睡眠を無視して、
認知症対策もありゃしない。
夕刊フジより。
6時間半
寝られない人必見!
「30分の昼寝」で
アルツハイマー病のリスク減少
睡眠が足りていないと、集中力や思考力が低下することは多くの人が経験しているはずだ。
一時的ならいいが、
睡眠不足が慢性化すると記憶力や理解力が低下してしまう恐れがある。
「RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック」(横浜市)の白濱龍太郎院長が説明する。
「睡眠には脳や肉体を休息させるだけでなく、『記憶を整理して固定する』という重要な働きがあります。ですから『最近少し忘れっぽくなったかな』と感じていたら、睡眠の状態が悪く、日々の記憶の整理がきちんと行われていない可能性も考えられます」
人は眠りにつくと、脳が休息する「ノンレム睡眠」に入り、その後に体が休息する「レム睡眠」に移行する。
この2種類の睡眠を約90~120分周期で、ひと晩に3~5回繰り返している。
特に、
睡眠の前半に多い深いノンレム睡眠時には嫌な記憶や忘れてもいい記憶を消去し、後半に多い浅いレム睡眠時に重要な記憶を固定するとされている。
睡眠不足が長く続くと、この作業がスムーズに行われず、記憶力低下の要因になるのだ。
さらに怖いのは、
睡眠不足や睡眠の質の低下などの慢性的な睡眠問題があると、将来の認知症の発症リスクが高まること。
認知症の多くを占めるアルツハイマー病は、「アミロイドβ(ベータ)」というタンパク質が20年ほどかけて脳に徐々に蓄積することで発症する。
その蓄積にも睡眠が関係するという。
「中高年を対象とした調査では、睡眠の質が低いほどアミロイドβの蓄積量が多いことが明らかになっています。それは日中に増加した脳内のアミロイドβなどの老廃物の排泄は、眠りの深いノンレム睡眠のときに最も高まるからです。効率よく処理するには、6時間半以上の質の良い睡眠が必要です」
高齢になるほど睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌が減るので、眠りが浅くなり、脳内にアミロイドβが蓄積しやすくなる。
蓄積すると睡眠の質が悪くなり、さらにたまりやすくなる悪循環を招くという。
仕事のある平日は6時間半も睡眠時間を取れないという人の場合、対策として日中の20~30分ほどの「昼寝」を勧める。
国立精神・神経医療研究センターの調査によれば、「30分程度の定期的な昼寝の習慣はアルツハイマー病のリスクを20%まで減らす」と報告されているという。
「昼寝の習慣は、夜の睡眠(眠気)に悪影響を与えないように、遅くても15時くらいまでです。昼寝の直前にコーヒーを飲んでおくと、カフェインの覚醒作用が効くまでタイムラグがあるのでスッキリ起きられます」
睡眠は、脳内を掃除する大切な時間であることをよく認識しておこう。