「認知症予防」 降圧剤はあくまで対処療法 | フレイルも認知症も減らない日本

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ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安

百薬の長。

史上最強のキャッチコピー‼️

素晴らしい詭弁でした。






夕刊フジより。

「認知症予防」
専門医対談 

降圧剤は
あくまで対処療法


★ゲスト竹村洋典
・東京医科歯科大学教授
(総合診療科教授)



 最近は「高血圧によって脳血管が障害されるとアルツハイマー型認知症になる」、また「アルツハイマーになると脳血管障害が起きる」という双方向性の関係が明らかになってきた。

今回は降圧剤との付き合い方や生活習慣など高血圧予防の具体的な方法を聞く。


 朝田 高血圧の薬とひとくちに言ってもいろいろなものがありますね。

 竹村 朝の血圧が高い方には夜寝る前に飲んで長く効くもの、糖尿病がある人にはA、心不全の人にはB、狭心症の人にはC、というように効果的な組み合わせで処方します。血圧が高い時というのは、心筋梗塞や脳梗塞が起きるんじゃないか、認知症になるんじゃないかと心配だから皆さん真面目に薬を飲みます。

 でも、それで血圧が下がってくると心配が消えて、飲むのをやめてしまう。実はこれがいちばんよくないのです。高血圧の本当の原因は生活習慣なので、生活習慣を変えない限り、薬で一時的に血圧が下がっても元に戻ってしまいます。

 朝田 乱高下が良くない。

 竹村 本当は、生活習慣が良くなれば、お薬は要らないんですけどね。

 朝田 高血圧を引き起こす生活習慣といえば、まず飲酒と喫煙ですね。

 竹村 ニコチンの中毒性(依存性)がマズイわけです。そしてタールや一酸化炭素も血管に悪さをします。アルコールに関しては、「適量の飲酒で長生き」と言われた時期がありましたが今は違います。

その調査は「死亡率」だけを見て行われたのですが、その後、生活の質(QOL)を勘案して行われた調査では、やはり「ゼロ」の人、つまり、お酒をまったく飲まない人がもっとも健康で長生きだということが2016年に分かりました。

 朝田 アルコールもタバコと一緒になったわけですね。運動についてはどうですか。

 竹村 有酸素運動が良いですね。週3回以上、30分以上歩くことをおすすめしています。

 朝田 食生活で気をつけるべきは、やはり塩分ですね。

 竹村 日本人は実に塩分大好き民族で、1日平均12グラムを摂取しています。これは明らかに取り過ぎです。味噌汁やラーメンなどは「汁は極力飲まない」、醤油やドレッシングなどの調味料は「かけずにつける」、胡椒やレモンで「ソルティでなくスパイシーに」の実践を推奨しています。

 朝田 減塩が定着して昔に比べて改善されていると思いましたが、まだまだなのですね。


 ■朝田隆(あさだ・たかし)

 1982年東京医科歯科大学卒業。
メモリークリニックお茶の水理事長、東京医科歯科大学医学部特任教授、医学博士。数々の認知症実態調査に関わり、軽度認知障害(MCI)のうちに予防を始めることを強く推奨、デイケアプログラムの実施など第一線で活躍中。『効く!「脳トレ」ブック』(三笠書房)など編著書多数。

 ■竹村洋典(たけむら・ようすけ) 

早稲田大学理工学部から
1982年防衛医科大に入学。
1991年米国テネシー大学で米国家庭医療専門医取得。その後、防衛医大病院、三重大学医学部附属病院を経て2011年から三重大学医学部教授、2018年7月から現職。