イヤホンで 音楽を聴いてる人が 認知症になりやすいワケ | フレイルも認知症も減らない日本

フレイルも認知症も減らない日本

Nobody is in possession of the ultimate truth.

ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安

孤立ですよ、問題は。

コロナにしてやられましたね。



プレジデントonlineより。



「発症リスクはダントツ」
イヤホンで
音楽を聴いてる人が
認知症になりやすいワケ 



認知症になりやすいのはどんな人か。

医師の新井平伊氏は「認知症のリスクがもっとも大きいのは難聴。聴力の低下によりコミュニケーション能力が低下し、認知機能が急激に失われる。特にイヤホンで大音量の音楽を聴いている人は要注意だ」という——。



🔵聴力低下は社会的な孤立を招く


運動や睡眠という大きなテーマの次に聴力低下が続くのは、意外な感じを受けるかもしれません。

しかし加齢による聴こえの悪化は、聴力だけの問題に留まりません。聴力低下は、コミュニケーション能力の低下につながります。その先にあるのは、社会的な孤立、うつ病、そして認知症です。

医学雑誌『ランセット』に、興味深い論文が載っていました(2017年12月)。年代ごとに、どんな要因が認知症の発症リスクを高めるかを分析した結果です。


【18歳までの若年期】
・教育レベルの低さ 7.5%

【45歳~65歳までの中年期】
・難聴 9.1%
・高血圧 2%
・肥満 0.8%

【66歳以上の高年期】
・喫煙 5.5%
・うつ病 4%
・運動不足 2.6%
・社会的孤立 2.3%
・糖尿病 1.2%

合計すると35%が、修正可能なリスク要因。

残りの65%が、潜在的で修正不可能なリスク要因という内容でした。目を引くのは、難聴が占めるパーセンテージの突出した高さです。

難聴=聴力低下とは、他人の声や音の入力が不自由になることです。五感のうち、人間にとって大切なのは触覚、味覚、嗅覚よりも、視覚と聴覚です。

人間は社会性をもち、コミュニケーションを発達させて進化してきた生物です。一次的な情報の収集では視覚が大事ですが、人と人とのコミュニケーションにおいて最も重要なのは、聴力なのです。

聴こえが悪くなると会話についていけなくなり、コミュニケーションが楽しくなくなります。もっと悪い場合には、聞き間違いの誤解からトラブルが生じたりします。


🔵聴力の低下は脳の老化を進める


人間にとって他人との交流が一番大事なのに、人に関わるのが億劫になり、何事にも引っ込み思案になります。行動を自ら制限し、その範囲を狭め、運動不足になります。

つまり意欲が衰え、感情と知能への刺激が減り、すべての活動が低下して、脳は老化していくのです。

脳の健康という観点から言うと、聴力低下は脳に与える刺激を減らすのみならず、人間の社会生活を制限し、孤独感を深めてしまう原因です。

行きつく先は、社会的孤立です。

前述の『ランセット』の論文の「難聴9.1%」には、このような多くの要素が含まれていると考えられます。

加齢によって聴力が衰える原因は、耳の奥にある蝸牛という器官の老化や、聴神経に関わる血管の正常老化です。

生活習慣病による血管の老化も関係します。

長年イヤホンやヘッドホンで大音量の音楽を聴き続けたり、騒音にさらされる仕事に携わったせいで、蝸牛内部の有毛細胞が傷つく場合もあります。

また、遺伝的な要因も大きいと言われます。

下記に思い当たる項目があれば、難聴が始まっているかもしれません。


●会話の中で、
聞き間違いが多くなった。

●後ろから呼ばれると、
気づかないことが多い。

●大勢の人がいるところで、
言葉がよく聞き取れない。

●電子レンジや体温計などの
電子音が聞こえにくい。

●家族に、テレビの音量や
電話の話し声が大きいと言われる。



ただし聴力障害に対しては、医学がかなり進んでいます。手術で治る場合もありますし、骨伝導を利用する優れた補聴器が出回っています。

認知機能が落ちる前に適切な対策を取れば、対人コミュニケーションと社会性を維持することが可能です。