期待するしかないです。
化学工業日報より。
米リリーの
AD薬
米P2で
有効性確認
米イーライリリーは、アルツハイマー病(AD)治療薬として開発している抗N3pGアミロイドβ(Aβ)抗体「ドナネマブ」について、米国で行った第2相臨床試験(P2)で有効性の主要評価項目を達成したと発表した。
ADの原因物質とされるAβを除去する作用があり、症状進行を3割以上抑制するデータを得た。
日本も参加しているもう一つのP2結果をみて承認申請を目指す。
早期のAD患者272例を登録した米国P2の速報結果。主要評価項目は認知機能の評価スコアによる症状改善度で、症状進行をプラセボ群より32%抑制するデータを得た。
アミロイド斑を除去する作用の評価では、平均108センチロイドあったアミロイド斑が陰性レベル(25センチロイド以下)まで減少し、プラセボ投与に切り替えた症例もあった。
副次的評価項目でも症状改善の傾向は認められたが、統計学的有意差はなかった。
リリーは同P2とは別の国際P2を昨年6月から実施中。目標症例数は約500例。日本も同試験に参加している。両試験結果を根拠にして各国で承認申請を目指す。
ドナネマブは、ADの原因物質とされるAβのうち、アミロイド斑にのみ存在する「N3pG」Aβを標的とする抗体医薬。