京都府医大 新型コロナ インフルより接触感染の拡大リスクが高い | フレイルも認知症も減らない日本

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ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安

とにかく、フツウじゃない‼️



プレスリリースより。




新型コロナ
インフルより接触感染による
感染拡大リスクが高い可能性
-京都府医大


新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の重大な要因となっている接触感染はヒトの手指などの皮膚を介してのウイルス運搬および体内への侵入により成立します。

そのため、ヒト皮膚表面上のウイルスの安定性(生存時間)を明らかにすることは、SARS-CoV-2の接触感染のリスク評価およびより有効な感染制御方法の構築に極めて重要です。

 しかし、SARS-CoV-2のような危険性の高い病原体を被験者(研究ボランティア)の皮膚に塗布して研究を行う事は、被験者に危険が及ぶため施行が難しいのが現状です。そこで廣瀬らは法医解剖検体から採取した皮膚を用いた病原体安定性評価モデルを構築しました。

さらにこの評価モデルが実際の被験者の皮膚上での安定性評価を正確に再現していることを確認しました。その上で、その評価モデルを使用しSARS-CoV-2とインフルエンザA型ウイルス(IAV)の皮膚上での安定性およびエタノール系消毒薬の有効性を評価しました。

 最初に、SARS-CoV-2とIAVと細胞培養培地の混合物を様々な物体の表面上に塗布して安定性を評価しました。SARS-CoV-2のステンレススチール・耐熱ガラス・プラスチック(ポリスチレン)の表面上での生存時間はIAVより8倍程度長く、高い安定性を示しました。このことは以前の研究データとも一致していました。

一方で、皮膚上のSARS-CoV-2とIAVの生存時間は、ステンレススチール・耐熱ガラス・プラスチックの表面より大幅に短くなり、ヒト皮膚表面はウイルスの生存には不向きであることが示されました。

ヒト皮膚表面はウイルス生存には不向きではあるものの、皮膚表面上のSARS-CoV-2は9時間程度生存し続け、1.8時間程度で不活化されるIAVに比して大幅に生存時間は長くなりました。

このようにSARS-CoV-2はIAVに比してヒト皮膚上での安定性が高いため、IAVに比して接触感染による感染拡大のリスクが高いことが示されました。

 次に、皮膚上のSARS-CoV-2とIAVに対する80%w/wエタノールの消毒効果評価を行いました。

粘液/培地中のSARS-CoV-2およびIAVは、80%エタノールの15秒間の暴露にて完全に不活化されました。

エタノール消毒薬を使用した手指衛生は、本来9時間程度続くSARS-CoV-2の接触伝播のリスクを速やかに低下させる事ができ、感染制御上きわめて効果的であることが示されました。

 本研究はSARS-CoV-2のパンデミック終息および第二・第三波の感染拡大予防に貢献します。さらに我々の考案した剖検体皮膚を用いた病原体安定性評価モデルは、SARS-Cov-2以外の危険性の高い高病原性・高伝染性病原体(ウイルス・細菌)のヒト皮膚表面上での安定性や消毒薬効果の評価を実現し、今後の感染制御の発展に大いに貢献します。