事を頑張り
それが数値化されれば評価さ
れる。
給料が安い、設備が古い、
などと不満を漏らしていても
給料が支払われない、
なんてことは一度もなく、
会社という大きな懐の中で
たくさんの素晴らしい仲間、
上司に出会い、教育を受け、
ふつうだとできないような場で
仕事をするチャンスも与えてもらい、
私は成長させてもらうことがで
きました。
お給料以上の
人という財産。
貴重な経験も
させて頂きました。
すでに私は
九月の半ばで勤務が終わってい
ます。
たくさん泣いて笑った九年間。
いいときも悪い時も、
どんなときも間口広く、私を受
け入れてくれた会社はやっぱり
私の大切な恋人でした。
でも
今日で最後。
もう戻れない、
戻らない。
そんな在籍最終日。
大きな愛で包んでくれてありがとう。