静岡県沼津市をホームタウンとするアスルクラロ沼津
2017年よりJ3リーグに加盟したプロクラブとしてはまだ歴史の浅いクラブである。
静岡県として4チーム目のJリーグクラブとなるアスルクラロ沼津であるが
Jリーグの先輩クラブでもある
清水エスパルス、ジュビロ磐田、藤枝MYFC
また高校サッカーで一時代を築いた
清水市立商業(現清水桜が丘)、清水東、東海第一(現東海翔洋)、静岡学園、藤枝東など全国大会で優勝経験のある高校も多数存在する。
ただその上記クラブや高校は全て静岡県中部から西部のクラブや高校なのである。
そのため静岡県東部はサッカー不毛の地と言われてきた地域なのだ。
元日本代表GK川口能活(静岡県富士市出身)、同MF小野伸二(静岡県沼津市出身)、同FW高原直泰(静岡県三島市出身)
このように上記3名は静岡県東部出身なのだが中部の清水の高校に進学している。
サッカーが上手くなる為には出身地の東部を出なくてはならなかったのだ。
そういった意味で東部にJリーグのクラブが誕生するということは
サッカー界にとって非常に意義のあることなのだ。
Jリーグに参加する条件にユース(下部の育成組織)や地域の子ども達に普及や育成をしなくてはならないという決まりがあるからだ。
Jリーグクラブが誕生したからといってすぐにすごい選手が生まれるわけではないが
アスルクラロ沼津が地元に誕生したことで東部の子ども達が
間近でプロの選手のプレーを見ることができ、目標や憧れになる
また以前は中部や西部での出来事だったサッカー観戦が東部の人たちにも可能になったのである。
このような理由からアスルクラロ沼津の誕生は地域の子ども達や地域住民にとっても
非常に意義のあることなのだ。
アスルクラロ沼津サポーターがスタジアムで陣取っている場所に『沼津の誇り』という横断幕が掲げられている
この横断幕は東部にもJリーグクラブが誕生しサッカー不毛の地からサッカーのある日常、東部の代表なんだという意味も含まれているのではないだろうか
アスルクラロ沼津のホームスタジアムは県営の愛鷹広域公園多目的競技場という
陸上競技場である。
座席はメインスタンドのみでバックスタンドとゴール裏は芝生席の
全国各地によくあるタイプの陸上競技場だ。
ちなみに愛鷹と書いて『あしたか』と読む
この愛鷹広域公園多目的競技場だがアクセスは良くない
私が観戦するときは自家用車でスタジアム横の駐車場まで走ってしまうが
最寄り駅の沼津駅からは6~7km位距離があり山の上にあるためバスの乗車時間も長めだ。
2016年11月JFL(4部相当のアマチュアリーグ)の試合で
アスルクラロ沼津が勝利しJ3昇格を決めた試合も観戦したことがあるが
その試合終了後、選手として登録されていた元日本代表FW中山雅史(現在も試合には出ていないが選手登録はされている)が
昇格の記念として一般のファンやサポーターの前に出てきて握手したりクラブのエンブレムが書かれたシールを配ったりしていた。(私も握手しシールを貰った)
そんな光景は観客数の多いJ1では難しいことなので下部リーグならではの光景だった。
またアスルクラロ沼津では試合前にタイコの叩き方をレクチャーするイベントを行なっている
子ども達が楽しめて少しでもファンやサポーターを増やしたい
そんな心意気も感じる。
最後になるが将来J2やJ1に昇格できるよう(現在のスタジアムのままではJ2には昇格できない)現在のスタジアム改修や
新スタジアム建設などの構想もあるようだ。
J3リーグに初挑戦した2017年は3位、2年目の2018年は4位と好成績を残している。
スタジアムの改修や建設はお金が掛かることですぐに簡単にという訳にはいかないだろうが
東部にJリーグチームが出来た意義を感じ
一歩ずつクラブとして着実に歩んで欲しい
そしていつかJ1の舞台で静岡県中部や西部のチームを倒したとき
東部の街がサッカーの街と呼ばれているかもしれない。