またTSUTAYAてレンタルしてよみました
落語心中⑩
ついに最終巻。
完結しちゃいましたね
昨年の秋に発売されてましたが…
アニメ2期で完結を見る前に、ラストは原作でと決めていたんです。
アニメは始まってしまいましたけど、セーフってことに(笑)
落語心中⑨の感想はコチラ
http://ameblo.jp/2759-1/entry-12140242891.html
落語心中⑩の感想
⑨のラスト、寄席が火事になって。
あれは助六やみよ吉が恐ろしく怖い
八雲はどーなっちゃうのーって。
これが落語と心中するってことなの?
八雲にとって落語の存在意義は心中出来るモノだったの?
と、ずっとタイトルの意味を探しながら読んでいました。
八雲自身がハッキリと答えを出していませんが、先生や3代目助六が代わりに言ってくれてるのが答えなんだろうな
最後の数ページに答えが書いていると、私は思いました。
落語に限らず人生にもあてはまる、考えさせられる内容でした。
雲田さんの考えでもあるのかな?
たった1人の意思でも滅びうる
たった1人で滅ぼせるなら
たった1人でも復活しうる
こんないいモンが無くなる訳ない
深い言葉ですね。
滅ぶのも復活するのも、些細なことで。
そうかと言えば。
色々考えてみても結局はシンプルな所にたどり着く、と。
そんな風に思いました。
最終巻なので涙涙になるかと思えば。
涙よりも笑いで締めてくれました
小夏との縁側シーンは、ホロリと涙が零れましたけどね。
八雲の最後をいとも簡単に呆気なく、素晴らしい展開に持っていかれていて。
死ぬ瞬間を描くよりも、その先を描くなんてなんと落語家らしい終り方なんだろう~と鳥肌が立ちました
これは死後のお話なのに、どこか落語を感じさせる。
死後の世界でも身銭が必要だったり、お祭りのような賑やかしさもあり。
あの世の入り口が銭湯っていうのが(笑)
2代目助六が迎えに来て身銭をあてにしたり(笑)
みよ吉とじっくり話せたり。
八雲師匠の胸のつかえが取れたように、読んでるコチラも同じ気持ちになりますね。
まさかアチラでも寄席があるとは(笑)
1人だけ1番呼びたい人を呼べるっていうのが、切なくもあり嬉しくもあり。
助六が子供の小夏っていうのは納得です。
八雲師匠が信之助だったのは意外で
へぇ~そうなんだ~
と思っていたら…
これがまさかの伏線だったとはー
えぇ~~~っでしたが、うんうん。
言われてみたらそうだな、って納得。
最後にどデカイネタバレ来ました
最後に引っくり返す感じが飽きさせない
現代になって登場人物のその後が見れたのも、スゴく良かったです
信之助の美しさといったら…
菊比古そっくり~
今まで古典の中にいる世界観だったのに、急にガラリと現代に引っ張られるのがスピード感がありました。
妹のフラペチーノ奢って発言に爆笑
メチャクチャ、現代っぽい(笑)
九代目八雲の死神。
そして八代目が死神をかけた時に、二代目助六が出てきたように。
八代目も出てきて。
いや、見えた…という言い方が合ってる?
とにかく、圧巻の死神。
あれをアニメで…と思うと、九代目になった関さんの落語がどんな風になるのか?
ものスゴく楽しみになりました
完結するのは寂しいと思っていましたけど、読み終えて思ったこと。
落語心中、最高~♪♪♪
この終り方がベスト。
そう思える最終巻でした
そして最後のページに雲田はるこさんが参考にした資料の名前がズラリ。
元々落語好きだから色々知ってはいたのだろうけど、それにしてもあれだけの資料を見ているのかと思うとスゴいしかない
全部は読んでないにしても。
作品を作る方は知識も必要なんですね。
当たり前なんだけど(笑)
落語心中アニメ2期。
アニメも最後まで見届けたいと思います