残り3日 「認知症になりやすい人」 はどんな人? | フレイルも認知症も減らない日本

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Nobody is in possession of the ultimate truth.

ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安

拙著255ページに
アルツハイマーのリスク要因を
取り上げました。

46年間の世界中の認知症関連研究を
分析してくれた結果ですから、
アテにして良いと思います。


下記の記事は
☆☆☆☆ですねニヤリ




ニフティニュースより。



「認知症になりやすい人」
はどんな人?
特徴はある?


執筆:山本 恵一
         (メンタルヘルスライター)

医療監修:株式会社とらうべ


2015年の推計値では520万人、
予備軍の「軽度認知障害:MCI」も
400万人いると推計され、
国民の約10人に1人が患っている
社会が目前に迫っているといわれている「認知症」。

急速にその数は増えているそうです。

認知症になりやすい人というのはいるのでしょうか。また、もしそうならどうしてなのか。

詳しく見ていきましょう。



未解明な部分が多い
「認知症になりやすさ」


認知症になりやすいというのは、
専門的には「危険因子」といわれます。

現在のところ、認知症に関する研究は活発に進んでいるものの、まだ未解明な部分が多いというのが専門家の見解です。

医学はもちろんのこと、脳科学、心理学、環境学、統計学など幅広い分野からの研究成果が待ち望まれています。

目下のところ、危険因子と認定されている項目、あるいは予防に役立つ事柄には次のようなものがあります。一つずつご紹介していきましょう。

高齢になっていくこと

元気なお年寄りも老けた若者もいるため老化には個人差が大きいですが、一般的には老化現象が認知症の最大危険要因といわれています。

既往歴が多いと認知症になりやすい

生活習慣病、うつ病などの精神疾患、感染症など認知症をひき起こしやすい原因疾患があります。

また、骨折をくり返して認知症が発症したという事例もあります。1週間も寝たきりでいると、高齢者の場合、筋肉が衰え、外部からの刺激が少なくなり、行動が不自由になったり、脳の活動が低下したりします。

つまり、廃用性の認知症になっていきやすくなります。

趣味やスポーツへの
興味は認知症になりにくい

認知症には、アルツハイマー型のような「脳変性型」と「脳血管性」とがあります。脳変性型は発症すると、仕事や趣味、スポーツなどに全く興味を示さなくなる事例が多いそうです。

脳血管性の場合は、高血圧、心臓病、糖尿病などの生活習慣病を患っていて、高齢まで趣味やスポーツをするのが困難な例が多いそうです。

ですから、高齢になっても仕事や趣味、スポーツができるというのは、基礎疾患がないか、コントロールがうまくいっているので、結果的に認知症になる頻度が少ないということになります。

歯がない人も認知症になりやすい

口腔ケアは認知症予防の一つに挙がっています。統計的にいえば、ほとんどの認知症の人に歯がないという結果が出ているそうです。

これもまた噛むことが脳を刺激するわけですが、歯がないことでそれがままならない状況になっているため、認知症をひき起こしてしまうということでしょう。

女性の方がなりやすい

ご承知のように平均寿命は女性の方が長いことと、男性は認知症になる前に寿命が尽きてしまうことが女性よりも多いことが、この要因の理由として挙げられています。


「中流」な生活が認知症を招く?

高学歴の人は、仕事上も人づきあいなどから受ける刺激が多い、各界のリーダーとして年をとっても活躍している人が多くいます。

また、高収入の人も自分のために使えるお金が多く、それで、旅行や趣味などさまざまな人生経験をすることで、脳への刺激が多く、認知症になりやすい状態を回避することができます。

反対に低所得の人も、生きるために年をとっても働いたり、家族の世話を自らしたりなど、多くの刺激を受け、活発な生活をしていれば、認知症になりやすくはありません。

つまり、外界からの刺激が少なく、食うに困らず、暇で忙しくない生活というのが、一番認知症になりやすい、危険因子としての生活状態ともいえるでしょう。そんな条件に合うのは「中流」生活をしている人たちかもしれません。


認知症の予防因子:
4つのポイント


以上、比較的明証されている「危険因子」について簡単に解説しました。

これと同時に、認知症になるのをいかに先送りにするかという「予防因子」も指摘されています。

生活習慣を改善すること

健康診断による生活習慣病のチェックと早期治療、適性カロリーと減塩による食生活の改善、禁煙と適量のアルコールなどが重点項目に挙げられています。

運動・趣味・各種活動

ウォーキング・ジョギング・サイクリングなど、ゆったりとして激しくない運動の習慣化、趣味や各種アクティビティで生活全般を豊かにすることが奨励されています。

豊かな人間関係

社会的交流を深めて自分の役割や価値を保ち続けること、人間関係を豊かにして生きがいをもって生活することなどが挙げられます。

早期発見・早期治療
による重症化の予防

ごく軽い内に対処していくことで、生活の質を保って健康寿命を延ばすことができます。

【参考資料】

・西谷 達也 著『認知症ケアと予防の基本』日本実業出版社
・伊古田 俊夫『40歳からの「認知症予防」入門』懇談者ブルーバックス

<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供