『いいわね〜の裏側は…』
久しぶりに2番目の叔母から電話があった
内容は、先日手術がした4番目の叔母の容態が安定してる事、私の引越しの事諸々
○○叔母さんの様子はどう?
と、聞くと
この前あれしたでしょ
それであれしたから、あれなのよ
………


この前手術したでしよ
それでバイパスしたから、血流が良くなったのよ
たぶん、こう言う意味か
血流が増えて状態も良くなって来たと、結論付けた
きららちゃんも引越し大変よね〜
で、4月のいつなの?日にちは決まった?
いや、5月
もう日にちも決まってる、と何度も説明してるけど…
あ〜そうだった、そうだったわね
準備で忙しいでしょう
でも貴方はいいわね〜
あんなに良い旦那さんはいないわよ
妹(4番目の叔母)と、今日も話してたのよ〜
良い旦那さんを見つける人は違うわね
老後も安心よ、羨ましいわ、
いいわね〜いいわね〜いいわね〜
準備で忙しいでしょう、何か手伝える事があったら言ってね
遠慮しなくていいのよ
………


じゃあ、遠慮なく言うけど、夕食の最中なんで食べてもいいかしら?
相変わらずの電話で
これでも2番目の叔母は、私には気を使っているようで、良くやってるも言う賛辞の言葉らしいが、私には嫌味にしか聞こえない
心の狭い
了見のない姪っ子と思われているか、どうかは価値観の問題
のふさん、本当に良くやってくれてます
言われなくてもわかってます
いいわね〜、と何度も言われても、のふさんは褒めて欲しくてやってる訳でもなく、あくまでも自然体
いいわね〜、と言われても、誰に紹介された訳でもなく、自分で選びました
いいわね〜、と言われても、私は難病に罹患してるため、私達が生活を続けるためにやってることで、息子やお義母さん、身内に迷惑をかけないようにしてるだけ
そう、叔母の「いいわね〜」は、
叔母(身内や他人)に迷惑をかけないからいいわね〜の意味
昔、2番目の叔母は(旦那と歳が20以上離れてる)、某中堅商社の社長婦人でした
当時と言うか、10年位前までは電車に乗った事がない、交通手段はタクシー
歳の離れた旦那が生きてる間は、お手伝いさんを雇って家事炊事は、皆お手伝いさんがやってた
私の嫁ぎ先が喜多方で、細々と自営業と私の稼ぎで生計を立ててた頃、叔母はずっと左団扇で贅沢三昧(私から見たら)
ある時事業に失敗して、多額の借金を抱えて会社が倒産した時、さめざめと泣いていた叔母を見たが、聞けば10年は遊んで暮らせる程の隠し財産があると言っていた
4番目の叔母にしても、某一流企業に旦那は勤めていて、一人娘(従妹)は有名私立校卒業
そして相撲好きな叔母は、初場所や5月場所では毎回枡席で相撲観戦
どちらも羽振りの良い暮らしをしてる一方で、私はコツコツと地味な生活をしてた
その頃の叔母達は、私に向かって「堅実な生活でいいわね〜」と言っていた
堅実=貧乏
という意味だとわかったが、特に反論もせずに、事実叔母達のような生活は出来る訳もないし、羨ましいとも感じなかった
ところがそんな叔母達の生活に陰りが出て、今じゃ4番目の叔母は、平気でお金無いからと言い、2番目の叔母も今住んでるマンションから退去するように言われ、高齢になった身では対処しきれない問題を抱えてる
それに比べたら、今の私は難病であっても自分の力で築き上げたものである
身の丈に合った暮らしで充分
先に亡くなった3番目の叔母は、いつも言っていた
きららちゃんは人が経験しないような苦労して来たんだから、このくらいの贅沢当たり前よ
難病付きだけどね


